犬が知らない人に吠える2つの心理
1.人見知り
犬が知らない人に吠える理由としては「人見知り」があります。子犬の頃からあまり外に出さず、限られた人間とだけ過ごしてきた犬に多く見られます。家族以外の人間に慣れていないため、怖くて威嚇してしまうのです。
特に近づかれたりしたらパニックになる犬もいます。近づいてくる人から距離を取りつつ、これ以上近づかせないために吠えます。近づいてほしくなくて吠えているのにも関わらず、更に近づいてきたら噛み付いてしまうことだってあります。
そうならないためにも犬を人に慣れさせ、噛んだりしないように訓練することも大切ですね。
2.遊びたい
人懐っこくて少々ワガママな犬に多い傾向にあるのが「遊びたいから吠える」というものです。人間の気を惹くために吠えて、遊んでもらおうとしているのです。一度そうやって遊んでもらった経験があると、その次も同じように吠えれば相手をしてもらえると学習してしまっているのかもしれません。
犬はなぜ吠えるの?
犬が吠えるのは普通のこと
人間は喋ることでコミュニーケーションをとることができますが、犬にはそれができません。そこで、犬は吠えることでコミュニーケーションを取ります。それは感情を表す大事な手段のひとつなのです。
相手への訴えとして吠えることが多く、もし吠えることを完全に禁止してしまえば犬にとってはとても負担が大きく、ストレスになります。
吠えるのは犬の本能であるため、コミュニーケーションとして軽く吠えたりするのは当たり前のことなのです。しかしあまりにも吠えすぎる場合は少し考えなくてはなりません。
犬が何に対して吠えているのか、どういう気持で吠えているのかを把握して適切な対応をする必要があります。吠えても良い場所、場合を学習することで、ある程度吠えることを制御することができます。
間違った成功体験が無駄吠えにつながる
犬が吠えるのには理由があります。
大きな音が鳴ったり、知らない人が近づいてきたりすると吠えますよね。実はこういったことが起こった時に、吠えることで犬が望む結果になると犬は「吠えれば思い通りになる」と学習してしまいます。ひとつの成功体験はとても大きく、その後も同じことを繰り返してしまいます。
例えば犬が吠えるのでおやつをあげたとします。そうすると犬は「吠えればおやつが貰える」と学習してしまいます。そのためおやつが欲しくなると吠え、そこでまたおやつを与えてしまいずっと繰り返しになります。
間違った成功体験はどこかできっちりと直してあげましょう。それが飼い主さんのためでもあり、犬のためでもあります。
あまりにも吠える犬は人間との生活ができなくなってしまいます。人間との暮らしに馴染めるように、しつけをしてあげるのが犬と暮す上でとても重要なことです。
犬が吠えるときの対策
犬の問題行動全般に言えることですが、嫌なことは少しずつ慣らしていく必要があります。いきなりぱたりと吠えなくなるということはほとんどありません。犬が頑固だったり、飼い主さんの指示が上手く伝わらない場合には。気長に根気強くしつけをすることになることもあります。
犬との信頼関係は大丈夫?
まずは犬との信頼関係をチェックしてみましょう。
飼い主さんのほうが犬の言いなりになってはいませんか?吠えたら吠えたぶんだけ構ってあげたり、おやつをあげていたりしませんか?もし飼い主さんを軽蔑していたとしたら、言うことを聞かず吠えるのもやめません。
吠える前にご褒美を!
知らない人が近づくことが怖い、嫌だ、と思っている犬の場合は考え方を変える必要があります。
まず知らない人が近づいたら、吠える前にご褒美をあげます。吠えた後に注意してそれを犬がきいたとしても犬にとっては「吠えたらご褒美がもらえる」ということになってしまいます。
吠える前にご褒美をあげることで「知らない人=ご褒美」と覚えてもらいましょう。これを繰り返せば、犬は知らない人は怖い、嫌だ、という気持ちが薄まっていきます。
まとめ
犬が吠えるのにはちゃんと理由があります。遊んで欲しい、怖い、ご褒美がほしい……など犬が言いたいことはたくさんあります。
飼い主さんとしてはあまり吠えずに居て欲しいところですが、犬にしてみればコミュニーケーションのひとつなので完全に吠えないというのは苦しいことです。
犬の言いたいことを理解し、飼い主さんが訓練していくことで吠えることを必要最低限まで抑えることはできるので根気強く付き合っていくことが大切です。
知らない人に吠えるのも、犬が何か思っていることがあるからです。遊びたい、怖い、近づかないで……その気持ちにあった対応をすることで激しく吠えることもなくなります。
繰り返し訓練をすることで知らない人への恐怖心や、無理やり遊んでもらおうとする行動、ご褒美をねだる行動を直していきましょう。
ユーザーのコメント
女性 匿名
吠えてるときのきもちがわかってよかったです!