犬におむつを使う理由とは?
最近では犬用のおむつをペットショップだけでなく、スーパーやドラッグストアなどでも多く見かけるようになりました。皆さんは犬用おむつと聞いて、どのような用途を思い浮かべますか?
多くの人は老犬の介護用品としての用途をまず思い浮かべるでしょう。しかし、犬用オムツは老犬の介護用品としての用途だけではありません。
まずはオス犬のマーキング予防です。これはオムツではなく、通常マナーベルトを使用しますが、最近ではデザイン性の高いオムツも販売されているため、こちらを使用する人もいます。
3つ目の用途として、メス犬の生理時にオムツを着用することが多いです。生理の時は自然現象として出血してしまうため、オムツを着けておくことで血を床に付かないよう、あるいは身体に付かないようにすることが可能です。
犬にオムツを使う時のメリット
犬用おむつはどのような用途で使われているのかを知ったところで、犬にオムツを使う時のメリットについてご紹介していきます。
老犬はトイレに行く必要が無くなる
まずは老犬です。老犬は足腰が弱くなっているため、トイレに行くことも億劫になってきます。自力でトイレに行ける内は良いですが、徐々に足腰が弱まり、自力で歩くことが困難になってしまいます。
その際、トイレに行きたいのに行けないという状況から、その場でお漏らしをしてしまうことが多く、犬用オムツはこのおしっこ漏れの防止になるのです。
犬にとってもトイレに行かずに済むため負担が減りますし、愛犬の介護は非常に大変ですので、飼い主さんの負担軽減にも繋がります。
マーキングや出血漏れの防止
先ほども少しお話ししましたが、オス犬の場合はマーキング、メス犬の場合は生理時の出血漏れを防止する役割もあります。メス犬を飼っている飼い主さんはオムツを使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。
しかし、オス犬の飼い主さんは使ったことがないというかの方が多いです。外出時に犬が入店できる施設内でマーキングをしてしまわないように見張るのは大変ですが、オムツを着けることでマーキングを予防することができますよ。
犬にオムツを使う時のデメリット
オムツにはメリットだけではありません。注意しなければデメリットになってしまう恐れもあります。最後に犬にオムツを使う際のデメリットを理解し、正しくオムツを使用するようにしましょう。
定期的に交換する必要がある
老犬の介護やメス犬の生理時などは、1日中オムツを着けているということがほとんどです。しかし、同じオムツを1日中着けっぱなしにしてしまうと、蒸れてしまうことで皮膚が炎症を起こす恐れがあります。
皮膚が炎症を起こしてしまうと健康面で悪影響が出てしまいますし、痒みや痛みが生じることも多いです。
そのため、オムツを1日中着用させる場合は、定期的に取り替えるように心がけてください。まずおしっこや排便、または出血をした場合にはすぐに取り替えましょう。そうでなくても3~4時間ごとに取り替えるようにしてください。
トイレトレーニングができなくなる
子犬の時期は完璧にトイレトレーニングが終わっていないこともあり、トイレを失敗してしまうこともありますよね。そうなると飼い主としてはオムツを着けたいと考えてしまうかもしれません。
しかし、これはトレーニング中の犬にとっては逆効果です。飼い主さんは粗相を片付ける手間が省かれるかもしれませんが、オムツに頼ってしまい、トイレトレーニング自体が疎かになってしまいます。
すると子犬は成犬になっても正しくトイレができるようにならないため、いつまで経ってもトイレトレーニングが終わらない、オムツが外れないという結果に繋がってしまいます。子犬期はなるべくオムツを着けないよう注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬用オムツは便利ですし、最近ではデザイン性の高い物も増えてきています。しかし、使用する際の注意点を守らなければ、デメリットが生じてしまいますので、使用する際は注意点を守ってお使いください。
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