お散歩中の抱っこは良くない!?
お散歩中に、愛犬が「抱っこして~」と、せがんでくることがあると思います。
私の愛犬のポメラニアンも、以前は抱っこをせがんでばかりで歩こうとしませんでした。
なぜ、抱っこをせがんでくるのかを理解してあげることが最も大切だと思いますが、状況に応じて判断し、我慢させることも必要なのではないでしょうか。
抱っこをせがんでくる姿はとても可愛いですし、信頼されているのだと思うと嬉しいですよね。
何か不安な要素や、怖い要素がある場所なのではないかと思うと、抱っこして回避してあげたくもなります。
そうやって抱っこをせがまれるたびに抱っこしていたので、私の愛犬のポメラニアンは肥満気味になってしまい、獣医さんから注意を受けました。
抱っこを拒否しなければならないわけではありませんが、あまりにも抱っこをせがむようであれば、何とか上手い対処法を見つけてあげなければなりません。
私が実際に行っていた対処法やおすすめの対処法をご紹介します。
抱っこをせがまれて困っている飼い主さんも、ぜひ試してみてください。
抱っこをせがまれたときの対処法①「抱っこしてちょっとだけ歩いてあげる」
これは、私が実際に愛犬のポメラニアンに行っていた対処法です。
お散歩の途中で、何度も抱っこをせがまれるのですが、そのたびに抱っこしてちょっとだけ歩いてあげるんです。
歩数だと、10歩から30歩くらいだと思います。
「あそこまで抱っこしたらまた歩くよ!」と声をかけながら抱っこし、降ろしてあげるとまた嬉しそうに歩き出します。
しばらくすると、また抱っこをせがまれるのですが、抱っこしてちょっとだけ歩いてあげるのを繰り返し行っていました。
全く歩かないということを回避することができるので、運動不足にはならない対処法だと思います。
監修ドッグトレーナーによる補足
愛犬が抱っこをせがまずに歩くようになるために重要なことは、いかに“歩きたい”という感情を高められるかです。その一つとして少し抱っこをして歩いてあげるのも良い対策だと思います。
その分、その後自分からよく歩いているときに気分が乗るようにたくさん「えらいね〜!!」などと声をかけてあげたり、特別なおやつをあげるのも効果的です。抱っこをする→運動量が少ない→肥満になる→歩くのがしんどくて抱っこをせがむ、というような悪循環を生みやすいので、少しでも自主的に歩くような方法を探りましょう。
抱っこをせがまれたときの対処法②「お散歩のコースを変えてあげる」
毎日お散歩のコースが同じだと、犬も飽きちゃうことがあります。
いつもとは違うコースを歩いてあげると、新しいものを見つけるなどの刺激があり、好奇心もわくので、抱っこをせがむことなくスムーズに歩いてくれることがあります。
怖がりな犬だと、新しい場所に不安を感じて、逆に抱っこをせがむこともあります。
好奇心旺盛な犬には効果的な対処法だと思います。
特に老犬のお散歩におすすめです。
新しい刺激を与えてあげることで、脳の活性にも老化の防止にも役立ちます。
監修ドッグトレーナーによる補足
怖がりな犬の場合は周りの環境に怖がって歩くことが出来ずに抱っこをせがむことが多いので、抱っこをせがむことが少なくなるまでは出来るだけ慣れている道を歩くようにしましょう。
そのうえで、人通りや車通りの少ない場所から練習し、抱っこをせがんできてもひとまずそっとしておき、その後、自分から歩くことがあればすかさずおやつをあげて褒めましょう!
抱っこをせがまれたときの対処法③「健康チェックをしてあげる」
あまりにも抱っこをせがんでばかりいる場合、何か特別な理由があるのかもしれません。
肉球をケガしていたり、関節が痛かったり、何か健康上の問題があるのではないかと考えてみる必要もあるのではないでしょうか。抱っこをせがむこと以外にも片足を上げていたり、「キャンキャン」と鳴くような場合には注意が必要です。
抱っこをせがまれたときの対処法④「声をかけながら歩いてあげる」
これも、私が実際に愛犬のポメラニアンに行っている方法です。
「お家まで歩くよ~」「もうちょっとがんばるよ~」などと声をかけながら歩きます。
抱っこをせがむ前に、必ず私の方を見上げてアイコンタクトをしてくるので、抱っこをせがまれる前に声をかけるようにしています。
ダラダラとチマチマと歩くのですが、声をかけてあげたときだけはスピードアップするんです。
そのときは「えらいね~」と声をかけて褒めてあげています。
監修ドッグトレーナーによる補足
この対策も良いですね!声がけはとても大切な要素です。
ただし、あくまで自分で歩いているタイミングでポジティブな声がけは良い効果を生みますが、立ち止まっているときに「どうしたの?大丈夫?怖い?」などと同情するような言葉を投げかけすぎると余計に怖がったり、立ち止まることと飼い主さんがこちらに注意を向けてくれることを学習して余計に歩かなくなるリスクもありますのでタイミングや声の掛け方に注意しましょう。
抱っこをせがまれたときの対処法⑤「たくさん抱っこしてあげる」
とにかく抱っこが大好きで、常に飼い主さんの膝の上で抱っこされていたい犬もいますよね。
抱っこが大好きなのに、お留守番が多く、飼い主さんと過ごす時間が少ない犬がいます。
飼い主さんと過ごすお散歩の時間に抱っこをせがんでしまう理由のひとつになるのではないでしょうか。
そんな犬の場合は、お散歩の前にたくさん抱っこしてあげると良いと思います。
玄関を出る前にたくさん抱っこしてあげて、またお散歩が終わってからも、たくさん抱っこしてお散歩をがんばったことを褒めてあげる。
そうすると満足してくれるのではないでしょうか。
まとめ
おすすめの対処法と、私が実際に愛犬のポメラニアンに行っている対処法を2つご紹介したのですが、私の愛犬には効果は抜群です。
今ではほとんど抱っこをせがむことはありません。
ダラダラとチマチマと歩くので、時間はかかってしまいますが、自分の足で歩いてくれることが何より嬉しいですよね。
健康の維持や老化の防止にもお散歩は大切なものです。
上手く対処しつつ、しっかり歩いてもらえると嬉しいですよね。