ポメラニアンの猿期とは
ポメラニアンと言えば皆さん、ふわふわで、ボリュームたっぷりも被毛をイメージする方も多いのではないでしょうか?
しかしポメラニアンには毛が抜け落ちてしまう期間あり、その期間を愛好家のなかで「猿期」とよぶことがあるそうです。簡単に言うと、ポメラニアンの毛が生え変わる期間のことを差しているそうですが、ポメラニアンなのにお猿さん?と聞くとどんな感じだろう?と、とても興味が湧きますね。
ここでクイズですが、ポメラニアンは一生の間で毛色は変わるでしょうか?それともずっと変わらないでしょうか?答えは「変わる」です。
ポメラニアンがペットショップに売られている時に表示されている毛色と、実際の毛色が違っていることがあるようです。子犬は生後2カ月~3カ月頃までふわふわでボリュームのある毛ですが、生後4カ月~半年頃から毛が生え変わり始めます。
ポメラニアンの換毛期の期間中、抜け毛が徐々に多くなっていき見た目の被毛がスカスカの状態になります。個体差はありますが、体やしっぽ、顔の毛も抜けていき貧相な姿になってしまう子もいます。顔中心部の短い毛を残したまま、顔周りの毛が伸びていくと、ポメラニアンなのにまるでお猿さんのような顔だちになっていきます。
その時期のことをポメラニアンの猿期と呼ぶようです。ふわふわのポメラニアンをイメージして初めて飼った人は、その顔の変化にびっくりしてしまうでしょうね。
ポメラニアンにとって猿期は成長の証しです。猿期を乗り越えて、赤ちゃんの毛から成犬へと毛が生え変わり、毛色も変わりますが、中には猿期のないポメラニアンや、毛色によって猿期があまり分かりにくい品種もあるようです。
ポメラニアンの毛が生え変わった後の毛色を教えてくれるブリーダーさんや、ペットショップもありますから確認してみるのも良いかも知れません。
その時期に明らかな皮膚の異常もなく、食欲があり、元気であれば心配は要りません。それでもポメラニアンの換毛期に入っている様子は分かりますので、将来の毛ぶきのためにもブラッシングなどのお手入れを丁寧にして、良質なタンパク質を与えて維持してあげましょう。
ポメラニアンの猿期はいつまで?
ポメラニアンの猿期は個体差がありますので、大体どれくらいで終わるということは言い切れないようです。1歳の誕生日を迎えるころに終わる子もいれば、3歳、4歳でやっと長い毛が生え揃ったという子もいます。
その頃までにはポメラニアン特有のふわふわしたボリュームいっぱいの毛が生え揃い、一生に1度だけの猿期を卒業することになります。毛ぶきの良いポメラニアンの下毛はふわふわで、上毛は放射状に美しくさらさらです。ポメラニアンの飼い主さんは、この猿期を特別楽しみにして写真に収めたりしている方も多いようです。
これもまた愛好家の方たちの間での話題ですが、毛が生え揃い成長すると「キツネ顔」か「タヌキ顔」に分かれて可愛い顔になるようです。ポメラニアンなのに、お猿になったり、タヌキになったり、どちらにしても可愛いですね!
ポメラニアンの猿期で1つだけ注意していただきたい点があります。それは猿期の間のバリカンです。毛がまだ生え揃っていない時に、バリカンなどでポメラニアンをトリミングしてしまうと毛の質が変わってしまうことがあるようです。
バリカンを使うポメラニアンの柴犬カットは本当に可愛いですが、この時期はおすすめできません。ポメラニアンの猿期にバリカンを使うときは、トリマーさんとよく相談して、被毛の成長に負担がかからないように気をつけてあげてください。
ポメラニアン以外に猿期のある犬種
ポメラニアン以外にも猿期のある犬種を調べてみると、チワワやスピッツ、サモエドなどに猿期のある犬種があるようです。一般に、ダブルコート(上毛と下毛の二重構造になっている)の毛並をもつ犬種の中に猿期がある犬種があるようです。
まとめ
ポメラニアンの猿期は、成長の段階で赤ちゃんの毛から大人の毛に生え変わる期間のことでした。ポメラニアンの成犬はふわふわでボリュームいっぱいの毛が特徴ですが、顔周りの毛が抜けていき、生え揃うまでの様子がまるでお猿さんに見えることから、ポメラニアンの「猿期」と呼ばれるようになりました。
一生に1度のこの特別な期間を楽しみにして、写真に収めている飼い主さんもたくさんいるようです。どの飼い主さんもポメラニアンがお猿さんにみえても、タヌキさんにみえても、可愛いくて仕方がないのは共通ですね!無事に美しい毛並みをもつポメラニアンに成長することを願います!
ユーザーのコメント
女性 もふころ
スピッツ系は毛量が豊富な分、イメージとのギャップが大きいですね。