そもそも「日本犬」とは?
日本犬といえば、柴犬や秋田犬を思い浮かべる人も多いでしょう。現在、国の天然記念物として指定されている日本犬は6種類います。あなたは何種類答えられますか?
秋田犬
忠犬ハチ公の物語で有名な「秋田犬」。プーチン大統領が秋田犬の”ゆめ”を飼っていることでも広く知られています。最近では、秋田犬保存会がフィギュアスケートのザギトワ選手に”マサル”を贈ったことで注目されていますよね!
秋田犬は日本犬の中で唯一の大型犬に分類され、一部の自治体では「特定犬」に指定されています。
柴犬
6種類の日本犬の中で最小サイズの「柴犬」。たぬき顔とキツネ顔に分かれた顔つきも、魅力のひとつですね。
甲斐犬
狩猟犬として活躍していた「甲斐犬」。山野で狩りをするときの保護色となる虎毛が特徴的です。
紀州犬
狩猟犬として作出された「紀州犬」。イノシシ狩りのエキスパートとして何世紀もの間活躍してきました。
四国犬
かつては土佐犬と呼ばれていた「四国犬」。土佐闘犬との混同をさけるために改称されました。
北海道犬
アイヌ民族が飼育してきた「北海道犬」は、アイヌ犬と呼ばれることもあります。ソフトバンクのCMに「お父さん犬」として出演しているのがこの犬種です。
日本犬のしつけが難しい理由4つ
1.番犬として活躍してきた過去があるから
近年、ペットは家族の一員だと考えられるようになりました。しかし、かつては「犬を飼う」=「番犬として」という理由がほとんどでした。
日本犬は家族以外の見知らぬ人や不審者に対して警戒心を持ったり、大きな声で吠えたりすることで飼い主に異変を知らせていました。そのため現在も日本犬は警戒心が強く、しつけが難しいと言われているです。
2.賢いから
日本犬はとても賢く、自立心が強い傾向にあります。一般的に甘えん坊が多い洋犬とは違って、日本犬は飼い主さんを喜ばせるために行動するようなタイプではありません。そのため人を見て態度を変えることもあるので、家族内でも特定の人の言うことしか聞かないこともあります。
3.頑固だから
日本犬は頑固な性格の個体が多く、気が向かないとコマンドに従わないことがあります。できないのではなく、できるのにやらない日本犬のしつけの難しさは頑固さに隠れているような気がします。
4.野生の本能が出てしまうから
今ではペットとして飼われている犬ですが、かつては自然界で暮らす野生動物でした。とくに日本犬のオスは野生の本能が強い傾向にあり、何かの拍子で攻撃性が高まることがあります。
日本犬の飼育初心者はプロの指導を仰ぐのがベスト
個体差はあるものの、警戒心が強くて攻撃性もある日本犬の飼育は難しいといわれています。そのため、犬を飼ったことがない人には不向きな犬種かもしれません。
しかしながら、初心者には絶対に飼えないというワケでもありません。どうしても魅力たっぷりな日本犬を飼いたいと思うなら、専門のトレーナーなどに指導を仰ぐのがベストです。もちろん飼い主さん自身でしっかりと日本犬の性質について学び、環境を整えることも忘れてはなりません。
まとめ
日本犬のしつけが難しいと言われている理由についてご紹介しました。
日本犬のしつけは難しいと言われていますが、洋犬だからしつけが簡単ということでもありません。ペットとして犬を飼育する者として犬種の性質やしつけ方法を学び、しつけを怠らないように気をつけたいものです。
時には専門のトレーナーの力を借りて、日本を代表する魅力たっぷりの日本犬を育てましょう!