犬のフケ用シャンプーの選び方
犬にフケが生じた時にオススメのシャンプーをご紹介します。肌の状態やどんな成分が効果的なのか、愛犬の症状に合ったシャンプーを選んであげて下さいね。
乾燥肌に最適なシャンプー
肌が乾燥しやすい犬には、皮膚に潤いを与えられる保湿性の高いシャンプーを選んであげると良いでしょう。
特に甲状腺機能低下症といった病気は、皮膚の異常を抱えることが多く、そういった時にセラミドやヒアルロン酸が配合されている薬用シャンプーを使用してあげることで、皮膚の保湿力を高めることができます。
脂性肌に最適なシャンプー
脂ろう症といった皮膚の異常がある犬には、サルファ(硫黄)とサルチル酸という成分が含まれた角質溶解性シャンプーがオススメです。
角質溶解性は、角質層を柔らかくする効果があり、乾性脂ろう症に起こりやすいフケ予防に最適です。
ただし、こちらのシャンプーを使用する場合、皮膚軟化性のリンスも使用して肌の潤いを維持してあげて下さい。
敏感肌に最適なシャンプー
皮膚が敏感な犬には、低刺激タイプのシャンプーがオススメです。
グルコン酸クロルヘキシジンとミコナゾールという成分を配合した薬用シャンプーは、脂ろう症や皮膚糸状菌症といった皮膚病に効果的です。
これらの薬用シャンプーを使用する際は、愛犬の肌に合ったシャンプーを使用することが一番です。市販で売られているものも多く存在しますが、迷ったり悩んだ際は、動物病院で獣医さんと相談の上ご検討下さい。
犬のフケが出る時におすすめのシャンプー3選
1.ケラトラックス ペプチド シャンプー200mL
ビルバックジャパンが製造・販売している「ケラトラックスペプチドシャンプー」は、主に皮膚病などによって発生してしまったフケを改善するための、角質溶解性シャンプーです。
皮膚の角質を軟化し、フケなどの角質層の健康維持に役立ちます。
2.ノルバサンシャンプー 0.5(コンディショナー入り) 200mL
キリカン洋行が輸入・販売している「ノルバサンシャンプー」は、多くの動物病院でも使われている、保湿性薬用シャンプーです。
低刺激で皮膚に優しく、子犬にも安心して使用でき、クロルヘキシジンが配合された殺菌・消臭にしっかり対応したシャンプーです。
甲状腺機能低下症によって脱毛した皮膚の保湿や、膿皮症などによるかゆみ軽減にとても効果的です。
3. A.P.D.C. ティーツリーシャンプー 250mL
「APDC ティーツリーシャンプー」は、たかくら新産業がオーストラリアの植物科学者と共同開発・販売している、オーガニックシャンプーです。
ティーツリーの持つ抗菌性と抗真菌性のシャンプーは、皮膚糸状菌症による皮膚病に効果的です。
殺菌作用、消臭作用に加え、鎮静治療や虫除けにも効果的なため、愛犬を思って天然素材を選びたい方にはオススメの商品になります。
犬のフケを防ぐためのケア方法
フケ予防に効果的なシャンプーをご紹介してきましたが、ここからはフケ自体を防ぐためのケア方法についてご紹介します。
保湿成分配合のブラシで日々の被毛ケア
犬の皮膚の健康において、とても大切なケア方法はブラッシングです。
基本的に犬猫用のブラシは、ピンブラシやスリッカーブラシといった被毛のもつれや、毛の流れを整えたりするものが多いです。
しかし現在では、高保湿成分で知られている「はちみつ」や「ローヤルゼリー」、皮膚のバリア機能を維持させる「セラミド」を配合したブラシも販売されています。こういったブラシを使用して、愛犬をブラッシングするのもオススメです。
定期的な薬用シャンプーで皮膚の潤い維持
前述したように、愛犬の症状に合った薬用シャンプーで皮膚の潤いを維持させることも、フケ防止にとても効果的です。
とはいえ、皮膚に異常がない愛犬でもシャンプーの頻度は月に1~2回程度に収め、皮膚炎があってかゆみや脱毛で悩んでいる犬でも、週2回までに止めておきましょう。
過剰にシャンプーをすると、逆に乾燥やかゆみを招いてしまう場合があるのでご注意下さい。
保湿クリームや保湿スプレーで潤い保持を
ブラッシングが苦手な犬には、保湿クリームや保湿スプレーがオススメです。
高濃度セラミド配合のスプレーや、犬だけでなく人にも使用可能な保湿クリームも販売されています。どちらも地肌に直接付けるタイプなので、保湿をしながら愛犬とのスキンシップにも効果的でしょう。
まとめ
人と違って、体全体が毛で覆われている犬にとって、被毛ケアはとても大切なことです。
どんなに愛犬に対してスキンシップを兼ねた被毛ケアをしていても、知らぬ間に皮膚に異常が生じていることも少なくありません。
ここで紹介した内容を参考に、可愛い愛犬のフケ予防や皮膚病予防を今一度見直してみてはいかがでしょうか。