犬用シャンプーブラシとは
犬のシャンプーブラシは、シャンプーをしながらブラッシングをすることができる道具です。
シャンプーブラシを使うメリット
シャンプーブラシは、犬を洗いながらブラッシングすることで皮膚の汚れやフケなどを落とし、筋肉の硬直緩和や血行促進などのマッサージ効果もあります。また、シャンプー中にしっかりと抜け毛も取り除き、ブロー時間の短縮にもなります。
シャンプーブラシを使うことによってノミやダニの害虫駆除、皮膚トラブルの早期発見にもつながります。皮膚の健康状態を保つことができ、飼い主とのコミュニケーションツールにもなります。
シャンプーブラシの種類
犬用のシャンプーブラシには以下のものが挙げられます。
- ゴム製またはシリコン製の「ラバーブラシタイプ」
- ナイロン製の「ピンブラシタイプ」
ラバーブラシタイプ
ラバーブラシタイプはブラシ部分が柔らかいので、犬の皮膚を傷つけずに皮膚の汚れ、抜け毛を取り除くことができます。ラバーブラシタイプは特にマッサージ効果があります。
スームースチワワ、ビーグル、パグ、ラブラドールレトリバーなど短毛でダブルコートの犬種の使用に向いています。ラバーブラシタイプの中には、ブラシの中に薄めたシャンプー剤を入れて、泡を出しながらブラッシングができる機能的なブラシもあります。
ピンブラシタイプ
ピンブラシタイプはヨークシャーテリア、マルチーズ、パピヨンなど長毛種向きで、ナイロンピンが長い毛の奥まで入り、皮脂や汚れを落とします。さらに、毛もつれを取り除き、毛並みを整える効果があります。
シャンプーブラシは様々な種類のものがあるので、犬の被毛や皮膚の状態に合ったものを選ぶ必要があります。犬に合っていない不適切なブラシは、マッサージ効果や汚れを落とす効果が不十分なこともあります。
犬用シャンプーブラシの使い方
犬用シャンプーブラシを使ってシャンプーする時の手順を解説していきます。
- シャンプー前にブラッシングする
被毛全体をブラッシングして、毛玉やもつれを取り除きます。 - 犬の全身を濡らす
お湯の温度は37~38℃程度が適温です。犬が驚かないように、お尻や足元から濡らしていきましょう。顔を濡らすときは、鼻に水が入らないように気を付けてください。被毛が濡れにくい場合は、軽く下洗いをすると全身濡れやすくなります。 - 泡立たせたシャンプー剤を全身になじませる
犬の全身が濡れたら、シャンプー剤を洗面器やネットを使って泡立たせ、泡立たせたシャンプー剤を背中、お尻、足先、顔の順番で全身になじませていきます。
泡が出るシャンプーブラシを使用する場合は、水で薄めたシャンプー剤をブラシの中に入れて、ブラシを振り泡立てます。ブラシから泡を出しながら全身になじませましょう。 - シャンプーブラシで洗う
被毛の奥までブラシを入れて、毛並みに沿って皮膚をやさしくマッサージするように洗います。シャンプーブラシは抜け毛を絡め取ってくれるので、ブラシに付いた抜け毛はこまめに取り除きながら使いましょう。汚れやすい顔周りやワキ腹、肢先は念入りにマッサージするように洗います。 - すすぐ
全身洗えたらすすいでいきます。シャンプー剤のすすぎ残しがあると皮膚トラブルになる恐れがあるので、丁寧にすすぎましょう。 - 乾かす
シャンプー後はしっかり乾かしましょう。シャンプーブラシを使ったことで、ブロー時間が短くなります。
シャンプーブラシに慣れてない犬や、そもそもブラッシングが嫌いな犬には少しずつ慣らしていくことをおすすめします。やさしく声をかけたり、大人しくできたらオヤツなどご褒美をあげたりするのもよいでしょう。
犬用シャンプーブラシおすすめ5選!
犬のシャンプーブラシは1000~2000円ほどで購入できます。コストパフォーマンスが高い機能的なシャンプーブラシもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
FYONGPETペットシャワーブラシ
一般的なシャンプーブラシで、柔らかいシリコン製のブラシです。ブラシの先が2cmほどの長さがあるので、しっかりと皮膚に届いて、皮脂や汚れを落とすことができます。弾力性のある柔らかいブラシで、マッサージ効果もあります。どの犬種にも対応しているので、安心して使用することができます。
U-ELife グルーミングブラシ
長毛、短毛でも全犬種に対応しているゴム製のラバーブラシです。ブラシの先端に3本のコーミングニードルというものが付いており、皮膚をマッサージすることに優れています。
また、ブラシには透明のスペーサーが付いており、シャンプー後にスペーサーを外すとブラシに絡まった毛を簡単に取ることができます。ブラシを清潔に保つ機能も付いているので安心して使用できます。デザイン性にも優れていて見た目も可愛いブラシです。
novosun シャワーブラシ
中にシャンプー剤を薄めて入れ、泡がブラシから出てくる構造をしているゴム素材のブラシです。水とシャンプー剤は1:5の割合で入れます。少量のシャンプー剤で泡を作ることができるので節約にもなります。
ブラシの先が細く柔らかいので、皮膚を傷つける心配がありません。コンパクトなので扱いやすいブラシです。
ドギーマンハニースマイル長毛用シャンプーブラシ
長毛犬種用でナイロン製のピンブラシです。ナイロン製なので、犬の皮膚を傷つけず皮脂や汚れを落とすことができます。もつれ毛の解消や抜け毛の除去に優れています。ブラシの先端が丸くなっているのでマッサージ効果もあります。ラバーグリップなので滑りにくく飼い主も扱いやすいブラシです。
Ohuisu 犬猫用お風呂ブラシ
中にシャンプー剤を入れて泡が出てくるシリコン製のブラシです。ブラシのヘッドが2種類あり、細くて柔らかいブラシと太くてマッサージ性に優れたブラシが付いています。
シャンプー時に犬の被毛や皮膚の状態によってブラシを変えられるので機能的です。全犬種に対応しており、飼い主も快適に使用できるようにコンパクトで握り心地のよい形のブラシです。
シャンプーブラシを使うときの注意点
毛玉やもつれがあった場合は、無理にシャンプーブラシで引っ張ることはせず、手でやさしくほぐしてください。また、犬が嫌がるところは無理にシャンプーブラシをするのはやめましょう。
また、犬の皮膚にシャンプーブラシを強く押し付けたり、こすり付けたりするとゴムの摩擦で皮膚や被毛を傷つける恐れがあるので注意しましょう。
皮膚に炎症など異常がある場合や、皮膚が弱い犬に使用すると症状が悪化することがあるので、犬の皮膚の状態を確認してから使用してください。目や肛門周囲にブラシの先端が直接触れないよう気を付けましょう。
まとめ
シャンプーブラシの使い方や種類について解説しました。犬にシャンプーブラシを使うのは、下記のようにメリットがたくさんあります。
- しっかりと皮脂や汚れを落とせる
- 皮膚や被毛の健康を保つ
- マッサージ効果がある
- コミュニケーションツールになる
- ブロー時間の短縮になる
犬のシャンプーブラシは種類も豊富で、どのブラシも皮膚を傷つけないように、飼い主が使いやすいようにと考慮されています。ブラシから泡が出るなど機能性やデザイン性にも優れたシャンプーブラシも多いです。
シャンプーブラシは、犬の被毛の特徴や皮膚の状態を把握してから選ぶ必要があります。ブラシ選びに失敗すると、被毛や皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。愛犬に合ったシャンプーブラシを選び、愛犬が喜ぶシャンプータイムにしてあげましょう。