柴犬の毛色は4種類!特徴や値段の相場、性格の違いについて

柴犬の毛色は4種類!特徴や値段の相場、性格の違いについて

海外でも注目を浴びている日本の代表犬「柴犬」には4種類の毛色があるということをご存知ですか?柴犬は、国内原産の純日本犬で、日本犬種全体の80%を占めています。また、飼育頭数は日本国内で飼われている純日本犬の中で第一位となっています。しかし、よく見かける犬ではありますが、柴犬の毛色についてはあまり知られていないかもしれません。柴犬は毛色によって全く印象が違います。今回は柴犬の毛色に注目し、詳しく解説します。

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柴犬の毛色の特徴

3匹の柴犬

柴犬の毛色は4色に色分けされています。「意外と毛色の種類が少ない」と思われた方もいるかもしれません。

柴犬は、日本の天然記念物に指定されている歴史ある犬種です。そのため、原種の血統を守るために、新たな毛色を作出することなく現在に至っています。

毛色の割合は、柴犬全体の80%が「赤毛」です。次いで「黒毛」が全体の10%、「白毛」が5~10%、「胡麻毛」は希少種となっています。

柴犬の毛色の割合

柴犬の毛色の種類

白い柴犬

柴犬の毛色はさきほど紹介した通り「赤毛」「黒色」「白色」「胡麻」の4種類あります。

最も多いタイプの「赤毛」、その次に多い「黒色」、レアな「白色」とさらにレアな「胡麻」とそれぞれの毛色の特徴や印象、どういった掛け合わせで交配されたのかについて紹介していきます。

それぞれの毛色のうんちくについても詳しく調査しました。

柴犬の代表的な毛色【赤毛】

柴犬の代表的毛色は「赤毛」です。赤と表現されていますが、実際は明るい茶色で、個体によって濃淡に違いがあります。

被毛の表面上は赤毛ですが、お腹周りと胸周りの裏面と言われる部分は、白毛で覆われています。また、顔回りにも白毛部分があり、その割合が犬の個性になっています。

柴犬の眉が印象的な毛色【黒色】

体全体は黒毛色で覆われていますが、足先や胸周り、口周りは薄茶(タン)が入っています。タンの割合に個体差があり、それが犬の個性となります。

黒い柴犬の一番のトレードマークは目の上にあるタンの眉毛で、「マロ眉」という愛称で呼ばれています。このマロ眉が表情を豊かに見せていて、「可愛い!」と一目ぼれする飼い主さんも多いようです。黒柴は爪や肉球もはっきりと黒いのが特徴です。

柴犬の毛色でレアな【白色】

白の柴犬は、純白というよりクリームやアイボリーといった毛色です。白柴犬は、赤柴同士の交配により誕生する毛色で、誕生する割合が5~10%程度しかありません。

耳や背中など、部分的にベージュが現れることもありますが、全体に白の単色に見えます。色の特徴から「もふもふ」や「ふわふわ」といった柔らかい印象を与えます。

白柴は色素欠乏のアルビノ種だという説もありますが、そうではありません。アルビノ種の場合は瞳の色素も薄くなり、赤目になっているので違いが見分けられます。白柴の瞳は色は真っ黒なので、毛色とのコントラストでより際立って見えます。

柴犬の毛色で最もレアな【胡麻】

柴犬の中でも数%しか存在しないくらい珍しい種類で、赤・黒・白の被毛が混ざり合った柴犬を胡麻柴と呼んでいます。被毛の割合で、赤毛が多いと「赤胡麻」、黒毛が多いと「黒胡麻」というように、呼び分けされることもあります。

また、胡麻毛の模様の出方によっては「虎毛」と呼ぶこともあります。赤や黒の毛と、白毛のコントラストがはっきりしていて虎模様に見える場合、作出者の判断で虎毛と表記することがあるようです。胡麻毛の中でも更に希少な毛色模様です。

柴犬の毛色による価格の違い

柴犬立ち姿

柴犬の値段は、色によって若干違いがあります。親の遺伝や血統、受賞歴なども影響しますが、比較的安い値段で販売されているのは赤柴でしょう。

柴犬の代表的な毛色で頭数も多いため、一般的には5万円~20万円くらいの値段で販売されていますが、ブリーダーによっても値段に差があります。

次いで人気犬種の黒柴は最低で10万円~18万円、白柴は生まれる頭数が少ないことが影響して最低の価格でも16万円くらいとなっています。胡麻柴は10万円~18万円台の価格が主流です。

柴犬の毛色別でみる性格の違い

2匹の柴犬

同じ犬種でも毛色によって性格が違う犬もいるようですが、柴犬は毛色の違いによる性格差はありません。また、寿命の差もありません。

一般的な柴犬は、独立心が強く、べったりされることを嫌う性格の子が多いようです。もともとは狩猟犬だったため気が強く、知恵もあるので、しつけに少し手を焼くことも多いようです。

一方で、家族愛が大変深い犬として知られています。主人には心を開き、終生主人に寄り添う心を持ち続ける誠実さがあります。

抱っこされるのを嫌がるくせに、気分次第でぴったりと寄り添ってくるようなツンデレな性格が飼い主さんを虜にしています。

柴犬の毛色は子犬から成犬で変化する?

眠る柴犬たち

柴犬は、子犬期から成犬になるまでの間に毛色が変化することが多い犬種です。柴犬の被毛はダブルコートで換毛期があります。抜け毛が多く、毛の生え替わりを繰り返すので、新しい毛色が以前の毛色と違うということも珍しくありません。

赤柴や黒柴の場合は色の濃度が、白柴の場合は薄茶の濃淡が変化することがあります。胡麻毛は特に変化が大きい犬種です。子犬期には胡麻柴だったのに、成犬になる頃には赤柴になっていたということもあるようです。

柴犬の毛色は犬の個性なので、変化を楽しめると良いですね。

柴犬の特徴

柴犬は日本で生まれ育ち、はるか昔より日本人と共同生活をしてきました。小動物を捕らえる猟犬として、留守を守る番犬として、幅広く活躍してきた犬種です。

ここでは今なお根強く愛されている柴犬について調査しました。柴犬の歴史やルーツや特徴、どんな性格なのか、平均寿命はどれくらいかなど調べました。

柴犬の歴史・ルーツ

柴犬は縄文時代より日本で人間と生活を共にしてきました。古来より脈々とその深い絆が受け継がれてきたこともあることから、日本人にとってなじみ深く感じる犬種です。

明治時代初期に海外から洋犬が日本に持ち込まれたことにより、柴犬の頭数が激減しますが、日本犬保存会による懸命な保護活動により1936年に日本の天然記念物に指定されました。

秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬と柴犬が日本犬6種とされており、なかでも柴犬は飼育頭数が他の5種よりも圧倒的に多く、根強い人気の犬種です。

体の特徴

柴犬は他の日本犬5種と比べて、体重は9~14kg、体高は約37~40cmと小ぶりなのが特徴です。このコンパクトなサイズ感のため、飼育しやすく幅広い世代で人気の犬種です。

また、骨格がしっかりとしており、筋肉質で安定感のある体つきです。耳がピンと立ち、顔はキリっとしているのにどこか愛嬌があります。尻尾がクルンと丸まっているのも人気のポイントです。

被毛はダブルコートタイプで上毛は固く直毛、下毛は柔らかく生え変わり期にはたくさんの毛が抜けます。ある程度の寒さにも順応できるので、室内・室外どちらでも飼育できます。

柴犬の性格

昔は狩猟犬として小動物や鳥を追っていたり、番犬として活躍していただけあって勇敢でとても義理堅い性格です。

また、猟犬・番犬としての頭の良さが際立っているので、飼い主とのコミュニケーションを通じて、しつけられたことを理解できる力がとても高いのが特徴です。飼い主への忠誠心が非常に高い犬種ですが、頑固な一面もあります。

そのため子犬のときからしつけをしておかないと頑固な性格が災いして、大きくなってからのしつけでは時間がかかってしまうことがあります。また、活発な性格なので体を動かす遊びが大好きです。

柴犬の寿命

柴犬の平均寿命は14.8歳で中型犬の平均寿命が13.4歳と比べるととても長寿だと言えます。また、データによると中型犬のなかではトップクラスでした。

さらに、比較的寿命が長いチワワやトイプードルなどの超小型犬の平均寿命が14.4歳であることから、その寿命の長さは際立っています。(2019年度・アニコム損保調べ※1)

柴犬がこれほど長寿なのは、厳しい日本の高温多湿や四季による気温の変化に適応できているからだと考えられます。

柴犬は古くから日本に住んできた土着の犬なので、他の洋犬や日本犬と比べて環境適応が進んでおり、それが長寿につながったのでしょう。

※1)2008年4月1日~ 2020年3月31日までに、アニコム損保の契約を開始した犬のデータによる。https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202112_2_3.pdf

まとめ

黒柴犬

柴犬で一番多い毛色は赤毛ですが、どの色もそれぞれに違った個性があり魅力があります。毛色で性格に違いはありませんから、自分が一番かわいいと思った柴犬を選べると良いですね。

また、柴犬は毛色の変化が大きい犬種でもあります。赤ちゃんの頃から写真を撮って、毛色の変化を記録していくと面白いですよ。ご近所の柴犬の毛色にも是非注目してみてください。

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