犬にシャンプーを毎日してもいいの?
犬のシャンプーは「毎日行う必要はありません」。逆に毎日シャンプーをするなどの過剰なケアは、犬の皮膚に負担になってしまいます。
どのタイミングでシャンプーすればいいの?
目立った汚れがない場合でも、「10日~2週間に1回」頻度でシャンプーをするのがよいでしょう。あまり外に出ないという犬でも、実は体から出る皮脂や排泄物がついてしまうなどで気づかないうちに汚れは溜まってしまうものです。
散歩で外を歩けば体が汚れたり、ダニやノミがついてしまうこともあります。目に見える目立った汚れがなくても、清潔な状態を保ち臭いなどを気にせず一緒に過ごすためには定期的にシャンプーをしてあげる必要があります。
トリミングに出すなどして月に一度は洗ってもらっているという犬も多いでしょうが、それに加えて自宅でも2週間に1回はシャンプーをしてあげるとよりよいです。
犬に毎日シャンプーしない方が良い理由
- 皮脂の落としすぎで乾燥の原因になる
- 洗い流しが不十分だとかゆくなる
- 犬の皮膚は薄くダメージに弱い
- 犬の皮膚には個体差がある
皮脂の落としすぎで乾燥の原因になる
シャンプーには皮脂を落としてくれる界面活性剤という成分が含まれており、過剰な頻度で使用すると皮膚に本来必要な皮脂まで落としてしまい乾燥の原因になってしまいます。人間と同じで犬も毛や肌にとって適度な皮脂が必要となるので毎日のシャンプーはやりすぎといえます。
洗い流しが不十分だとかゆくなる
犬は全身が毛におおわれているのでシャンプーをするとなると全身を洗うことになります。シャンプーの後シャワーですすぐ際、毎日やっているとついつい雑になってシャンプーが流しきれないまま皮膚に残ってしまうということもあるでしょう。
シャンプーの洗い流しが不十分だとかゆくなってしまうがあるので注意が必要です。適切な頻度で、そのぶん時間をかけて十分すぎるほどシャワーですすぐ作業もしてあげたほうが犬のためになります。
犬の皮膚は薄くダメージに弱い
犬の皮膚は人間よりも薄く刺激に弱いといわれています。そのため毎日シャンプーするなどの皮膚に刺激を与える行為はダメージを与えているのと同じになってしまいます。
ダメージを受けた皮膚は細菌などが入りやすく皮膚炎を起こしてしまう場合もあるので、シャンプーは犬の皮膚に負担にならない程度の回数に留めておきましょう。
犬の皮膚には個体差がある
犬も人と同じくそれぞれ皮膚には個人差があるので、犬種や肌質に合わせてシャンプー選びをしてあげることが望ましいです。他にも犬によって気をつけてあげるべきことは様々です。
- 子犬:予防接種が済むまで全身シャンプーを控えたほうがいい
- 老犬:体力的に負担になるので体調の様子を見ながらシャンプーの日を決める
- 皮膚疾患がある犬:薬用シャンプーを使って多めの頻度で洗ったほうがよい
その犬に合わせて気をつけてあげましょう。
犬種でいうと皮脂量が多いとされる、「アメリカンコッカースパニエル」や「シーズー」は体のベタつきが気になるようなら多めの頻度でシャンプーをしてあげるとよいでしょう。
逆に肌が乾燥でカサつく犬にはシャンプー後に保湿剤をつけるなど、プラスのケアをすることで健康的で潤いのある皮膚とつやのある毛を取り戻すことができます。
シャンプー回数を減らすためのお手入れ方法
- こまめなブラッシング
- 犬用ウェットシートで拭く
- 散歩や排泄後の部分洗い
こまめなブラッシング
犬の体の汚れはブラッシングだけである程度取ることができます。毛が絡まっているのをほぐしてあげることで汚れ自体が溜まりにくくなりますし、毛並みがよくなるだけでなく血行促進などの効果もあるのでブラッシングは定期的に行いましょう。
ブラッシングをしながら犬の皮膚の健康状態などもチェックしてあげると、小さな異変にも気づきやすいです。抜け毛の少ない犬種だとついおろそかになってしまうこともあるブラッシングですが、できるならスキンシップも兼ねて週に2~3回ブラッシングしてあげるようにしましょう。
犬用ウェットシートで拭く
シャンプーが嫌いな犬や、体への負担が心配な老犬にも便利な犬用ウェットシートは全身を拭いてあげるだけで、手軽に体の汚れを落とすことができます。
毛並みに沿って優しくなでるように拭いてあげることで、大まかな汚れは取れます。顔回りや手足、お尻などの汚れやすい部分は丁寧に拭き取ってあげましょう。その時も痛くないように、力を入れすぎないよう気をつけてください。
普段は問題なくシャンプーをしている犬でも、体調不良時などにはウェットシートを使ってあげると負担が少なく済みます。
散歩や排泄後の部分洗い
犬の体で毎日洗ってあげたくなるほど汚れる部分と言えば、散歩で外を歩いた足とお尻周りでしょう。お尻周りは、排泄時に排泄物が付着してしまうこともあると思います。部分洗いなら基本的に回数を気にせず、汚れが気になったらその都度行っても大丈夫です。
散歩帰りには手足をシャンプーを使って丁寧に洗ってあげましょう。すすぎ残しだけでなく、タオルドライやドライヤーを使うなどしてきちんと乾かすように注意しましょう。
手足や被毛が湿ったままだと細菌が繁殖しやすくなってしまいます。また肉球の間は汚れを見落としやすいので念入りに洗いましょう。排泄物が着いてしまった際には、犬用のウェットシートやぬるま湯を浸したコットンで優しく拭き取ってあげてください。
毛にウンチがついてしまった場合は拭き取っただけではキレイに拭い切れず、無理矢理キレイにしようとこすると皮膚が傷ついてしまうのでシャンプーを使って洗います。
この時もお尻の毛や皮膚の負担にならないように、ぬるま湯で優しく洗ってシャンプーはしっかりすすぎ落とし、タオルやドライヤーで乾かしてあげてください。
毎日使える!低刺激の犬用シャンプー剤をご紹介
LIONペットキレイ 毎日でも洗えるリンスインシャンプー愛犬用ポンプ 550ml
商品の名前の通り、毎日でも洗える低刺激で優しいシャンプーです。部分洗いは散歩に行く犬ならほぼ毎日することになるので、刺激の少ないライオンのペットキレイはおすすめです。
泡立ちと泡切れもよく、天然クレイ成分が含まれており皮膚や被毛を守ってくれるバリアー効果を発揮します。
ライオンはこの他にもペットキレイのラインナップとしてペットに優しい低刺激の商品を販売しているので、愛犬にぴったり合うシャンプーを探してみてください。
ニチドウ ミラクル ゼネラルシャンプー 400ml
プロのトリマーも愛用している低刺激のシャンプーです。天然由来のナチュラルオイルと栄養成分が配合されており、皮膚や被毛の健康状態を守ってくれます。皮膚を傷めずに汚れはしっかり落とす抜群の泡立ちの良さもあるので毎日の部分洗いにもおすすめです。
ジョイペット 水のいらない泡シャンプー 犬用(200ml)
水を使わずに汚れを落とせるシャンプーもあります。ジョイペットの「水のいらない泡シャンプー」は、部分洗いをした後はタオルで拭き取るだけで大丈夫なので、毎日の部分洗いが負担になってしまう犬や飼い主さんにおすすめです。
水が苦手な犬も気楽に汚れを落とせますし、なめても大丈夫な成分でできているので安心して使えます。ただし洗浄力は水ですすぐタイプのシャンプーよりは劣ってしまうので、定期的なシャンプーの際には他のもっと洗浄力の高いシャンプーを使用しましょう。
まとめ
月に2~3回程度の全身シャンプーと、毎日の部分洗いを取り入れることで愛犬の体は清潔な状態を保つことができます。
可愛い愛犬のためと思ってやりすぎなケアをしてしまうことが皮膚の負担になることを忘れずに、適切な頻度で適切な方法で、そして優しい成分のシャンプーで洗うよう心がけてください。
愛犬と清潔で健康な毎日を過ごすために、その子に合った頻度とタイミング、シャンプーの種類を見つけてあげてください。