犬がトイレを失敗する理由
犬がトイレを失敗するようになってしまう理由は様々です。
トイレトレーニングでお困りの飼い主さんの中には、「自分の愛犬がどうしてトイレを失敗するのかわからない」と思っている方もいらっしゃると思います。
そこで今回はそんな皆様の参考になるように、
「愛犬が急にトイレを失敗するようになった原因は?」
というアンケートをわんちゃんホンポ内で実施しました。
まずはアンケート結果からご覧ください。
アンケート出典:https://wanchan.jp/enq/finish/39アンケート結果では「高齢犬になった」という回答が27%と最も多く、続いて「トイレの環境を変えた」が14%、「病気、怪我」が11%、「トイレが汚れていた」が5%、「構ってもらいたい」が5%という順になりました。上位5位を合わせると62%となりますが、残り38%の回答もご紹介しておきます。
5位以降では、
- 「寝ぼけている」
- 「トイレの端ですることが好きなのかはみ出す」
- 「迷い犬でトイレがうまくいかない」
- 「去勢や避妊手術」
- 「台風の時にトイレを失敗する」
人間の「気象病」同様に犬によっては気圧の変化が体調や気分に影響することがあるため、台風がトイレの失敗につながっても何ら不思議なことではありませんね。
その他の回答には、嫌がらせ、気分、引っ越し、留守番、後輩犬を迎えた、娘が赤ちゃんを出産したなどのストレス的要因が多く見受けられ、5位にランクインした「構ってもらいたい」という回答もストレス要因であることを考えると、犬のトイレの失敗とストレスは大きく関わっていることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
愛犬がトイレを失敗するのはなぜだろうと悩んでいた飼い主さんは、アンケート結果を見て思い当たる理由があったのではないでしょうか。
犬がトイレの失敗をする理由について詳しく見ていきますので、理由を理解してトイレの失敗の予防や対策に役立ててくださいね。
ストレスで失敗する場合
今まできちんとできていたのに、犬がトイレの失敗をするようになった理由の多くにストレスがあります。
愛犬がトイレを失敗する時、長時間のお留守番の後であったり、あまり遊んであげられなかった日ではありませんか?もしくは先住犬ばかり、後輩犬ばかりに構っていませんか?
犬はとても繊細な心の持ち主です。言葉が話せないため、行動で一生懸命飼い主さんに気持ちを伝えようとします。
構ってほしくてわざとトイレの失敗をしたり、寂しさから嫌がらせとも思える場所に粗相をしたり、何かが不満でそれを訴えるための手段であったり、ストレスを感じる理由は多岐にわたります。
構ってもらえない
愛犬との時間が十分にとれていない時や、お留守番ばかりさせている、あまり遊んであげていない、他の人や犬にばかり構っているなど、愛犬が構ってもらえていないと感じているかもしれません。
犬はとてもお利口さんなので、どうすれば構ってもらえるか自分で考えています。
犬はトイレを失敗することで飼い主さんが何らかの反応をし、それが構ってもらえていると勘違いをしている可能性があります。構ってほしくてわざと失敗する場合では、
愛犬が見てないところでトイレの後片づけを行う
ようにしましょう。
留守番中だけの失敗は分離不安かも
お留守番中にだけトイレを失敗するようであれば、飼い主さんと離れることに不安やストレスを感じる分離不安症の可能性があります。
過剰に依存させないようにメリハリをつけた接し方を心がけたり、お留守番の時だけではなく飼い主さんが家にいる時もケージに入ってもらう時間を作るなど、
一人でも不安にさせない環境を作ってあげる
ことが大切です。
トイレが汚れている・何かの臭いがする
犬はきれい好きです。トイレが汚れていることでもストレスを感じ、トイレを失敗したりトイレシートからはみ出すことがあります。
排泄物で汚れたシートの上を歩くのは、足の裏が汚れてしまうだけでなく、水分を含んだシートの上を歩いた感触も不快なものです。
トイレシートもいろいろな種類があります。
家にいてすぐに交換できるのであれば、薄手の安価なシートでも十分ですが、仕事などでお留守番をさせなければいけない、夜の就寝中など長時間交換できない場合は、
臭いや吸収力に優れているシートを使用する
のも1つの方法です。
また、トイレシートがきれいなのにはみ出してしまう場合では、前足だけ乗って安心している場合や、何らかの臭いがすることが考えられます。
まずはトイレトレーを洗ってみる、トイレ周りの床を消臭剤で拭くなどの対策を行い、それでもはみ出す場合はトイレトレーの縁の高さを低くしてみる、逆に囲ってみる、トレーサイズを変更する、トレーの下に防水シートを敷くなど工夫してみましょう。
獣医師
木下 明紀子
後述の「子犬にトイレを失敗させない方法」にも出てきますが、トイレシーツを大きくすることで失敗がなくなるケースも多いものです。
汚れているシーツではトイレをしない子では特に、長時間の留守番時だけ大きなトイレシーツとトレーを使うのも一案かと思います。
飼い主さんが家にいる間は邪魔になっても、人がいない留守番時には大きなトイレを置いてあげることができるでしょう。
去勢後や避妊手術後に失敗する場合
犬はとてもデリケートな生き物です。去勢後や避妊手術後にトイレを失敗することは少なくありません。
入院によるストレス、傷口の痛みや違和感、エリザベスカラー装着による不便な生活などいつもと違う状況になり、一時的にトイレがわからなくなってしまったり、術後の体調不良によってトイレを失敗してしまうことがあります。
抜糸するまでの術後1週間~2週間は様子を見てあげましょう。
去勢手術や避妊手術を行った犬の中には、手術の副作用として尿漏れ(尿失禁)を起こすこともあります。性ホルモンの分泌がなくなることによって尿道の筋肉が緩むと考えられていますが、まだ原因は解明されていません。
我が家の愛犬も避妊手術後に尿漏れが起き、トイレでの排泄後におしっこができらず、ポタポタとおしっこを垂らしながらトイレトレーを出るため、毎回床と陰部を拭かなければいけません。被毛についた尿によって陰部まわりがかぶれてしまうこともあり、時には消毒も必要です。
獣医師に相談しましたが、「薬で尿道の筋肉を締めることはできるが、副作用が強いため薬は使いたくない。その場での尿失禁ではないので、手間でも毎回拭いてほしい」とのことでした。
犬によってはリラックスしていたり興奮するだけで尿漏れを起こすこともあり、単にトイレの失敗と思われてしまっているかもしれません。
抜去勢や避妊手術の副作用による尿漏れ(尿失禁)は一生付き合っていく必要があり、術後の副作用が原因なのか、他に原因があるのかを探り、
獣医師と相談しながらトイレの対処について考えていきましょう。
獣医師
木下 明紀子
避妊・去勢手術後の尿失禁は性ホルモンの分泌がなくなるためと言われていますが、まだ解明されていないことも多くあります。
記事で紹介されているように、手術直後に見られる尿失禁もありますが、避妊雌では術後3~4年以上経ってからホルモン反応性の尿失禁が見られることがあります。
これは避妊手術を受けた雌犬の5~20%で見られると言われ、特に3か月未満で避妊手術を受けた犬、体重20kg以上の大型犬でより多いと言われています。
ホルモン反応性尿失禁では性ホルモンの投与によって改善する場合も多くあります。ホルモン反応性以外の尿失禁に対する治療薬もいくつかあります。
副作用や投与の必要性などをかかりつけの獣医師と相談しながら、トイレの工夫やマナーパッドの使用などと共にわんちゃんに合わせた対処をしてあげてください。
病気などで失敗する場合
病気が原因でトイレを失敗することもあります。
- 膀胱炎
- 前立腺炎
- 尿石症
- ガン
- クッシング症候群
- 腎臓疾患
- 糖尿病
など、様々な疾患が考えられます。脱臼や骨折などの怪我も考えられるため、愛犬の様子をよく観察してくださいね。
痛がっているそぶりはないか、いつもより水を多く飲んでいないか、排泄の回数に変化はないか、排泄物の臭いはきつくないか、量は多いか、少ないか、血尿は出ていないか、排尿時に痛がっていないか、排尿するポーズをとるのに出ないなどの症状があれば、元気で食欲があっても動物病院を受診するようにしてください。
病気や怪我などで失敗する場合では、トイレに行こうと思ってもしんどくて動けない、トイレに行きつく前に出てしまったなど、犬はトイレに行こうという意志はあるため、プライドを守ってあげるためにも
すぐにオムツなどで対処せず、できるだけ意志を尊重してあげる
ことが大切です。
環境の変化で失敗する場合
犬のトイレの失敗には、環境の変化も大きく影響します。
環境の変化もストレス要因ではありますが、よくあるのはケージやクレートの掃除をしたり、トイレの場所を変えたら失敗するようになった、ということです。
犬の嗅覚はとても優れているため、トイレ周辺に芳香剤や洗剤の臭いがするとトイレで排泄することを嫌がってしまうことがあります。
犬にとって嗅覚はとても大切なもので、例え目が見えなくなっても、嗅覚を頼りに今までと変わらない生活を送ることができると言われています。
トイレの臭いが自分の臭いでなかったり、トイレの場所が変わることで混乱してしまうのかもしれません。
いつもはちゃんとトイレで排泄できていたのに、引っ越しや旅行先で失敗することが多いというのも同様の理由で、知らない臭いで落ち着かない、自分の臭いを付けようとマーキングしてしまう、といったことが原因です。
この場合では、できるだけ以前のトイレと似たような環境に近付けてあげることが大切です。嗅覚、視覚、聴覚、触覚などの変化を、犬は敏感に感じとります。どんな環境にトイレを設置していたかを愛犬の立場で考えてみましょう。
また、環境の変化はないのに失敗するのならば、リビングなどにトイレを設置している場合では、騒がしくはないか、周りに反射するものはないか、圧迫感はないかなど、もう1度トイレの環境に何らかの変化がないかを見直すこともしてみてくださいね。
獣医師
木下 明紀子
普段とは環境が大きく違う外出先でのトイレに苦労することは多いかと思います。
室内でいつも使っているシーツを用意してもなかなかトイレをしてくれない場合、シーツの下にブランケットやマットを敷いて少しふかふかの感触にしてあげるとトイレをしてくれる場合もあります。
いつもと違う環境では排泄が促されるように、普段から排泄時に決まった声かけをしてあげるのも良いと思います。
老化で失敗する場合
犬は7歳を過ぎるとシニア期に入り、老犬となります。
愛犬が高齢である場合、老化がトイレの失敗の原因であることも少なくありません。足腰が弱くなったり、体が重く感じて、トイレに行きつく前に出てしまう、ということも。
更には老犬になると気圧の変化も受けやすく、天気が悪い日はめまいや頭痛に襲われている場合もあります。
愛犬のくつろいでいる場所の近くにトイレを置いてあげるなど、歩く距離を短くしてあげることが対策となります。トイレトレーをまたぐタイプのものであれば、できるだけ段差のないものに変えてあげることも重要なポイントです。
また、老犬になると記憶力の低下や認知症を発症してトイレの場所を忘れてしまった、なんてことも考えられます。
夜鳴きをしたり夜に徘徊するようであれば認知症が疑われるため、オムツやマナーパンツをはかせるなどの対策をとりつつ、脳を活性化させる遊びや散歩コースの変更などで適度な刺激を与えてあげましょう。
獣医師
木下 明紀子
トイレの認識はまだしっかり出来ているけど体を動かすのは少しおっくうになっている場合、子犬をしつけるように、ちゃんとトイレをしたらほめる、ご褒美をあげる、ということでよりトイレを確実にするようになることが期待できます。
長く一緒に生活してきて当たり前になっていた習慣も、改めてちゃんとできたらほめてあげることで、わんちゃんも喜びますしその習慣がより強化されるでしょう。
子犬でまだ覚えられない場合
子犬でまだトイレを覚えていない場合は、失敗ばかりするかもしれません。しかし、それは子犬が悪いわけではなく、飼い主さんのしつけ方に問題がある場合がほとんどです。
子犬をきちんと観察し、トイレのタイミングできちんとトイレに連れていってあげていますか?
以前はトイレ以外の場所に排泄してしまったら、その場所に子犬の鼻をくっつけて「ダメでしょ!」と叱ることが一般的でした。また、違った場所に排泄してしまった後にトイレに連れていき、「おしっこはここ!」と教えるといった方法もありましたが、今やそれらは間違ったしつけ方です。
排泄した行為を叱られている、トイレはお説教される場所、と覚えてしまうため、ますますトイレの失敗を悪化させてしまったり、トイレでの排泄をしなくなってしまう恐れがあります。
同じ場所でトイレの失敗を繰り返すようであれば、そこが子犬にとって落ち着いて排泄できる場所であると考え、可能であればそこをトイレにしてしまうのも1つの方法です。
子犬のトイレのしつけに「いつまで」というものはありません。1ヶ月で覚えてしまう子もいれば、半年かかってしまう子もいます。
なかなか覚えてくれないのは飼い主さんに何らかの見直しポイントがあるため、しつけや対処方、トイレの設置場所などを見直してみましょう。
子犬にトイレを失敗させない方法を後に詳しく説明しますが、焦らず忍耐強くトイレを覚えてもらうことが大切です。
獣医師
木下 明紀子
子犬のトイレのしつけで最も大切なことは、失敗経験をさせないことです。
ある程度時間と労力、根気が必要なことですが、これから長い間共に暮らすことを考えればほんの短期間のことです。
以下に紹介されているような方法で、まずは「失敗させないこと」を考えてあげてください。
子犬にトイレを失敗させない方法
子犬がトイレを失敗してしまっても、
絶対に怒る、叱る、叩くなどはしない
でください。
犬は「トイレの場所を失敗したら叱られる」という感覚はなく、「おしっこをしたら叱られる」と思ってしまい、排泄を我慢してしまうようになります。
飼い主さんに隠れて排泄をするようになったり、食糞するようになったりするだけでなく、排泄を我慢しすぎて泌尿器系の病気になってしまっては、命を落とすことにもなりかねません。
叱りたくなる気持ちが起きても、グッと我慢してくださいね。
そもそも犬は物事を一般化して考えることが得意ではなく、失敗した瞬間であればまだしも時間が経っている場合に叱られても、トイレの失敗と叱られたことを結びつけることができません。
何に対して叱られているのかわからずストレスを抱え、トイレの失敗が増えたり別の問題行動に発展することもあります。
そうならないためにも、子犬にトイレを失敗させない方法を実践してみましょう。
心を穏やかに保つ
犬はとても敏感に飼い主さんの感情を察知します。
たとえ声に出して怒らなくても、イライラしていたり怒っているということを感じます。子犬はトイレの失敗で怒られているということはわかりませんが、排泄したことで怒らせてしまったと感じてしまいます。
犬は言葉が通じない、失敗しても仕方がない、怒っても解決しない、ということを常に頭に置き、心を穏やかに保つようにしましょう。
トイレシートと勘違いしてしまうものを置かない
子犬が排泄をしてしまう場所は、マットやカーペット、ラグなどの上ではありませんか?
トイレシートの感触をまだ完全に覚えていない子犬は、マットやカーペットをシートと勘違いしている場合もあります。
子犬の行動範囲をサークルなどで囲い、その中にはトイレシートと勘違いしてしまうようなものは置かないようにしましょう。
まずはトイレシートの感触をしっかり覚えてもらうこと。これがとっても重要です。
トイレトレーのサイズを見直す
子犬だからと、一番小さいサイズのトイレトレーを使用している方も多いのではないでしょうか。
確かに小型犬であれば小さいサイズのトイレトレーでも十分ですが、犬によっては少し広めのトイレトレーを好むこともあります。
足を上げておしっこする癖のある犬であったり、トイレの前にくるくる回る癖がある犬であったりと、トイレの癖がある犬ではトレーのサイズや形を見直すことも必要です。
犬の適切なトイレの大きさはしっぽまでしっかり入るサイズですが、ひとつ大きめのサイズに変更してみるのも1つの方法ですよ!
後片づけ中に寄ってきても無視する
子犬であれば、飼い主さんがトイレの後片づけを行っていることにも興味が沸き、好奇心から寄ってくることもあります。床やカーペットなどを拭いている雑巾が、おもちゃに見えるかもしれません。
雑巾にじゃれつくこともあるかもしれませんが、無視して黙々と後片づけを行うことが重要です。
この時に言葉をかけてしまったりすると、「おしっこすれば構ってもらえる」と思ったままでトイレを覚えるまでの時間が伸びてしまいます。
片づけ中に構ってもらいに寄ってきたり、片付けている掃除道具で遊んでしまう場合には、犬を別室で待たせたりサークルやクレートに入れてしまいましょう。その時も叱ったりせずに淡々と行います。
トイレで排泄できたら褒める
子犬がトイレで排泄できたら、大げさに褒めてください。最初はおやつなどを与えてもいいでしょう。「ここでおしっこしたらいいことがある」とわかれば、自然とトイレで排泄するようになります。
家族と同居している場合では、みんなが同じ反応をしてあげることも大切です。トイレで排泄できたら褒める、ということを徹底して、完全に覚えてくれるまで毎日続けてくださいね。
みんなが実践しているトイレの覚えさせ方
先日の「犬のトイレの失敗に関するアンケート」では、「子犬にトイレを覚えさせる方法やコツを教えてください」という項目も用意させて頂きました。実際にみなさんどのようにして覚えさせたのかご紹介します。
- 絶対に怒らない
- 失敗しても騒がず無視
- トイレができたら必ず褒める、おやつを与える
- そわそわしたり、おしっこしそうになったらトイレに誘導する
- トイレにおしっこの臭いが付いたものを置く
- 失敗しても臭いが残らないように掃除する
- 最初だけゲージ飼いでベッドとトイレだけのスペースにし、トイレができたら褒めて外に出すを繰り返す
- トイレに入ったときに「ワンツー」、「シッコ」、「チッチ」など声かけをする
- 最初のうちはトイレトレーの掃除は軽く水拭き程度にする、トイレの位置を変更しない
- 飼い主が決めるのではなくある程度のエリアを区切り、その中で何度か同じ場所でおしっこをしたらそこを中心に広めにトイレシートを敷き、徐々に狭めていって習慣化したら網なしのトイレトレーにする
- 根気と我慢
- 先住犬がいれば自然とマネする
一番多かった回答は「褒める」と「怒らない」でした。みなさん様々な方法を実践されていてためになりますが、「トイレにおしっこの臭いが付いたものを置く」という方法は、賛否両論あるようです。
臭いがすることで覚える犬もいれば、臭いがするから汚いと思ってトイレを避けてしまう犬もいるため、その子犬の性格に合わせてあげることが大切です。
犬がトイレを失敗した後の対応
ここまで、犬がトイレを失敗する理由や対処法と、子犬にトイレを覚えさせる方法を見てきました。いつもはきちんとトイレで排泄できていても、何が原因で失敗するかはわかりませんね。
しかし、子犬でなくとも失敗したからといって叱るのは絶対にNGです。愛犬がトイレを失敗したらまずは原因を探り、適切に対処してあげましょう。
ここでは、トイレを失敗した後の対応をご紹介します。
臭いが残らないように掃除する
犬のおしっこの臭いは独特ですね。マーキングであれば尿中にホルモンが分泌されるため、更に臭いも強烈になります。トイレ以外の場所に自分のおしっこの臭いがあれば、犬はそこもトイレだと勘違いしてしまいます。
臭いが残らないようにしっかり掃除を行うことが重要となります。
床やカーペットに限らず、どんな場所でも消臭や除菌、掃除ができる消臭スプレーも多く販売されています。選ぶポイントとしては、消臭力と安全性です。愛犬の口に入っても問題のない成分で作られているものを使用しましょう。
天使の水 犬 猫 ペットの消臭剤 300ml
「天使の水」は、食品添加物である次亜塩素酸と希塩酸と水で作られた消臭、除菌に優れた消臭スプレーです。犬だけでなく人が舐めても大丈夫という安全性で、目や耳、口の中やお尻周り、更には皮膚病にも使用できる優れモノです。ケージやトイレの除菌消臭だけでなく、マーキングによるおしっこの強烈な臭いもしっかり消臭してくれますよ!
獣医師
木下 明紀子
数多くの消臭剤や除菌剤がありますが、一回尿で汚れた場所を完全に消臭するのはなかなか難しいものです。特にカーペットやソファ、座布団など、完全に水分を拭き取れない素材でかつ洗濯ができないものでは至難の業です。
わんちゃんと暮らす際には、これらも出来るだけ洗濯できる物を選んだり、洗える防水カバーを準備して、汚れた時の消臭以上に汚れの予防につとめましょう。床やサークルを置いている場所には、計り売りのテーブルクロスや床材を敷いておくと、掃除もしやすく必要ならばすぐに替えることができます。