ティーツリーシャンプーは犬に危険?理由や安全な使い方とは

ティーツリーシャンプーは犬に危険?理由や安全な使い方とは

洗浄力の高さやハーブの香りが人気のティーツリーシャンプーですが、犬にとって危険だという説があります。ティーツリーシャンプーが危険だといわれる理由や実際の安全性、正しい使い方などをご紹介します。

お気に入り登録

ティーツリーシャンプーは犬にとって危険なの?

ティーツリーシャンプーは犬にとって危険なの?

犬用のティーツリーシャンプーは植物由来の優しい成分でできており、毛並みがふわふわになったり皮膚病や体臭改善にも効果があったりすることから人気となっています。

ティーツリーを含んださまざまな犬用シャンプーがペットショップでも販売され、愛用している方が多い一方で、犬にティーツリーシャンプーを使用するのは危険だという説も広まっています。

中毒を起こしたりするリスクがあるのなら、愛犬にティーツリーシャンプーを使うのは控えたいという飼い主さんが多いかと思いますが、本当にティーツリーシャンプーは犬にとって有害なのでしょうか。

実はティーツリーシャンプーは正しく使用すれば、決して犬にとって危険なものではありません。まずはティーツリーシャンプーの安全性について解説します。

通常使用による犬の中毒リスクはほぼない

ティーツリーシャンプーの危険性が噂されているので、犬に使用することに不安を感じている飼い主さんは少なくないでしょう。しかし実際は、シャンプーとしての適切な使用方法を守れば、犬にとってティーツリーシャンプーは危険なものではありません。

犬用ティーツリーシャンプーの中でも有名で人気の高い「A.P.D.C.ティーツリーシャンプー」を販売している「A.P.D.C.」の公式サイトには、製品をなめたりする程度であればティーツリーシャンプーが口に入っても問題ないということが明記されています。

体を洗っている時にシャンプーが目に入ってしまっても、きちんと水で洗い流せば大丈夫とのことです。またワクチン接種を済ませていて獣医師からシャンプーの許可が下りていれば、子犬でもティーツリーシャンプーを使って体を洗ってよいとされています。

ティーツリーはハーブの一種で、抗菌作用や消臭作用の高さが認められている成分です。炎症を抑える作用もあるので、皮膚トラブルを改善したい犬にも効果が期待できます。

虫よけ効果もあるので、虫の多い季節に愛用しているという方もいるようです。犬のシャンプーにティーツリーシャンプーを使用するのは、リスクよりもメリットの方が大きいといえるのではないでしょうか。

もちろんアレルギーがあったり敏感肌だったりする犬は、ティーツリーを含むかどうかに関わらず肌に合うかどうかを確かめてからシャンプーを選ぶことが重要です。

シャンプー剤の大量誤飲には注意が必要

ティーツリーシャンプーを多少なめてしまっても問題はありませんが、大量に誤飲してしまった場合は体に害を及ばさないとは言い切れません。

目を離したすきに、愛犬が大量のティーツリーシャンプーを飲んでしまったということのないように注意してください。万が一心配になるほどの量を誤飲してしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行き獣医師に相談しましょう。

大量に飲んでしまうことが危険なのは、ティーツリーシャンプーに限った話ではありません。シャンプーは本来口に入れるべきものではないので、どれほど安全にこだわって犬の体に優しい成分のみでつくられたシャンプーでも、大量に飲めば危険です。

種類や成分に関わらず、犬にシャンプーを誤飲させないように気をつけましょう。愛犬が誤飲や誤食が多い場合は、普段のシャンプーの保管場所やシャンプー中に置いておく場所にも注意して、愛犬の手が届かないように工夫してください。

ティーツリーオイルの効果は?どのような製品に使用されている?

ティーツリーシャンプーに含まれているのは、ティーツリーという植物から抽出したオイルです。ティーツリーはオーストラリアに分布している植物で、1930年頃からティーツリーオイルが広く使用されるようになりました。

ティーツリーオイルは殺菌効果や抗炎症効果が高いことで注目されており、人間用の製品ではシャンプーだけでなく、スキンケアに使うクリームなどにも含まれているものがあります。アロマスプレーや除菌スプレーとしても活用されています。

犬用製品ではシャンプーやスキンクリーム、デオドラントスプレー、虫よけスプレーなどにティーツリーオイルが使用されることがあります。

ティーツリーの成分は犬にも良い効果があると考えられており、犬にティーツリーオイル配合のクリームを塗ると皮膚炎が改善したという研究結果も報告されています。

犬にとって良い効果も期待できるティーツリーオイルですが、ペット用品でないものはティーツリーオイルの濃度が犬にとって安全の範囲内であるかどうかはわかりません。

特にアロマセラピーで使用するエッセンシャルオイルは危険で、数滴摂取しただけで命に関わるほどの中毒症状を引き起こすといわれています。

ティーツリーオイルが含まれた製品を全て避ける必要はありませんが、安全のために「犬用」「ペット用」と明記してあるものだけを使うようにしましょう。

犬にティーツリーシャンプーが危険だと広まった理由

犬にティーツリーシャンプーが危険だと広まった理由

犬にティーツリーシャンプーを使用するのが危険だという話が広まったのには、いくつかの理由があります。

1つ目は高濃度のティーツリーオイルが犬や猫にとって有害であるという内容の論文が発表され、ティーツリーオイルを含むすべての製品が危険だという極端な説が生まれてしまったという理由です。

生まれてしまった誤解が解かれないまま情報がネットなどで広まり、ティーツリーシャンプーは危険だという説が定着してしまいました。

2つ目の理由は、ティーツリーシャンプーを使用したことで犬や飼い主が肌荒れを起こしたという口コミが複数投稿されたことにあります。

肌荒れの原因がティーツリーの成分にあったのかどうか、確かなことはわかりません。何か他に原因があったことも考えられます。

3つ目の理由として、猫にティーツリーシャンプーが危険だということが広まり、それならば犬にも危険に違いないという誤解が生まれてしまったことがあげられます。

以上のティーツリーシャンプーが危険視されている3つの理由について、1つずつ解説していきます。

100%ピュアオイル使用後に犬の中毒症状が報告された

2014年、「Concentrated tea tree oil toxicosis in dogs and cats(高濃度のティーツリーオイルによる犬・猫への毒性)」という論文が発表されたことをきっかけに、ティーツリーオイルを含む製品は危険だという話が広まりました。

論文は2022年から2012年の10年間のデータから確認できた、100%ティーツリーオイルによってアメリカとカナダの犬・猫に引き起こされた中毒症状についてまとめたものです。

研究によると犬337匹、猫106匹の合計443匹に、100%ティーツリーオイルを肌に塗ったり口から摂取したりしたことによる中毒症状が見られたとのことです。

中毒症状には唾液分泌やよだれの増加をはじめとして、CNS(中枢神経系)抑制や不全麻痺、運動失調、震えなどがあったとされています。

このような研究結果からティーツリーオイルは犬や猫にとって危険だと主張されると、確かに怖いと感じてしまいます。しかしティーツリーオイルを含む製品がすべて危険だというのは、あまりにも極端な意見です。

大事なのは希釈されているかどうか

注目すべきなのは、研究の対象となったのは100%ピュアなティーツリーオイルだという点です。希釈されていないティーツリーオイルは刺激が強すぎるので、本来肌に塗ったり口に入れたりするようなものではありません。

研究では0.1ml~85mlのティーツリーオイルによって起きた中毒症状を取り扱っていますが、85mlのティーツリーオイルを飲めば犬や猫でなく人間でも中毒症状を起こして病院行きになります。

犬用ティーツリーシャンプーには、もちろん100%ピュアのティーツリーオイルがそのまま使われるということはありません。希釈されて含有割合は一般的に0.5%未満、多くても1%未満が基本です。

0.5%や1%の少ない割合でティーツリーオイルが含まれるシャンプーと、100%ピュアオイルを比較して同じように中毒症状を引き起こす危険があるというのは、やや暴論といえるでしょう。

また論文ではティーツリーオイルを使用しても問題のなかった犬や猫の数については言及されておらず、全体の中のどのくらいの割合が100%ティーツリーオイルで中毒症状を引き起こしたのかが不明です。

犬・猫合計で443匹というのが多いのか、全体から見ると少ないのかがわからないので、ティーツリーオイルのリスクについて正確に判断するのは難しいでしょう。

研究内容について具体的なことは知らないまま「ティーツリーオイルで犬や猫が中毒症状を起こしているらしい」という情報だけが伝わり、ティーツリーシャンプーは危険だという誤解が広まったと考えられます。

シャンプー後に犬や人の肌が荒れたという口コミがあった

ティーツリーシャンプーを使ったことで、愛犬やシャンプーをした飼い主さんの肌が荒れてしまったという口コミがあるようです。amazonでティーツリーシャンプーの口コミを調査したところ、以下のような口コミが見つかりました。

  • 「犬は肌が荒れて痛がった」
  • 「以前使ったことがあったので久しぶりに使ったら、犬が肌荒れを起こして痒がった」
  • 「自分の手がひび割れてしまった」
  • 「愛犬は大丈夫でも、自分の手が痒くなりかぶれた」

確かにティーツリーシャンプーで、犬や人が肌荒れを起こしてしまうケースがあるようです。しかし口コミを見ただけでは、ティーツリーシャンプーそのものが肌荒れの原因なのか、他に原因があったのかはわかりません。

適切な方法で使用されていなかったという可能性もあります。ティーツリーシャンプーは原液のままではなく希釈して使うのが正しい製品もあるので、原液で使用して肌荒れを起こしてしまったとしても、決められたとおりに薄めて使えば肌トラブルは起きないかもしれません。

またシャンプーを十分に洗い流せていなかったり、乾かし方に問題があったりして皮膚に炎症を起こしてしまう場合もあります。

正しい使い方をするのが大事

ティーツリーシャンプーによる愛犬やご自身の肌トラブルが心配な方は、正しい使用方法や犬のシャンプーの仕方をしっかり確認してから使うとよいでしょう。もちろん、ティーツリーシャンプーそのものに肌荒れの原因がある可能性もゼロではありません。

ティーツリーシャンプーは洗浄力の強さがポイントです。キレイに洗えるのが大きなメリットである一方で、洗浄成分の強さが肌に合わずに荒れてしまうということもあるようです。

たとえば「A.P.D.C.ティーツリーシャンプー」にも含まれているラウレス硫酸ナトリウムという成分は、洗浄力が強く皮脂を取り除く効果が高いといわれています。

皮脂が多い犬にとってはスッキリ洗えて嬉しいのですが、もともと乾燥肌だったり敏感肌だったりする犬や飼い主さんにとっては刺激が強すぎるかもしれません。

ティーツリーシャンプーに限らず、愛犬のシャンプーは肌質にあったものを選ぶことが大切です。汚れがそれほど気にならず、肌への負担をできるだけなくしたいのなら低刺激のシャンプーを使うのがおすすめです。

またアレルギーのある犬は植物由来の成分が合わない可能性があります。ティーツリーシャンプーを使用しても大丈夫かどうか、事前にパッチテストをしてしっかり確認しましょう。

猫へのエッセンシャルオイルの危険性が知られるようになった

猫はエッセンシャルオイル(精油)の成分を代謝する機能が、犬や人間とは異なるそうです。肝臓の解毒作用が弱く、ティーツリーだけでなく全てのエッセンシャルオイルで中毒症状を引き起こすリスクがあるといわれています。

直接エッセンシャルオイルをなめたり飲んだりしなくても、飼い主さんが愛猫のいる部屋でアロマを炊くだけで危ないようです。空気中のエッセンシャルオイルの成分が、皮膚から吸収されてしまったことが原因で中毒症状が起きる可能性もあるとされています。

特にティーツリーは毒性が強いことで有名なので、猫に危険な成分はおそらく犬にとっても危険だろう思ってしまう方がいるのも無理はありません。

しかし実際は犬と猫は体の構造や機能が同じではないので、ティーツリーオイルを含むシャンプーを犬に使用しても中毒症状を引き起こすことはまずないでしょう。心配なのは肌質に合わなかったり、使い方を間違えたりした場合に肌荒れを起こすということです。

犬にティーツリーシャンプーを使うことに問題はないですが、犬だけでなく猫も飼っているという場合は、間違って猫にティーツリーシャンプーを使ってしまわないように気をつけてください。誤飲しないように取り扱いや保管の仕方にも注意しましょう。

ティーツリーシャンプーで洗った犬の体を猫がなめてしまうのもリスクがあるので、猫を飼っているご家庭では、犬にもティーツリーシャンプーは使わない方が安心かもしれませんね。

犬への危険を避けるティーツリーシャンプーの使い方

犬への危険を避けるティーツリーシャンプーの使い方

初めて使うシャンプーは、愛犬の肌に合うかどうかパッチテストでチェックすることが大切です。

全身を洗ってから肌に合わなかったことに気づくと、かぶれや痒みで愛犬が可哀想な思いをすることになります。必ずパッチテストで安全性を確かめてから全身に使いましょう。

またシャンプーの使い方や頻度も、愛犬の肌の状態に合わせて考えてあげてください。シャンプーそのもののせいではなく、シャンプーの方法が間違っていることが原因で肌荒れなどのトラブルを引き起こしてしまう場合があります。

改めて犬のシャンプーの正しい方法を確認してみてください。すすぎ方や乾かし方などの注意すべきポイントもご紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。

初めて使用する時には犬にパッチテストを行う

初めて使用するシャンプーは、パッチテストで肌に合うかどうかを確かめてから全身に使うようにしましょう。ティーツリーシャンプーに限らず、どのようなシャンプーでもパッチテストで肌との相性をチェックすることをおすすめします。

パッチテストの方法をご紹介します。まずはシャンプーを10倍程度に薄めましょう。薄めたシャンプーを愛犬のお腹の被毛が生えていない部分に塗ります。塗る範囲は1円玉くらいの大きさで十分です。そのまま10分ほど時間をおいて様子を見てください。

もしもシャンプーを塗った部分が赤くなっていたり痒がっていたりする場合は、シャンプーが肌に合っていないということになります。フケが多く出てくることもあるので、異常がないかチェックしましょう。

少しでも異常が見られたら、安全のため別のシャンプーを使うようにしてください。

自宅で愛犬のシャンプーをする際に、わざわざパッチテストをする飼い主さんはそれほど多くはないかと思いますが、愛犬が敏感肌だったりアレルギーがあったりする場合は特にパッチテストは重要です。手間も時間もかからず簡単にできるので、ぜひやるようにしてください。

犬の皮膚状態に合った使用方法・頻度を守る

ひとえにティーツリーシャンプーといっても、製品によって使い方は微妙に異なる場合があります。特に原液のまま使うのか、希釈して使うのかは製品ごとにしっかり確認することが大切です。

原液をそのまま使用しても希釈して使用してもよいというシャンプーの場合は、まずは試しに希釈して使用することをおすすめします。洗浄力や洗い終わった後の愛犬の肌に問題がないか様子を見て、次回以降の使用方法を考えましょう。

また犬の肌はデリケートなので、シャンプーをし過ぎると負担になってしまう可能性があります。皮膚や被毛をキレイに保つことはもちろん重要ですが、頻繁にシャンプーをすると必要以上に皮脂が洗い流されてしまって肌荒れすることがあるので気をつけましょう。

シャンプーは、ひと月に1~2回を目安に行うのがよいでしょう。散歩や排泄の時に足やお尻周りが汚れてしまうのが気になる場合は、汚れた部分だけを洗ってあげてください。

犬種によってもシャンプーの適切な頻度は異なります。短毛の犬種や被毛の量が少ない犬種は、シャンプーの頻度は少なめで十分です。被毛で守られていないぶん、洗い過ぎは皮膚の負担になってしまいます。

長毛の犬種はブラッシングだけでは汚れを取り除くことが困難なので、こまめなブラッシングにプラスして月に1回はシャンプーでお手入れをするようにしましょう。

皮膚炎など皮膚のトラブルを抱えている犬は、かかりつけの獣医師にシャンプーについて相談してみてください。ティーツリーシャンプーを使って洗っても大丈夫か、頻度はどのくらいが適切か、指示に従って行うと安心です。

次にシャンプーを正しく使うことも重要となってきます。シャンプーの手順についてご紹介いたします。

ブラッシングと事前準備

シャンプーをする前に全身をブラッシングしておきましょう。毛のもつれや毛玉ができてしまっている部分を事前にしっかりほぐすことで、シャンプーがよく馴染んでキレイに洗えるようになります。

ブラッシングをするだけで、ある程度のほこりと抜け毛を取り除くことができます。毛を濡らした後だと毛の絡まりが酷くなってしまうので、必ず体を濡らす前にブラッシングを済ませておきましょう。

シャンプーが苦手な犬は多いので、負担を軽くするために必要な道具は前もって準備を整えておき、なるべく手早くシャンプーを済ませてあげられるようにしてください。

一般的に犬のシャンプーに必要な道具にはシャンプーやリンスの他にも、洗面器やスポンジ、バスタオル、ドライヤーなどがあります。

シャワーで全身を濡らす

ブラッシングが終わったら犬をお風呂場に連れて行きます。シャワーを使って全身を濡らしていきましょう。お湯は熱すぎないように36~38度くらいを目安にしてください。

怖がらないように後ろ足やお尻など、顔から遠い部分からシャワーをかけて慣らすとよいでしょう。

シャワーヘッドを地肌に押し付けるようにすることで、地肌やアンダーコートまでしっかりお湯が浸透します。シャワーの音も響かなくなるので、音を怖がる犬にとっても良い対策になります。

どうしてもシャワーが苦手という犬には、洗面器などにお湯をためてバスタブ代わりにし、手やスポンジを使って全身にお湯をかけてあげてください。

シャンプーで洗う

製品ごとに記載された方法に従って、シャンプーを泡立てます。洗面器に入れて、必要であれば薄めてください。スポンジを使うと泡立てやすいです。シャワーを強く当てるときめ細かい泡が簡単に作れます。

泡だったシャンプーを手もしくはスポンジにとって、犬の全身を洗っていきましょう。背中やお尻から順番に、マッサージするように優しく洗ってください。手で洗う場合は爪を立てずに、指の腹を使って洗うようにしましょう。

足や頭も丁寧に洗い、最後は顔周りもキレイにしてあげてください。目にシャンプーが入らないように気をつけましょう。全身にシャンプーをしながら、犬が安心できるように声をかけてあげることも大切です。

シャンプーをすすぐ

全身をシャンプーで洗えたら、顔周りと頭からすすいでいきます。顔を少し持ち上げて目や鼻にお湯が入ってしまわないようにしながら、水圧を弱めにしたシャワーで洗い流してください。

すすぎの時もお湯の温度は36~38度くらいがよいでしょう。冷たすぎたり熱すぎたりしないように調整してあげてください。スポンジやタオルにお湯を含ませて洗い流すのもおすすめです。

背中やお腹、お尻、脇、足など全身をすみずみまですすいでください。脇などはすすぎ残ししやすい部分なので注意しましょう。シャンプーのすすぎ残しがあると、肌トラブルの原因になってしまう可能性があります。さわった時に体がぬるつかなくなるまで、十分にすすいでください。

リンスをする

きれいな毛並みを保つためには、シャンプーだけでなくリンスも使うことをおすすめします。正しい使用方法を確認したうえで、全身にリンスをなじませましょう。被毛に浸透させてからお湯でよくすすぎます。シャンプーと同様に、すすぎ残しがないように注意してください。

タオルドライ&ドライヤーで乾かす

濡れた毛を絞って軽く水気を切ったら、まずはバスタオルで全身を拭きましょう。ドライヤーを嫌がる犬は多いので、ドライ―で乾かす時間を短縮させるためにもタオルドライである程度水気を取っておくとよいでしょう。

犬は自分で体をブルブル震わせて被毛の水分を吹き飛ばします。タオルドライの前に愛犬がそれをやらない場合は、耳に息を吹きかけると自然と体をブルブルさせるので試してみてください。水分が飛ぶので、乾かすのが少し楽になります。

タオルで拭いた後は、ドライヤーを使ってしっかり乾かします。ドライヤーはいきなり強風を当てると犬を怖がらせてしまうので、最初は弱風を使って慣らしていくのがよいでしょう。

ドライヤーの音や風を怖がってなかなか慣れてくれないという場合は、乾かすまでに時間はかかってしまいますが最後までずっと弱風を使ってあげてください。

肌にドライヤーを近づけすぎると火傷をしてしまう危険性があります。ドライヤーは愛犬の体から20cm以上離して使ってください。

耳の中には風が入ったり顔に正面から風が当たったりするとストレスになるので、角度など風の当て方にも気をつけましょう。

全身をしっかり乾かすのは大変ですが、生乾きにならないように念入りに乾かしてください。皮膚や被毛が生乾きのまま放置すると、蒸れてニオイのもとになったり皮膚炎を引き起こしたりすることがあります。根元まで十分に乾かすように心がけましょう。

ティーツリーシャンプーは原液のままではなく薄めて使うのがおすすめ

ティーツリーシャンプーは製品によって、原液のまま使用しても大丈夫だったり希釈して使うのが正しいと決まっていたりします。原液で使ってもよいとされているシャンプーでも、肌荒れなどのリスクを軽減するために基本的には薄めて使うことをおすすめします。

原液のまま使用するのは、どうしても取れないような頑固な汚れがついてしまっている場合だけで十分です。汚れが気になる部分だけ原液で洗い、それほど汚れていない部分は薄めたシャンプーで洗うとよいでしょう。

一般的にシャンプーは、2~5倍程度に薄めて使うことを推奨している製品が多いです。愛犬の肌にティーツリーが合うかどうかが心配な場合は、はじめは5倍に希釈して使ってみるとよいかもしれません。

ただし5倍に薄めると、そのぶん泡立ちが悪くなってしまうというデメリットもがあります。一度試してみてティーツリーシャンプーが肌に合っているようなら、次からは薄めすぎず4倍や3倍に希釈して使ってみてください。

シャンプーをする頻度が月に2回以上の犬は、3~4倍に希釈して濃度は薄めにして使うと肌への負担を心配せずに済みます。シャンプーをするのは月に1回程度という場合は、2~3倍に希釈してキレイに洗ってあげてください。

シャンプーを希釈するときは、1回分だけ希釈します。毎回シャンプーのたびに希釈するのが面倒という方もいるかもしれませんが、シャンプーは一度水と混ざることで品質が劣化してしまう可能性があります。今回使うぶんだけを洗面器などに入れ、ぬるま湯で薄めてください。

水を使って薄めると、シャンプーで体を洗う時に愛犬が冷たくて驚いてしまうかもしれません。シャワーのお湯と同じく36~38度くらいのぬるま湯なら、愛犬のストレスにならないでしょう。

まとめ

タオルを巻いている犬

ティーツリーシャンプーは、正しい方法で使用すれば犬にとって危険なものではありません。皮膚炎や体臭を改善したり毛並みが良くなったりと、愛犬に使うことで得られるメリットは大きいです。

ティーツリーの成分が犬に有害だというのは、ティーツリー配合のシャンプーを大量に誤飲してしまった場合や、100%のティーツリーオイルを口に入れたり肌に塗ったりしてしまった場合の話です。

シャンプー配合されているティーツリーオイルの含有割合は高い製品でも1%未満なので、健康な犬がティーツリーシャンプーを使って中毒症状を引き起こすことは、ほとんどないでしょう。

ティーツリーシャンプーで犬や飼い主さんが肌荒れしてしまったという口コミもありますが、薄めて使わなかったことや肌質に合わなかったことが原因かもしれません。

敏感肌や乾燥肌、アレルギーがある場合はティーツリーシャンプーが肌に合わない可能性があるので注意しましょう。一度パッチテストをすると、シャンプー肌に合っているかを確かめられるのでおすすめです。

シャンプーのすすぎ残しや、皮膚や被毛が生乾きのまま放置してしまったことで肌トラブルを引き起こすケースもあります。愛犬の負担にならずにティーツリーシャンプーを使って洗ってあげたいという方は、正しいシャンプーの方法を改めて確認してみてはいかがでしょうか。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい