愛犬の散歩をしないとどうなるの?
犬を飼うと、愛犬との散歩が日課になります。飼い主さんにしてみれば、負担に感じることもあるかもしれませんが、散歩を一日の楽しみのひとつにしている犬は多いでしょう。そして散歩は、犬の心身を健康にするために重要とされています。
では、散歩をしないとどのようなことが起こるのでしょうか?愛犬の散歩をしないことで起こるリスクについてご紹介していきます。
リスク①運動不足になる
散歩をしないと犬は運動不足になり、運動不足は肥満の原因になります。肥満になると、心臓に負荷がかかったり糖尿病、骨や関節の病気などさまざまな体のトラブルを招きます。
また、散歩によってエネルギーを発散できないと、その有り余るエネルギーを発散させるために破壊行動や無駄吠えなどといった問題行動を起こすこともあります。
犬種によっては、家の中で動き回るだけで運動量が足りてしまう犬もいますが、②~④のリスクは避けられません。
リスク②社会性が身につかない
散歩では、家族以外の人や他の犬と出会ったり、さまざまな音や物、におい、風景などの刺激に触れたりすることができます。そして、そういった外の刺激に触れ、その刺激に少しずつ慣れながら社会性を身につけていきます。散歩は、犬に社会性を身につけさせる絶好のチャンスなのです。
わんちゃんにも子犬の時期に社会化期というものがあり、そこでどれだけの刺激に触れたかでその社会性に違いがでてくる可能性があることがわかっています。もちろん大人のわんちゃんも、人もそうですが、環境に慣れるということは社会性にとっても重要ですよね。
あまり散歩に行かないと犬は社会性を十分に身につけられず、警戒心が強くなる場合があります。そのためちょっとしたものにも吠えたり怯えたりするようになったり、家族以外の人や他の犬に対して攻撃的になるなどといった問題行動が目立つようなる可能性があります。
きちんと社会性が身につかずに、人間社会の中で生活しづらくなってしまうのは、犬にとって不幸なことです。
リスク③ストレスが溜まる
一日の大半を家の中や庭で過ごす犬にとって、散歩はいい気分転換になります。
散歩に行かずに同じ場所ばかりで過ごしていると、刺激が少なくストレスが溜まります。ストレスは万病の元であり、ストレスが引き金となって
- 脱毛症
- うつ病
- 肢端舐性(したんていせい)皮膚炎
- 下痢
- 嘔吐
などといった病気やトラブルが生じる恐れがあります。
もちろんこれらの異変を引き起こすのはストレスだけではありませんので、何かおかしいなと思ったら病院に連れて行きましょう。
リスク④老化が進行する
愛犬が高齢になって足腰が弱くなると、「かわいそうだから、もう散歩に行くのはやめようかしら?」と考える飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。ですが、散歩へ行かないとますます筋力が衰え、関節も弱くなり、さらに老化が進行してしまう可能性があります。
また、外にはにおいや音などさまざまな刺激があり、その刺激が犬の脳を刺激します。散歩に行かないと脳が刺激されず、認知症につながりやすくなります。
年を取っても、犬にとって散歩は大切なものなのです。 歩くのが大変そうであれば、抱っこしてお外を散歩させたり、カートなどにのせて散歩するのも一つです。地域によっては、わんちゃんのリハビリのためにプールなどを設置されている病院さんもありますので、獣医師と相談して体調がよければそのような施設を利用するのも一つです。
どのくらいの時間散歩したらいいの?
散歩をしないことで起こるリスクを考えると、できる限り愛犬を散歩へ連れて行ってあげたいですね。ですが、運動のしすぎは体に負担をかけてしまいます。愛犬にはどのくらいの時間散歩してあげたらいいのでしょうか?
犬の体格による散歩時間の目安
散歩時間の大体の目安として
- 小型犬:朝夕各15~30分程度
- 中型犬:朝夕各30~40分程度
- 大型犬:朝夕各1時間程度
と言われている場合もありますが、時間はあくまでも目安であり特に決まっていません。小型犬でも多くの運動量を必要とする犬種もいますし、年齢によっても必要な運動量は変わってきます。ですから、適切な散歩時間は犬それぞれ異なります。
愛犬に適切な散歩時間は?
愛犬に適切な散歩時間は、散歩から帰ってからの愛犬の様子が目安になります。
程よい疲れ具合で、家に帰って少ししたらうとうと眠り始めるようなら、それが適切な散歩時間です。家に帰ってからも元気に動き回っているようなら散歩時間が短く、ぐったりしているようなら散歩時間が長すぎるのかもしれません。
愛犬の様子を見ながら、適切な散歩時間を見極めてあげましょう。
まとめ
犬の散歩をしないことで起こるリスクを理解すると、散歩がいかに愛犬の心身を健康にするために重要であるかかがよく分かります。ドクター・ストップされていないのであれば、愛犬の健康と長寿のために散歩へ連れて行きましょう。
ほとんどの犬が飼い主さんとの散歩の時間を楽しみにしています。愛犬に話しかけるなどコミュケーションを取りながら散歩をして、愛犬との絆や信頼関係を深めていきたいですね。
愛犬との散歩の際は、リードを着用する、排泄物の始末をきちんと行うなどといった散歩のルールーやマナーをしっかりと守りましょう。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
40代 女性 匿名
お散歩よりも雨に濡れるのが嫌なのでしょうマルチーズの様な小型犬は真冬の寒い時期の散歩で身体が冷え切ってしまいますかえって体に悪いです
毛も密に無い犬種ですしその上 裸足。人と違い寒さをしのげるダウンコートも着てませんし。
もともと狩猟の為の犬ではなく愛玩犬ですのでお散歩を本人が嫌がる時はお散歩の時間をお家で遊んだりブラッシングしたりわんちゃんと仲良くする時間にしてはいかがでしょう
ご自身も私も寒い時や雨の日は外に行くのは嫌だなぁということありますよね(^^)
わんちゃんも同じです嫌がるのを無理に連れ出さなくとも良いのです
わんちゃんも人もそれぞれです犬のお散歩は毎日するものなんてお散歩神話です
わんちゃんと暖かいお部屋で楽しい時間を過ごして下さいませ
30代 女性 匿名
私はもっと一緒にお散歩に行きたいので困っています。
20代 男性 こたろう
女性 匿名
社会性を身につけようと外出し散歩していた幼少期、やんちゃ系の犬と出くわし、マウンティングもされ、以来、うちの子は外が嫌いになりました。
外に行こうと声をかけると、ハウスに逃げ込み出てきません。無理やり連れ出した夜は嘔吐します。
外では尻尾は下がり、歩きません。
食べ物にも釣られません。
帰りたい!と足元に絡みつき助けを求めてきます。
広い庭があるので、そこなら尻尾は上がりっぱなしで大丈夫みたいで、気分転換にと庭出しはしてますが、ただ庭だと筋肉付けるとか出来ませんし、これで良いのか?と悩んでいます。
40代 女性 ワン
足を傷つけやすくなる、という話を聞きました。靴を履く練習をしておけばよかったのですが。
だから無理にいかなくていいのでは?