犬を買う前の準備とは!必要なものやかかる費用、犬種による違いなど

犬を買う前の準備とは!必要なものやかかる費用、犬種による違いなど

犬を迎えるために最低限準備が必要なものを8つまとめました。サークル(ゲージ)、ハウス(クレート)、トイレトレーとペットシーツ、給餌器と給水器などは迎える前に準備しましょう。

お気に入り登録

犬を飼う前に必要な心構え

子犬

わんちゃんを迎えるには、ただわんちゃんをお家に連れて来れば良いわけではありません。わんちゃんが新しい場所で快適に安全に過ごすためには準備が必要なのです。

最低限必要になるグッズを予め揃えておくことはもちろん、飼い主としての心構えを整えておくことも重要になります。

わんちゃんを家族として迎えるということは、最後まで責任を持って大切にお世話をするということです。

たとえば、わんちゃんのお世話の1つに散歩があります。日々の散歩はわんちゃんの健康維持に欠かせないので、どれほど飼い主さんが忙しくてもサボるというわけにはいきません。

小型犬なら20分程度、中型犬は30分程度、大型犬は1時間程度を目安に、毎日2回散歩に連れて行くのが理想的だといわれています。わんちゃんが運動不足にならないように、日々の散歩をスケジュールに組み込んでおくことも、飼い主さんに求められる犬を飼うのに必要な準備といえるでしょう。

またわんちゃんを迎えてから家族に犬アレルギーが発覚してしまい、わんちゃんを手放さざるを得なくなるというケースも少なくありません。そのような事態を避けるためにも、事前に家族全員のアレルギーの有無を確かめておきましょう。

そしてわんちゃんを迎えたその日から、トイレトレーニングなどのしつけが始まります。犬のしつけは大声で怒鳴ったり叩いて怖がらせたりするのはNGです。間違った方法でしつけをしないように、お迎え前に正しいしつけの方法を学んでおいたほうがよいですね。

家族それぞれでしつけのやり方が違っているとわんちゃんが混乱するので、しつけの方針や使用する言葉についても話し合って決めておくことをおすすめします。

飼い主としての心構えができていないうちにわんちゃんを迎えてしまうと、わんちゃんを幸せにすることは難しいです。わんちゃんと一緒に楽しく過ごすためには、お世話やしつけの大変さを理解したうえで、それでも飼いたいという飼い主さんの覚悟が求めらるでしょう。

犬の迎え入れ方とかかる費用

わんちゃんを迎え入れる方法は主にペットショップで購入する、ブリーダーから迎える、里親募集に申し込むという3つの方法があります。

ペットショップでの購入は可愛らしい子犬や人気の犬種とたくさん出会えるうえに、必要なグッズをその場で一緒に買えるというメリットがあります。

一方でショップによっては、狭いケージの中で満足にお世話をしてもらえずにストレスが溜まった状態の犬が販売されているケースや、母犬から離されるのが早いため社会性が身についていなかったり、感染症になりやすかったりする子犬が販売されている可能性もあるのがデメリットです。

ペットショップでわんちゃんを購入する場合は、お世話が行き届いていて健康状態が良好なわんちゃんを選びたいところです。お世話の仕方で不安がある場合は、ぜひ店員さんに相談してアドバイスをもらいましょう。

犬種や犬の年齢によって販売価格に差があり、100,000円〜300,000円ほどが目安です。人気の犬種や珍しい犬種、子犬は高くなる傾向があります。ケージなどの必要なグッズを揃えてワクチン接種費用も考慮に入れると、合計で400,000円ほどの初期費用がかかるでしょう。

ブリーダーは特定の犬種を繁殖させて販売している場合が多いので、飼いたい犬種が決まっている方はその犬種専門のブリーダーから迎え入れるとよいでしょう。

親や兄弟と一緒に生活しているので社会性が身についた子犬を迎え入れやすいこと、生まれ育った環境を見て信頼できるブリーダーからわんちゃんを迎え入れられることがメリットです。

ただし中には悪質なブリーダーも存在するので、飼育環境を明らかにしてくれない、犬たちが大切に育てられているように見えないなど、信頼できない要素があるブリーダーから迎え入れるのはやめましょう。

ブリーダーから直接わんちゃんを購入すると、一般的にはペットショップで購入するよりも価格が安いです。ただし血統書付きや飼育にコストをかけているなど、条件によってはペットショップの同じ犬種よりも高い価格がついていることもあります。

ペットショップと同じくわんちゃんの価格は100,000円〜300,000円程度、生体価格にグッズやワクチン接種などの初期費用も含めて合計400,000円程度かかると考えましょう。

最後に里親募集をしている犬を迎え入れる場合についてです。飼い主のいない犬を動物愛護団体などから譲り受けることになるので、わんちゃんを飼うことがその子の命を救うことに繋がります。

好みの犬種に出会いにくい、成犬が多いため子犬から飼いたい人には向かない、辛い過去があり懐いたりしつけができたりするまでに時間がかかる犬もいることなどがデメリットとなっています。しかし愛情をもって接することで、次第に飼い主さんのよいパートナーになってくれることでしょう。

里親制度では無償で犬を譲り受けられるので生体価格はかかりません。引き取る際にワクチン接種代や避妊・去勢手術費用、マイクロチップ装着費などを譲渡費用として支払う場合があります。生活に必要なグッズなども含めて、合計50,000円〜100,000円ほどの費用がかかると思っておくとよいでしょう。

ペットショップやブリーダーから迎え入れるのと比較して、里親としてわんちゃんを迎え入れると初期費用は安く済みます。しかし里親になるには様々な条件が課されるので、誰でも里親制度を利用できるわけではないという点にご留意ください。

犬を飼う前に知っておきたい犬種による違い

わんちゃんを迎え入れる前によく考えたいのが、どの犬種を飼うのかということです。犬は犬種によって特性や性格などが違うので、外見の好みだけで選ぶのではなく飼い主さんとの相性の良さを考慮して迎え入れる犬種を決めたいところです。

たとえば愛犬と一緒にキャンプなどのおでかけをするのが楽しみな飼い主さんには、活発でアウトドア派の犬種や運動量の多い犬種がおすすめです。コーギーやラブラドール・レトリーバーならアウトドアを一緒に楽しんでくれるでしょう。

逆に体力も衰えてきた老後のパートナーとして選ぶなら、のんびりとした性格の犬種がよいのではないでしょうか。シーズーやトイプードルなら、穏やかに暮らしながら一緒に散歩をして適度な運動をするという理想の暮らしが実現できそうです。

他にも、アパートやマンションで暮らしているなら近所迷惑にならないように無駄声の少ない犬種を選ぶ、小さなお子さんがいるご家庭ならやんちゃなことをされても怒らない優しく忍耐強い犬種を選ぶなど、犬種ごとの特性を重視してわんちゃんを選ぶのがお互いのためになるはずです。

初心者にもおすすめの犬種は、賢くて人懐っこいトイプードル、穏やかでしつけがしやすいシーズー、愛情深くお手入れが簡単なチワワなどが代表的です。基本的には人懐っこく従順で、しつけがしやすい犬種が初心者に向いています。

逆に飼うのが難しい犬種としては、警戒心が強くしつけを徹底しないと危険な秋田犬、賢いがゆえに飼い主と認めた相手の言うことしか聞かないボーダーコリー、活発すぎて運動量が足りないと問題行動を起こしがちなジャックラッセルテリアなどが挙げられます。

犬の扱いに自信がないのに飼うのが難しい犬種を選ぶと、しつけが行き届かなくて他人に迷惑をかけてしまう恐れがあるので、初心者は無理せず飼いやすい犬種を家族に迎えましょう。

また犬種ごとの運動量の違いにも注目したいところです。基本的には小型犬はそれほど運動量を必要としておらず、大型犬は毎日十分な運動が必要です。しかし中には小型犬でも大型犬並みの運動量を必要とする活発な犬種もいるので、事前に気になる犬種の理想的な毎日の散歩の時間を調べておきたいですね。

忙しくてなかなか散歩の時間が取れないという方や、高齢で体力がない方は豊富な運動量を必要とする犬種との暮らしは負担になってしまうので注意してください。

犬種によって特性や性格が違うと説明しましたが、もちろんわんちゃんごとの個体差もあります。一緒に暮らし始めて予想外の一面に気づいたという場合も、できるだけその子に合わせた接し方や生活をしてあげてくださいね。

犬を飼う時に必要なもの

ケージ

サークル・クレート・ケージ

「うちは犬を放し飼いにするつもりだから、サークルは必要ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、犬を飼う上でサークルは必ず一つ準備しておくべきものです。

特に迎え入れたばかりの時期は、サークル内で過ごさせることが非常に大切になってきます。

なぜならわんちゃんは、新しい慣れない環境に来たというだけでも不安なのに加え、いきなり放し飼いにしてしまっては、わんちゃんはその広すぎる環境に戸惑ってしまいます。

ですからサークルなどの「わんちゃんのためのスペース」を作ってあげることで、わんちゃんは落ち着いて過ごすことが出来るようになるのです。

また、ご飯やトイレなどといった大切なしつけも、サークル内で過ごさせることでよりしつけがしやすくなります。

ご飯は常にサークル内の決められた場所で与えることが望ましいですし、トイレのしつけの際にも、放し飼いにすることによってはじめのうちからあちこちに排泄してしまっては、なかなか正しいトイレの場所を覚えてくれません。

特に、しつけは最初が肝心です。

わんちゃんに落ち着いて安心出来るスペースを提供してあげるため、そして正しいしつけのためにも、サークルは必ず用意しましょう。

そして、ある程度のしつけができ、飼い主さんとの信頼関係が出来上がるようになるまでは、いきなり放し飼いにすることはせずにサークル内で過ごさせましょう。

トイレトレーとペットシーツ

トイレトレーとペットシーツ

わんちゃんのトイレ用品は、絶対に必要な物です。

トイレのしつけをスムーズを行うためにも、トイレトレーはあった方が良いです。

トイレトレーを選ぶ際は、子犬期のわんちゃんはペットシーツをかじってしまったりいたずらしてしまったりすることも多いので、挟んだペットシーツの上にメッシュのカバーを被せるタイプの物がオススメです。

ペットシーツは、トイレトレーに合うサイズの物を選びます。

はじめのうちはトイレの失敗もあるかもしれないので、ペットシーツはなるべく多めに準備しておくと良いでしょう。

トイレトレー、ペットシーツいずれも、サイズはわんちゃんに合った物を選んでください。

給餌器と給水器

給餌器

わんちゃんに、ご飯とお水をあげるための容器です。

フードボウルは、わんちゃんが食べやすいようなサイズの物を。

そして給水器は、フードボウルと同じようなボウル型の物は、特に動きが活発な子犬期のわんちゃんはひっくり返してしまう可能性もあるため、ペットボトルに取り付けて、ノズルから水が出てくるタイプの給水器がオススメです。

ドッグフード

一番大切な、わんちゃんのご飯です。

迎え入れるわんちゃんが0歳-1歳の子犬の場合は、「子犬用」の物を用意します。

エサを準備する際のポイントですが、わんちゃんの中には新しい環境に来たことによるストレスで、しばらくの間は食欲不振になってしまうわんちゃんもいるため、なるべくわんちゃんがご飯を食べてくれるよう、しばらくの間はそれまでに与えていたフードと同じ物を与えることが望ましいです。

そのためわんちゃんを迎える際には、ペットショップの店員の方やブリーダーさんに、これまで食べていたドッグフードの種類を必ず聞いておきましょう。

加えて、食べていた量、回数、時間などの情報も得ておきましょう。

おもちゃ

わんちゃんが新しい環境でも楽しんで快適に過ごせるよう、犬用のおもちゃを用意しましょう。

犬用のおもちゃには、噛んで遊ぶおもちゃや、一人遊び用のおもちゃ、人と遊べるようなおもちゃなど、実は様々なタイプのおもちゃがあります。

ですから目的別に使い分けるため、異なるタイプのおもちゃをいくつか用意しておくと良いでしょう。

その際注意すべきなのは、わんちゃんにとって安全なおもちゃを用意すること。

特に子犬期のわんちゃんの場合には、「1歳未満の子犬には与えないでください」という表示がされているおもちゃもあるので、注意書きなどをよく読み、安全なおもちゃを用意してください。

首輪とリード

首輪とリードは、犬を飼う上で必ず必要になってくる物です。

お散歩に行く時にリードが必要になることはもちろん、愛犬には、もしもの時に愛犬と離れ離れになってしまうことのないよう、常に市区町村から発効される「鑑札」を首輪につけておくことがとても大切です。

またリードも、お散歩だけでなく愛犬との外出の様々な場面でマナーとして必要になる物です。

そのため「まだお散歩には連れて行かないから首輪やリードは必要ない」として用意しないのではなく、わんちゃんを迎える際には必ず用意しましょう。

その際注意すべき点は、愛犬の首のサイズに合わせた首輪とリードを選ぶこと。

「すぐに大きくなってしまうから」と、はじめから大きめのサイズの首輪やリードを用意してしまうことは非常に危険です。

首輪やリードは、成長に合わせて買い換えていく物ですから、必ずその時点の愛犬の首のサイズに合った物を用意しましょう。

ブラシなどのグルーミンググッズ

ブラッシングをするためのスリッカーブラシやコーム、またカット用のはさみなども用意しておくと良いでしょう。

特にまだ生後2-3ヶ月の子犬の場合は、体力もなくシャンプーなどがそれほど頻繁に出来ないため、わんちゃんを清潔な状態に保ってあげるためには、日々のブラッシングがとても大切になります。

ですから毎日の適切なお手入れのためにも、こうしたグルーミンググッズも用意しましょう。

ハウス

ハウス

一般に「ハウス」や「クレート」などと呼ばれる、わんちゃんが入るためのケースです。

こうしたハウスも、犬を飼う上で必ず一つ準備しておくべき物です。

ハウスは、わんちゃんが寝る時にサークルの中に入れて使用したり、外出時にわんちゃんを運ぶためにも使用します。

ですからハウスを選ぶ際には、下にキャスターが付いているような、持ち運びの際にも便利なタイプの物がオススメです。

子犬を迎えた後は、予防接種や健康診断など、動物病院に連れて行く機会も多いです。

そのような時にもハウスを使用すると便利なので、必ず一つ準備しましょう。

ケースの大きさは、大きすぎるのも小さすぎるのも望ましくありません。

わんちゃんが、中で軽く向きを変えられる程度の大きさの物が良いでしょう。

チェックリスト

  • サークル
  • トイレトレーとペットシーツ
  • 給餌器と給水器
  • エサ
  • おもちゃ
  • 首輪とリード
  • ブラシなどのグルーミンググッズ
  • ハウス

犬を飼う前に知っておきたい注意点

わんちゃんを迎える前に、犬と暮らすうえでの注意点を知っておくことも大切です。まずわんちゃんを家族に迎えると、飼い主さんの時間の使い方が大きく変化することを覚悟しておきましょう。

わんちゃんと暮らし始めると、毎日20分~1時間の散歩を2回、ごはんの準備、トイレの掃除、一緒に遊ぶなどコミュニケーションをとる時間を確保しなくてはなりません。それに加えてブラッシングなどのお手入れをする日も必要ですし、子犬の場合はしつけにも時間がかかります。

日中お仕事をしている飼い主さんは、朝わんちゃんにごはんを与えて散歩に連れて行ってからお仕事をし、お仕事終わりにまた散歩に行ってごはんを与えてという流れになるので、なかなか忙しいです。家族でお世話を分担すれば上手にスケジュールが組めそうですが、一 人暮らしの方は毎日のスケジュールがややハードになってしまうかもしれません。

また一人暮らしや共働きのご家庭では、わんちゃんのお留守番の時間が長くなってしまうことも問題です。お留守番が苦手なわんちゃんは多く、長時間のお留守番がストレスになり問題行動を起こしたり体調を崩してしまったりすることもあります。

飼っていきなり長時間のお留守番をさせるのではなく、しつけとして短時間からお留守番の練習をして慣らしていきましょう。そして日中お留守番をしてもらうぶん、夜はわんちゃんと一緒に過ごす時間を大切にしてください。

わんちゃんを迎え入れる前に、安全な環境を整えておくこともポイントです。わんちゃんはイタズラをすることも多いので、お家から危険なものは極力排除したいところです。

気をつけたいのが電気コードです。電気コードを齧って感電してしまうトラブルを防ぐために、カバーをつけてコードを隠すなどの対策をしましょう。暖房器具など火傷の恐れがあるものは、フェンスで囲うなどしてわんちゃんが近づけないようにしておくと安全です。

また誤飲誤食にも注意しましょう。ネギ類やチョコレートといった犬の体に害のある食べ物を、わんちゃんの手の届くところに置いておくのは危険です。

わんちゃんは興味をそそられたものは、食べ物でなくても何でも口にしてしまいます。人間用の薬品類を食べて中毒症状を引き起こしてしまうといったトラブルも考えられるので、少しでも誤飲誤食のリスクがあるものは出しっぱなしにせず、しっかり保管しましょう。

安全対策が十分でないと、わんちゃんの命に危険が及ぶ可能性もあります。しつけでイタズラをしない子に育てることも大切ですが、まずはイタズラ好きのわんちゃんでも安心安全な環境を用意してからお家に迎えてあげてくださいね。

まとめ

以上今回は、わんちゃんをお家に迎えるにあたって、最低限用意しておくべきグッズについてご紹介しました。

いきなりわんちゃんだけをお家に連れて来て、いざという時に必要な物がない!という事態に陥ることのないよう、わんちゃんを迎えることを決めたら、そのために必要になる物をきちんと予め準備しておきましょう!

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。