フワフワの被毛にはしっかりと対策をしましょう
コロコロとした可愛らしい見た目に、フワフワの被毛が魅力であるポメラニアン。しかし、その被毛には換毛期があり、抜け毛が非常に多いのも特徴です。ポメラニアンを飼育するには、これらの特徴をよく理解し、しっかりと対策を行う必要があります。今回はそんなポメラニアンの換毛期と対策についてご紹介します。
ポメラニアンの換毛期
ポメラニアンの被毛の特徴
ポメラニアンはアンダーコート（下毛）とトップコート（上毛）の2種類の被毛を持つダブルコート犬種です。アンダーコートはトップコートの下、地肌の近くに生えた柔らかく細い毛です。保湿性や保温性に優れ、アンダーコートがあることで体温を保つことができます。そのため、ダブルコート犬種は寒い地域原産の犬種が多く、ポメラニアンも寒さに強い犬種だと言われています。
春と秋の換毛期
アンダーコートを持っている犬種は、年に2回「換毛期」が訪れます。これは年間を通して快適に過ごすための衣替えと同じです。冬場には寒さをしのぐために冬毛が生えています。これは暖かくなる春頃に抜け始めます。冬毛が抜けるのと入れ替わりで、冬毛よりも荒く密度の薄い夏毛が生えてきます。この冬毛と夏毛の生え代わりが春と秋に起こり、この2回の換毛期では大量の被毛が抜けます。
ポメラニアンの抜け毛対策
換毛期のあるダブルコートを持つポメラニアンは、春と秋に大量の被毛が抜け落ちます。ポメラニアンを飼育するにあたって、あちこちに散らばる抜け毛の処理が何より大変だと言われています。犬も人間も快適に暮らすためには、十分な抜け毛の対策が必要になります。そんなポメラニアンの抜け毛について予防と対策をご紹介します。
抜け毛の予防
- ブラッシング
- シャンプー
抜け毛が部屋に散らばったり、人間の洋服へ付くことの予防としては「ブラッシング」と「シャンプー」が効果的です。
まずは抜けた被毛が飛び散る前にブラッシングで抜け毛を取り除くことが大切です。ブラッシングをすることは毛玉防止にもなります。ポメラニアンは長毛犬種でもあるため「毎日」のお手入れが大切です。ポメラニアンの魅力でもあるフワフワとした被毛を保つためにも、コームやスリッカーを使用して時間をかけてじっくりとお手入れをしましょう。耳の後ろや足の付け根、お尻周りに毛玉ができやすいため忘れずに。
ポメラニアンのシャンプーは月に1～2回行いましょう。シャンプー前にはブラッシングを行い絡まった被毛を梳かします。被毛が多いため、特にシャンプー後にはしっかりと乾かすようにしてください。濡れたままだと毛玉ができる原因にもなります。
抜け毛の対策
- 掃除道具の工夫（たわしやスポンジの利用）
- 家具配置の工夫
布製品へ着いた抜け毛の掃除には時間がかかりますよね。特にポメラニアンは長毛のため、掃除機で取り除くのにもなかなか時間を要します。粘着テープで掃除をされる飼い主さんが多いと思いますが、カーペットなどの場合はたわしを使うこともできます。たわしでそっと撫でるようにこすることで、絡まった被毛が浮いてきます。また、スポンジや手を少し濡らしてこすることでも取りやすくなるため、お試しください。
他にも部屋の家具配置は抜け毛が飛び散ることを前提とした配置を行うことをおすすめします。被毛が絡みやすいカーペットは使用しない（コルクマットがおすすめです）、キャスター付きの家具を配置する等、掃除をしやすい環境を作ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
抜け毛の対策としては、洋服を着せておくという手もあります。しかし、せっかくのフワフワの被毛が魅力の犬種でもあるため、できたら細やかにお手入れをしてきれいな被毛を保ちたいものです。抜け毛がストレスとならないように、日々の予防と対策を習慣づけてみるといいかもしれませんね。
