老犬に負担をかけないシャンプーの仕方やコツ

老犬に負担をかけないシャンプーの仕方やコツ

免疫力が下がる老犬の体は清潔に保ちたいけれど、おうちでシャンプーをしても大丈夫なのか心配。デリケートな老犬のケアは、正しく安全に行いたいですよね。今回は老犬のシャンプーについて、やり方やコツをご紹介します。

老犬のシャンプーは負担になることがある

老犬のシャンプーは負担になることがある

老犬(シニア犬)とは、小・中型犬の場合7~8歳以上、大型犬の場合6歳以上の年齢の犬を指します。外で元気に遊ぶ機会は減りますが、しばらく体を洗わないでいるとフケが出たり臭いが気になったりしてきます。

自分で歩いたりトイレをしたりする体力があれば体を洗ってあげればよいのですが、足腰が弱っていたり持病があったりすると、シャンプーが大きな負担となってしまうことがあります。

また、高齢な犬で体が不自由な場合、犬用のオムツを着用する必要があります。

そこでどうしても気になるのがお腹周りやおしり周りの汚れ。その他にも、口周りの汚れやよだれ、涙やけや目やにも気になります。

しばらくシャンプーをしないでいると体全体に触れる機会が少なくなり、いつの間にか褥瘡(床ずれ)ができていた、ということもあるそうです。

しかし、老犬のシャンプーはとっても大変。嫌がるわんちゃんのことをなだめたり支えたりしながら、ストレスを与えないようにゆっくり慎重に行わなければいけません。

飼い主さんにとってもわんちゃんにとっても、体力的、精神的に大きな負担となります。

老犬がシャンプーを嫌がる理由

体が汚れていてもかゆくても、どうしてもシャンプーを嫌がる子がいます。特に老犬の場合、次のような理由が考えられます。

  • 体に痛いところがあるため触られたくない
  • 立ち上がるのが辛い
  • 視覚や聴覚が鈍っているため、シャワーやドライヤーが怖い
  • 以前シャンプーで怒られたことを覚えている

※あまりにも強く拒否を続ける場合、認知症やより深刻な症状を疑う必要があります。

飼い主さんからすると「衛生的に危ないかも…」という状態でも、わんちゃんにとっては「シャンプーするよりマシ!」なのかもしれません。

無理やりシャンプーしなくても大丈夫

わんちゃんが嫌がったり、飼い主さんや獣医さんから見てシャンプーをしない方が良いと判断した場合、無理に行う必要はありません。

心臓病などの持病があるわんちゃんの場合、湯気や湿度で呼吸が苦しくなってしまうことがあります。皮膚病があると温かいお湯でかゆみが出てしまうこともあります。

例えば、おしりだけぬるま湯で洗ってあげる、口元だけ濡らしたガーゼで拭いてあげる、など気になる部分を気になった時に少しずつケアしてあげましょう。

老犬の負担にならないシャンプーの頻度

老犬のシャンプーを行う場合は、2カ月に1度以下を目安に体調や気候が良い日を選んで行いましょう。部分的な汚れが気になる場合は、部分洗いをしたり拭いてあげるなどして負担になることのないようにしましょう。

老犬をシャンプーするための事前準備

老犬をシャンプーするための事前準備

シャンプー前にブラッシングする

シャンプー前に毛の絡まりをほどき、毛玉があれば取っておきましょう。

汚れやすい場所を確認しておく

  • お腹周り、おしり周り(排泄物)
  • 口周り(食べこぼし、よだれ)
  • 耳周り(耳垢)
  • 足の裏

低刺激で泡ぎれのよいシャンプーを選ぶ

犬の肌の厚さは人間の3分の1。さらに敏感になっている老犬のシャンプーは低刺激のものを選びましょう。

犬のシャンプーは法律的に成分表記をしなくても構わないことになっています。汚れを落とすことに重きを置いた商品の中には、食器洗剤とほぼ同じ成分を使ってるものもあります。

汚れと一緒に必要な皮脂も流されてしまうので老犬の肌には刺激が強すぎるかもしれません。刺激が少ない成分が表示されているものを選んであげましょう。

また、泡切れがよいものを選ぶとシャンプーの時間が短縮できるので、より負担を減らすことが出来ます。

体に負担をかけない環境に整えておく

浴室と脱衣室の温度差を少なくする、足ふきマットの下に滑り止めマットを敷く、水分補給用の水を用意しておくなど、なるべく負担をかけない環境を準備しておきましょう。

お湯の温度30~35℃程度を使用する

人間より薄い犬の肌では、私たちよりも温度を敏感に感じ取ります。その上、毛が薄いとダイレクトにお湯がかかり、熱いと感じてしまうことがあります。

また、心臓や呼吸器系に持病がある場合、湯気や湿気で呼吸が苦しくなることがあります。ぬるめの温度に設定してあげましょう。

吸水性のよいタオルを用意する

吸水性がよいタオルを使ってドライの時間を短縮しましょう。

ドライヤーの音は苦手なわんちゃんが多いですが、視覚が不自由な子であればさらに恐怖を感じてしまいます。また、体が濡れたままドライヤーを長時間続けると体に負担がかかってしまいます。

老犬に負担をかけないシャンプーの仕方とコツ

老犬に負担をかけないシャンプーの仕方とコツ

①シャンプー前にブラッシングをして毛の絡まりを取っておく

犬の毛は年齢を追うごとに細く絡まりやすくなります。シャンプーの前にブラッシングをしておきましょう。冬場はこの間に浴室や脱衣室を温めておきます。

②ぬるま湯を見えるところからゆっくりかける

30~35度のぬるめのお湯を、犬から見える場所にゆっくりかけてあげます。聴覚や視覚が鈍くなっていると、見えない場所にお湯をかけられるとびっくりして嫌がることがあります。

③シャンプーを2~5倍に希釈してスポンジ等で泡立てる

犬の肌は人間よりも敏感。希釈して使うように表記してあるシャンプーが多いです。風呂桶で希釈し、スポンジ等でよく泡立てたものの方が肌に優しく、汚れもよく落ちます。

④デリケートゾーンは特にやさしく丁寧に洗う

スポンジ等で立てた泡を手に取ってやさしく洗います。お腹周りやお尻周りは汚れやすいため、特に丁寧に洗いましょう。

⑤よく乾かす

吸水性のよいタオルとドライヤーを使ってよく乾かします。

寝たきりの老犬にはドライシャンプーがおすすめ!

ここまで老犬のシャンプーの仕方やコツを紹介してきましたが、どんなに優しく気を付けてシャンプーをしてあげても、寝たきりのわんちゃんにはどうしても負担になってしまいます。

そんな時に役立つのがドライシャンプー。洗い流したり乾かしたりする必要が無く、お手軽に体をきれいにしてくれます。リンスインのもの、泡で出てくるもの、スプレータイプのもの、シートタイプのものなど様々な種類があります。

出張トリミングのサービスを利用することも検討する

自宅でのシャンプーが困難な場合、出張トリミングや動物病院に併設されているトリミングサロンを利用するのもおすすめです。
老犬向けの介護サービスとして、プロのスタッフさんが安全にシャンプーをしてくれます。

通常のトリミングサロンは年齢制限を設けている店舗が多く、10歳以上の老犬は断られてしまうことがあります。

老犬におすすめのシャンプーをご紹介!

A.P.D.C ティーツリーシャンプー&コンディショナー(洗い流すタイプ)

APDC ティーツリーシャンプー&コンディショナーセット 500ml
¥3,300円(税込)

多くの愛犬家から支持を得ているティーツリーシャンプー。トリミングサロンで使われていることも多い商品です。

鎮静成分のティーツリーが肌荒れを、天然アロエベラが乾燥によるフケを防いでくれます。ハーブ系の自然な香りも人気です。

日本全薬工業 メディダーム (洗い流すタイプ)

日本全薬工業 メディダーム 200ml
¥3,766円(税込)

免疫力の低下にともない、肌がかゆくなってしまうわんちゃんも居ます。その原因としてよく挙げられるのが「マセラチア」です。

マセラチアはカビの一種で、かゆみやフケ等を引き起こします。メディダームは辛いマセラチアの症状をおさえる効果があるシャンプーです。

医薬品のため、用法と容量を守って使用しましょう。

PAL&I 犬用シャンプー(洗い流すタイプ)

シャンプー 無添加 犬用品 PAL&I クリア ボトル 300ml
¥2,580円(税込)

オーガニックの低刺激シャンプーとして最近人気を集めています。リンスをしなくてもふわふわに仕上がるため、シャンプー時間の短縮になります。また、薄める必要がないため、希釈の手間も省けます。

とにかく負担をかけずに時短でシャンプーを行いたい方におすすめです。

A.P.D.C. ウォータレスシャンプー(洗い流さないタイプ)

A.P.D.C. ウォータレスシャンプー 200ml
¥1,650円(税込)

一つ目に紹介した A.P.D.C. シャンプーのドライ版です。泡で出てくるタイプで、なじませた後タオルで拭き取るだけで汚れが落ちます。寝たきりのわんちゃんの部分洗いに使っている方が多い商品です。

JOYPETシャンプータオル(洗い流さないタイプ)

JOYPET シャンプータオル ペット用 お徳用 130枚
¥1,613円(税込)

老犬の介護に常備しておきたいのがシャンプータオルです。仕上げ拭きが要らないので、気になった時にさっと拭いてあげることができます。

洗い流すシャンプーやドライシャンプーよりは落とす力が弱いですが、とにかく手軽。シャンプーが苦手なわんちゃんでも嫌がることなく使わせてくれます。

まとめ

どんなわんちゃんにも必ず訪れるシニア期。パピー期とはまた違う可愛らしさと愛おしさがありますよね。だいすきな愛犬にいつまでも健康に過ごしてもらうために、体に負担をかけずにケアをしてあげたいものです。

愛犬の体調に合わせて適切な方法を選んであげましょう。すべてのシニア犬の健康と幸せを願っています!

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