犬のハーネスと首輪の違いは?良い点・注意点を紹介
犬のお散歩時に欠かせない、リードや首輪。最近では、「ハーネス」タイプの物を使う飼い主さんもよく見ます。
では、実際に「首輪とハーネスってどこが違うの?」と、お思いの読者の方も多いはず。もちろん、そのメリットや特徴があって選ばれています。
それでは、今回はそんな「犬のハーネス」について、犬の首輪との違いやその特徴を比べてみたいと思います。
首輪は指示を素早く伝えたい時に便利!
良い点
首輪は「いけないこと」や「しつけ」、「飼い主の指示」を伝えやすいものです。
犬にとって首は、「急所」または「母犬が子犬をしつけをするときにつかう場所」でもあります。
なので、首輪は素早く犬に意思を伝えることができます。
注意すること
首への衝撃が強すぎて、ひどい時は脊髄損傷などを起こしてしまったり、首輪が閉まりっぱなしなって呼吸困難になったりして、負担がかかりやすくなってしまいます。
ハーネスは体への負担を減らしてくれる
良い点
犬は首に何かをつけることを嫌がったりしますが、こちらは胴周りに着せるタイプなので、嫌がる事が少なくなります。また、呼吸にも負荷がかかりません。
危険を回避する時に、急にハーネスを引っ張ったとしても、首輪と違って衝撃が分散されるため、体に大きな負担をかけることがありません。
取り付け時も首を絞めたりしないので、首輪より安全性が高いといえるでしょう。
注意すること
犬も動きやすくなっているので、散歩などでグイグイ引っ張ってしまう犬に対しては向いてはいないです。
女性 30代
以前、しつけ用の首輪を使っていたのですが、やはりゼーゼー苦しそうなのと首が細いので心配になり、横について歩いてくれるようになったのでハーネスに変えました。
ハーネスに変えてからは、特に心配事もなく過ごしています。
犬のハーネスの種類
犬のハーネスと一口に言っても、その種類はいくつかあります。それぞれの特徴をご紹介しましょう。
紐で装着するシンプルなベルトハーネス
ベルトのような紐状になっているところに足を通して装着するベルトハーネス。
長さの調節が簡単で、大型犬や小型犬、成犬や子犬など体の大きさを選ばずに使えます。
洋服の上から装着できるなど使い勝手もよく、シンプルなデザインであるため人気が高い種類となっています。
もっともポピュラーなソフトハーネス
胴や背中部分にクッションが入っているソフトハーネスは、通気性がよく犬の体に優しいタイプだといえます。
輪になっている部分に足を通すだけで装着できるため、体を持ち上げなくても装着できる点もポイントです。
胴体をしっかりとホールドできる点も大きなメリットといえるでしょう。
お散歩用としてだけではなく、アウトドアなどでも大活躍してくれます。
洋服とハーネスが一体化しているベストハーネス
デザイン性にもこだわりたい方には、洋服とハーネスが一体化しているベストハーネスがおすすめです。
夏は暑さ対策として保冷剤を入れられるタイプや、寒い冬でも暖かく過ごせる防寒素材など、機能性も充実しています。
また胴体全体を覆うため、紫外線や寒さから守ってくれるというのも大きなメリットといえるでしょう。
女性 40代
一番最初に買ったハーネスは試着せずに「可愛い!」という理由で購入したものですが、結果愛犬のサイズが合っていませんでした。
今思い出すだけでもゾッとしてしまうのですが、お散歩中にスルッとそのまま抜けてしまい、愛犬が脱走したのです…これには本当に参りました!
脱走した愛犬は何事もなく無事だったのですが、この件があってからはきちんと試着してからハーネスを購入しようと心に決めました。
現在使っているハーネスはもちろん試着をし、ピッタリと体に合っているので愛犬も心地よさそうです。
女性 30代
でも、ぐいぐい引っぱった時に首輪だと「ゼーゼー」言って可哀想な感じに…。
そこで活躍したのがイージーウォークハーネスです。
前に行こうとすると前の部分が締まって動けなくなるので引っぱりが強かったのがマシになりました。
首に負担もかからないし、引っぱりがなくなる2歳頃まで愛用していましたね。
次に購入したのは、ビヨルキスのハーネスです。
こちらは、ハーネス全体にクッション素材が使われているので脇が擦れたり毛が切れたりする事もなく体に優しいです。
7歳になった今でも愛用していて手放せません。
犬のハーネスの正しい付け方
ハーネスの種類によって付け方は異なります。
基本的に犬は、足を触られるのが苦手であるため、初めは首を通して装着するベルトハーネスやソフトハーネスがおすすめです。
付け方はとても簡単で、輪になっている部分を犬の首に通し胴体を固定するだけです。
以下の記事付け方を写真付きで解説していまので、ぜひとも参考にしてください。
散歩やしつけに使える!犬のハーネスの活用法
「わんちゃんにハーネスを付けるなんてかわいそう」なんて考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、ハーネスは、犬を縛り付けるという意味合いではなく、犬や周りの人間にも安全であるという意味が込められています。
なので、犬がハーネスをしているからかわいそうという事は、全くありません。
この章では、そんな犬のハーネスの使い方や活用法をご紹介します。
ハーネスを使って犬を散歩させる時の注意点
お散歩の時によく目にするのが「ぐいぐいリードを引っ張っている先頭を早歩きしている犬」です。
できれば、飼い主より先に犬が前を歩く行為はやめるようにしつけしていきましょう。
そのしつけをする時に、やってはいけないことは「犬のリードをひっぱったりすること」です。
犬のリードを引っ張ると、犬に負担がかかるということもありますが、それ以前にハーネスをしているときは、犬にとってはハーネスで抑えられて、動きが阻止されてしまいます。
逆にハーネスがない時は「自由に身動きができてやりたい放題」なんて、犬が勘違いをしてしまうことも。
なので、できるだけ犬も飼い主も引っ張り合いをしないで済むようにしましょう。
すぐに、お外でのしつけは難しいので、自宅内でハーネスをつけた状態で、しつけをしていきましょう。
焦らずに、ゆっくりと進めていきましょうね!
ハーネスを使った犬のしつけ「リーダーウォーク」
犬を飼い主が一緒にならんで、飼い主が止まれば犬も止まるという歩き方を「リーダーウォーク」といいます。
ますは、犬にハーネスをつけて、リードを短くもち、飼い主のすぐ横に犬に来させて、飼い主のペースで歩いたり、止まったり、横に曲がったりしてみます。
この時、もちろんすぐにはうまくいきません。なので、まずは、歩くことだけをやって、飼い主が止まり、犬が止まったら「とまれ」などの声掛けをして止まらせましょう。
これが出来るようになたら、ご褒美などあげるとよいでしょう。
同じように、曲がるときも、飼い主のペースで同じように回ったりしたら、よく褒めるか、ご褒美などで教えてあげていくとよいでしょう。
外での練習は、犬自体いろんな景色や環境で気が散って出来ないので、自宅内でハーネスをつけてゆっくりじっくり行ってくださいね!
我が家がハーネスを使う理由について
我が家は、3匹の多頭飼いです。チワワ、ダックスフンド、ヨークシャーテリアです。3匹共ハーネスを使っています。
ダックスフンド
ご存じの通り椎間板ヘルニアになりやすい犬種ですよね!
なので、首輪を使って脊髄をいためるといけないので、成犬になってからはハーネスを愛用しています。
ヨークシャーテリア
気管虚脱の持病があるので、呼吸器がつぶれて散歩中に呼吸困難になるといけないのでハーネスを使うようになりました。
我が家のヨークシャーテリアは、超小型なので首輪を使って何らかの力が加わって、首の骨折などをしてしまうといけないのでハーネスにしました。
嫌がる犬にもおすすめ!ハーネスの評価と口コミ
おすすめハーネス1:イージーウォークハーネス
女性 30代
普通のハーネスは犬が前に歩くことを想定して作られていますが、このハーネスは前の部分がループ状になっていて、引っ張り過ぎるとハーネスについたハーフチョークが締まって踏み出す歩幅を小さくし、犬自身の反射を利用して引っ張らないように作られています。
そのため、引っ張り癖のある犬にも効果的です。
女性 40代
デザインは、至ってシンプルでおしゃれな印象なので、このハーネスをつけて颯爽と散歩できたらとても格好いいですね。
ですが、このハーネスを使いこなすには、練習が必要かもしれません。
普通のハーネスで、ひっぱって散歩しているようなわんちゃんには息苦しくなってしまうような構造になっています。
そうすることで引っ張りを防ぎ、犬にも人間と歩調を合わせたお散歩の仕方を知ってもらうためのハーネスなんだと思います。
おすすめハーネス2:バディーベルト
女性 20代
また、首をぐっと引っ張るものではないので、ヘルニアなどの予防にもオススメです。
造りもしっかりしていて、使い初めは固いのですが、使い続けてると本革の柔らかさがでてきて手になじむようになります。
サイズ・カラーともに多く出ているので、好みにあったものを選べます。
女性 30代
最大の特長は、わんちゃんの気管にやさしい設計であるという点です。
ハーネスを広げた時、まるでメガネのような独特の形をしているのですが、この形こそがポイントなのです。
わんちゃんの体に沿うように取り付け、首の後ろで、ベルトのように留めるだけという、装着方法も簡単なハーネスですが、軽くて本革で作られているので、見た目にも高級感があります。
特に肌が弱いわんちゃんには、肌に触れる部分に取り付けるライナーもありますのでおすすめです。
おすすめハーネス3:ラディカ ハーネス(リード付き)
女性 20代
旅行などの最中は、ハーネス自体をいちいち取り外すことが難しい場合も多いのですが、ハーネスをつけたままでは、窮屈だろうなと思うこともありました。
でも、このハーネスは、厚手の洋服のように、やわらかい素材で作られているので、旅行中でも安心できますし、デザインも可愛いのでおすすめです。
おすすめハーネス4:ASHUウェアハーネス
女性 40代
メッシュ素材で出来ているので通気性もよいですし、引っ張り癖のある犬や高齢犬でも、息が苦しくなりにくい設計になっているので安心です。
お洋服を着せるように簡単に着用することができますし、ハーネスは無理に引っ張るとスポッと抜けてしまうこともあります。
ですが、このハーネスはマジックテープがついていて、そのワンちゃんのサイズによって微調整することができるので、万が一の時に抜けてしまう心配もありません。
また、手洗いも可能なので清潔に使うことができます。
おすすめハーネス5:ドギーマン ウェアハーネス
男性 20代
ハーネスの紐が丸出しになっているタイプだと、散歩のときに犬の脇に紐がこすれて肌を傷めてしまうことがあります。
その点こちらはどんなにたくさん動くわんちゃんでも安心して付けられます。
また、ベストタイプなので足をいれるだけで簡単に装着でき、お散歩が嬉しくてお散歩準備をしているからじっとしていることが難しい我が家の愛犬でもすぐに装着できて助かっています。
おすすめハーネス6:フリースラインドハーネス
女性 40代
首周りが擦れず、気管が弱いワンコにもおすすめです。また、洗う事が出来るのでとても便利です。
フリース素材のハーネスは、輪を首に通すタイプなので、足を通すのが苦手なワンコにもおすすめです。着脱が簡単でワンコが嫌がり難いです。
デザインも豊富なので、毎年新しいハーネスを選んであげるのが楽しみです。
我が家のワンコは、11kgの柴犬オスですが、3号サイズが丁度合っています。サイズ選びの参考になればと思います。
最後に
犬にとっては「首」は、とっても大切な場所になるのでハーネスをつけることをおすすめします。
ハーネスの中でも、胸元をがっちりと包み込むタイプが良いと思います。
紐タイプのもありますが、紐自体が固くて紐があたっている場所が赤くなったりしてしまうといけないので、包み込むタイプが良いのではないでしょうか。
ハーネスは、犬と人間との信頼関係であると思いますので、お散歩の時は必ずハーネスを付けていってくださいね!思わぬ事故もありえますので!
ハーネスをつけて楽しいお散歩にお出かけしてください!