子犬にトイレを覚えさせる2つのポイント
子犬のトイレトレーニングは、
- ①排泄のタイミングを見逃さずトイレに連れていく。
- ②失敗しても叱らずに成功へ導きほめる。
この2つのポイントを押さえ繰り返すことでトイレを覚えます。しかし、きちんとトイレトレーニングをしているのもかかわらず、子犬がなかなかトイレを覚えてくれない。それには3つの特徴があります。
なかなかトイレを覚えてくれない子犬の3つの特徴
特徴①トイレのタイミングがつかみにくい子犬
通常の排泄のタイミングは寝起き・食後・遊んだ後・床の匂いを嗅ぐ・くるくる回る・などですが、中には排泄よりも気になることがあったり、自由に排泄をしていたり、飼い主さんが不在の時間が長いなどは、このタイミングに排泄をしない子がいます。
また6ヶ月齢を過ぎると自己主張が出てきたり、排泄を我慢できる時間も長くなるので、タイミングがつかみにくくなります。
排泄よりも気になることがある場合
トイレシーツを敷いたケージに入れて、気になるものから遠ざけ落ち着かせます。
飼い主さんは排泄するまでワンちゃんからは見えない場所(別室等)で待機し、排泄したらたくさんほめます。(おもちゃで遊ぶ、おやつをあげるなども効果的です)
この時トイレはサークルなどで囲い、場所を制限すると失敗を防げます。
排泄はしたい時に自由にさせている場合
トイレを覚えるまでは自由に排泄をさせないで「排泄の管理」をします。
排泄をしたら時間と状況(食後、寝起きなど)を毎回記録し、飼い主さんが排泄のタイミングがつかめるようになり、成功へと導くことが出来ます。
扉の閉まるクレートで休ませ、時間を決めてトイレは誘導するようにすれば自由に排泄が出来なくなります。
飼い主さんが不在で管理が難しい場合
クレート(寝床)とトレイトレーを設置したケージで留守番をさせるようにします。
屋根付きクレートは穴倉に見立てワンちゃんが安心して休める場所とします。
基本的にワンちゃんは自分の寝床を汚さない習性がありますので、寝床のクレートとトイレトレーは離して置くようにします。フワフワのベッドはトイレシーツと間違えやすいのでトイレを覚えるまではクレートを使用し、間違えやすい素材は避けたほうがよいでしょう。
トイレトレー以外で排泄をする場合はケージ全体にトイレシーツを敷き詰めておけばどこでしてもトイレシーツの上なので成功となります。トイレシーツ=排泄場所と覚えます。
誘導やコマンドでしない場合
子犬は誘導やコマンドをまだ覚えていないので誘導やコマンドで排泄させるのは難しいですが、排泄の度に誘導やコマンドを言うようにすれば自然と覚えます。
ワンちゃんがコマンドを覚えると飼い主さんがワンちゃんの排泄をコントロールが出来るようになります。トイレを覚えるまで毎回コマンドを言うようにしましょう。
※コマンド例:ワンツーワンツー、チッチ、シーシーなど覚えやすいものが適してます
特徴②排泄の回数が少ない子犬
通常子犬は1日に7~10回程度排泄をしますので、トイレを教える回数も多くトイレトレーニングに大変適した時期です。しかし、中には排泄の回数が少ない子犬もいるので、この場合はトイレを教える回数も少なくなり、覚えるのにも時間がかかります。
また6ヶ月齢を過ぎた頃から排泄の回数が3~6回程度に減りますのでトイレを教える回数も減ってしまいます。
排泄の回数が少ないワンちゃん
- 朝の寝起きは必ず排泄をするのでトイレを教えるチャンス。
- 排泄の管理をし、時間を決めて排泄をさせる。
- 水を多めに飲ませる(ミルクやチキンの煮汁を薄めたスープでも可)。
※水分を多めに取らせた後はだいたい30分以内には排泄をするので早めにトイレへ誘導し、失敗しないように気をつけて下さい。
特徴③トイレを覚えるのが苦手な犬種
人の指示に従う仕事をしてきた牧羊犬・狩猟犬などはトイレを覚えるのが早いと言われ、日本犬、テリア種、サイトハウンドなどはトイレトレーニングが苦手な犬種と言われています。
日本犬
寝床を汚すことを嫌うので失敗は少ないのですが、頑固は一面があり外での排泄が習慣になると室内で排泄をしなくなる傾向があるようです。排泄は必ず室内でさせるようにし、トイレを覚えるまでは外で排泄をさせないようにすればしっかり習慣づきます。
テリア種
頑固で独立心が強く、自分で判断し行動をするタイプの犬種です。その為、排泄は外でするものと犬自身が判断してしまうと室内で排泄をしない傾向にあります。また未去勢の雄犬はテリトリー意識が強い傾向にあるので、トイレを覚えるまでは外でマーキングはさせない方がよいでしょう。マーキングは自己主張の現れで、平均して5~6ヶ月頃から始まります。
(去勢手術をすることで改善される場合もあります)
サイトハウンド
その名の通り動いている物を常に目で追う習性があり、とても気が散りやすい犬種と言われています。その為今集中していても気になったものがあるとそちらへ気が向いてしまい、今集中していたことを忘れてしまう傾向があるようです。
頑固なタイプは覚えるまでに時間はかかりますが一度覚えたことは忘れず、しっかり習慣づきますので、覚えるまでは優しく暖かい目で見守りましょう。
犬種の特性はあくまでも傾向であり、子犬の月齢・性格・生活環境などでも異ることがあります。
まとめ
子犬は成犬に比べ順応性が良いのでポイントをつかめばきっと覚えてくれるはずです。
ポイント
- 成功へ導き、ほめる(小さな成功の積み重ね)。
- 失敗させない、失敗しても絶対に叱らない。
- 水分を多めにとった後は早めにトイレへ誘導させる。
- タイミングを覚える(排泄の時間を記録する)。
- 排泄しているときにコマンドを言う。
- 犬種の特性や個々の性格を十分に理解し、焦らず根気よく続ける。
- 覚えるまではトイレをサークルなどを使用し、場所を制限する。
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40代 男性 モモチ