愛犬の粗相対策 その①「しっかりトイレを認識させる!」
子犬や成犬に関わらずトイレのしつけが完了していないと、トイレという存在を認識できていないため粗相してしまうことがあります。
根気よくしつける
粗相は失敗とついつい怒ってしまったり、嫌な対応をしてしまうことがあるかもしれませんが、何事も失敗はつきものと、笑顔で受け入れてあげることも大切です。
しつけ途中の犬は、昨日までしっかりトイレができていても急に粗相してしまうこともあります。しっかりとトイレの場所が認識できるようになるまで、根気強くトイレトレーニングを続けることが大切です。
監修ドッグトレーナーによる補足
専門家である私も、愛犬にトイレを教えるのに1年以上の時間を要しました。
トイレトレーニングで最も大切なのは、飼い主さんが諦めないことです。焦らず怒らず根気強く!それを守ればきっと成功します。
犬のトイレのしつけ方!基本トレーニングから失敗したときの対処やおすすめグッズまで
愛犬の粗相対策 その②「常にトイレをキレイにしておく!」
犬はとってもキレイ好きな動物。少しでも汚れているとトイレを嫌がることがあります。
たとえば、お留守番中に一度おしっこをして汚れてしまったトイレでは、もうしたくないという気持ちから違う場所で粗相してしまうのです。犬は、食事をする場所と寝る場所以外ならどこでもトイレをしても良いという本能があるとも言われています。
複数のトイレを用意してあげる
汚れたトイレを嫌がる犬には、お留守番中は複数のトイレを用意してあげましょう。複数用意することで一つのトイレが汚れてしまったら別のトイレを使う事ができるので、粗相を改善できるかもしれません。
また、犬は食事をする場所や寝る場所がトイレに近い場合、排泄場所として好まないことがあります。これも粗相の原因になってしまうこともあるので距離をとって設置しましょう。
愛犬の粗相対策 その③「ストレスを解消してあげる!」
ストレスを溜め込んでいることで、粗相をしてしまう犬がいます。以下のようなことがストレスの原因になっているかもしれません。
- お留守番の時間が長すぎる
- 好奇心や体力が満たされていない
- 運動不足
粗相をしたからと厳しく叱りすぎたり、逆に甘やかしすぎるのもストレスの原因になってしまうことがあります。満たされたくて、飼い主さんを困らせて構ってもらおうとしているわけではありません。
監修ドッグトレーナーによる補足
子犬のエネルギーは人が想像する以上!ちょっと遊ぶくらいでは満足してくれないことも少なくありません。
ヘトヘトになるまで毎回遊ばせるのもよくありませんが、おもちゃなどは色々な物を用意して、好奇心も満たせるようにしてあげましょう。
ストレスを解消してあげましょう
お散歩に行く時間が少ないなら、運動不足にならないようにお家の中で遊ばせてあげましょう。
引っ張りっこをしたりボール投げをしたり、体力を十分に使うことができれば運動不足にならず、ストレスも発散させることができます。天候の影響などで散歩に行けないときなどに役立ちます。
お外に行くことが大好きな犬であれば、週末などの時間があるときに公園やドッグランで思いっきり遊ばせてあげるのも良いでしょう。
恐怖心がストレスになることも…
お留守番の間、風の音や工事の音、雷の音などに怯え、恐怖心とストレスが原因となって粗相をしてしまうこともあります。
「今日は雷雨の予報だから粗相が心配…」そんな時は、ケージの中で過ごさせるようにしましょう。もちろん、ケージの中でおとなしくお留守番できるようにトレーニングすること、ケージでトイレができるようになることが前提です。
監修ドッグトレーナーによる補足
雨風や工事音が心配な時には、愛犬が好きな音楽やテレビの音などを流しておくと良いでしょう。
無音だと外の音がより気になってしまうので、別の音を流しておくことで気が紛れやすくなりますよ。
愛犬の粗相対策 その④「健康チェックをする!」
膀胱炎などの病気が原因でおしっこをコントロールすることができなくなり、粗相してしまうことがあります。
- おしっこの回数が増えた
- おしっこの色がおかしい
- おしっこのニオイがおかしい
このような場合は、膀胱炎の可能性が高いです。粗相の原因が病気によるもので、愛犬が苦しんでいるにも関わらず叱ってしまうのはあってはなりません。
いつもと様子が違うと感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
愛犬の粗相対策 その⑤「安心できる環境に整えてあげる!」
お留守番などで飼い主さんと離れてしまうことによって分離不安を起こして粗相をしてしまうことがあります。
分離不安は、飼い主さんと離れてしまうことによって異常な不安を感じてしまいます。不安と緊張状態が続くことで、無意識に粗相してしまう犬もいます。
どうしてもお留守番をしなければならないこともあるでしょう。そんな時は、安心して過ごすことができる環境に整えるなどの対策はもちろんのこと、重度の場合は分離不安症という病気の可能性も。早めに獣医師に相談することをおすすめします。
粗相を改善するしつけ
粗相をしてしまう原因を知って対策したけれど、改善されない・・・。そんなときは、もう一度最初から「トイレトレーニング」をしてみましょう。
トレーニング中にイライラして大声を出して怒ってしまったり、粗相したからとしつけのつもりで叱っては改善することができません。
トイレトレーニングは、成犬や老犬でもいくつになっても可能です。ただしとても時間がかかること、根気がいることを理解した上で、ご自身では難しいと感じたら、獣医師やトレーナーなどの専門家の手を借りることも方法の一つとしましょう。
「今さらうちの子には無理!」などということはありませんので諦めないようにしましょう。
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まとめ
我が家でも愛犬の粗相で悩んだ時期がありました。トイレトレーニングはしっかりできていたはずなのにどうしても粗相をしてしまうことがあったのです。
原因は「寂しい」という気持ちでした。お留守番の日が続き、お散歩の時間も短く大好きなお出かけに連れて行ってあげることができていなかったからです。
弟犬をお迎えして二匹でお留守番するようになってからは、寂しい気持ちが減ったのか、それ以降は粗相はしていません。原因を知って正しい対策をすることで必ず粗相は改善されますよ。