ポメラニアンの平均寿命
ポメラニアンの寿命は、平均的にみて12歳から16歳といわれています。
また、日本犬としては大型の秋田犬などの平均寿命は約8歳、日本の中型犬の代表ともいえる柴犬でさえ平均寿命は10歳といわれています。大型犬や中型犬に比べて、小型犬であるポメラニアンの寿命はそれらよりも少し長いといえるでしょう。
もちろん、大型犬でも10歳を超えるワンちゃんもたくさんいますし、犬の寿命は、飼い主によっても大きく左右されるといえるのではないでしょうか。
いずれにしても、人間の寿命と比較すれば、圧倒的に短いのですから、できる限り、ポメラニアンの寿命を全うさせてあげたいものですね。
犬種(小型犬) | 平均寿命 |
---|---|
イタリアン・グレーハウンド | 15.1 歳 |
ミニチュア・ダックスフンド | 14.7 歳 |
トイ・プードル | 14.7 歳 |
パピヨン | 14.4 歳 |
ジャックラッセル・テリア | 14.3 歳 |
MIX犬(10kg未満) | 14.3 歳 |
ウエストハイランド・ホワイト・テリア | 14.2 歳 |
カニンヘン・ダックスフンド | 14 歳 |
ヨークシャー・テリア | 13.8 歳 |
チワワ | 13.7 歳 |
シーズー | 13.6 歳 |
ポメラニアン | 13.4 歳 |
マルチーズ | 13 歳 |
ポメラニアンの寿命の最高年齢は?
ポメラニアンの寿命は13.8歳と超小型犬のなかでは平均的とも言えますが、飼い方次第ではもっと長く一緒に暮らすことができます。たとえば日本国内では20歳を超えるほど長生きしたポメラニアンもいるようです。
またギネス記録によると、ポメラニアンの最高齢はアメリカのフロリダ州で暮らしていたオスのcoty君で、なんと21歳8ヶ月でした。
ポメラニアンの平均寿命13.8歳と比べると8年も長く生き、人間の年齢に換算すると100歳以上になります。最近では、ドッグフードの質の向上や、予防接種を受けたり、健診などで動物病院に定期的に通う機会が増えています。
こうした犬を取り巻く環境の変化により、平均寿命が伸びる傾向にあると言われています。
ポメラニアンの年齢は人間に換算すると何歳?【早見表】
犬は1歳半ほどで人間でいうところの成人=20歳になり、成犬になるまでのスピードが早いのが特徴です。そこからは1年ごとに人間の4歳分成長していきます。ここではポメラニアンの年齢は人間に置き換えるといくつなのか、年齢換算表の早見表で紹介します。
ポメラニアンと人間の年齢換算表犬の月齢 | 人間年齢加算 | 成長レベル |
---|---|---|
3ヶ月 | 5歳 | 子犬 |
6ヶ月 | 6歳 | |
9ヶ月 | 13歳 | |
1歳 | 17歳 | |
1歳半 | 20歳 | 成犬 |
2歳 | 24歳 | |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | シニア犬 |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
参考文献:犬・猫・エキゾチックの年齢換算 | 京都中央動物病院
子犬期
犬の年齢:3ヶ月~1歳
▼
人間換算:5歳~17歳
子犬期はこれから成犬になるにあたって、カロリーが必要な時期です。食事は1日3回以上与えるようにします。しつけやトレーニングに励む時期でもあるので、ごほうびにおやつをあげることも多いと思います。
3ヶ月~1歳までの子犬期に「反抗期」を迎えます。いままでトイレで失敗したことがない愛犬でも突然トイレシーツのないところでわざとおしっこをすることがあります。
他にもクッションやラグの端っこをかじっていたずらしたり、飼い主さんが呼びかけてもわざと反応しなかったりします。
これらは、人間と同じ一過性の反抗期のためあまり気にする必要はありません。ただ、突然反抗期に遭遇すると飼い主さんも驚くと思います。
成犬期
犬の年齢:1歳半~8歳
▼
人間換算:20歳~50歳手前
1歳~8歳までの成犬期は人間でいうところの働き盛りの大人です。活発で体力・精神力ともに旺盛な時期です。食事は1日に2~3回程度となり、子犬期よりは与える回数は減っていきます。
いつも同じ慣れ親しんだドッグフードでも、突然アレルギー反応がでたりと今までになかったトラブルも起こりがちです。4歳ぐらいまでは成犬若年期ともいわれ、散歩や運動を積極的に楽しむ傾向にあります。
一方、5歳~8歳になると成犬中年期となり徐々に老化が始まります。ただしこの時期からシニアフードに変えると栄養不足に陥るので注意が必要です。
基本的に成犬若年期も中年期もドッグフードや食事の回数は同じですが、年齢を経るごとに運動量が落ち始めます。
シニア期
犬の年齢:9歳~13歳
▼
人間換算:52歳~70歳手前
9歳~13歳までの年齢はシニア期に入ってきます。人間でいうところの50歳~70歳手前に相当する時期です。老眼や更年期障害が起こり始めて次第に肉体の衰えを確実に感じ、体力が年齢を経るごとに落ちていきます。
9歳の頃は人間の年齢だと52歳ぐらいですが、13歳だと70歳手前に相当します。1年1年の時間の経過が思った以上に、体や脳に影響を与えていきます。
そういったなか、食事はシニアフードに切り替え、回数は2~3回に。食が細くなっているので、複数回に少量で給餌するのがおすすめです。
またシニア期は肉体の衰えと同時に、認知症になりやすい時期でもあります。夜中吠え続けたり、同じところをグルグルと回ったりするようになったら、早いうちにかかりつけの動物病院で診察してもらうようにしてください。
高齢期
犬の年齢:14歳~…
▼
人間換算:72歳~…
14歳以上になると、高齢期と呼ばれる時期です。人間でいうところの72歳を超えたあたりになります。食べ物を消化する力が減ってくるため、ドッグフードはシニア用のもので特に食べやすさや消化のよさを基準にした方がよいでしょう。
この時期は、認知症に関わらず名前を呼んでも反応しなくなったり、ゆっくり歩く、散歩に行きたがらなくなります。じっと動かないことがあるので、給餌量は運動量も見ながら調整する必要があります。
寝ている時間も長くなりますが、体力が衰えているので無理に運動をさせたりせず、日々の状態を見守りましょう。怪我をすると回復しにくくなり、感染症にもかかりやすくなるので飼い主さんの愛情ある体調管理が必須です。
ポメラニアンを長生きさせるコツ
ポメラニアンが長生きするためには、普段からの生活に気を付ける必要があります。人間と同じように、食べるものだけでなく、運動や睡眠も長寿のためには大切な要素です。
人間用に味付けされた食品は与えない
食生活では、人間が食べるものは犬には適さないことがほとんどです。なので、もし欲しがっても、可愛さに負けてついついあげてしまわないように、強い心を持つことが肝心といえます。
一度、人間用の味の濃い食べものや、油や糖分の多いものを知ってしまうと、犬にとって病気の原因にもなりますし、食べたいのに食べることができないのは可哀想なことです。
できれば始めから、人間と犬の食べ物は分けて考えるような習慣にしましょう。
滑りやすいフローリングに注意
ポメラニアンは他の犬と比べても、骨が細く弱い傾向にあるといわれています。そのため、室内で滑ったりした程度でも、骨折してしまうケースもみられます。
特にフローリングの床は、犬にとっては滑りやすい場合があり、転んだときに骨折するということだけでなく、老犬になると滑りやすい床を歩くだけでも体に負担がかかってきます。
犬にも安心な素材で作られた床用の滑り止めワックスなども市販されていますから、上手に活用してみてはいかがでしょうか。
体調の変化を見逃さない
ポメラニアンは、ふさふさした毛並みが魅力のひとつといえますが、その毛量により、実際に痩せてしまっていても、飼い主がなかなか気づきにくい場合があります。
ですから、普段からこまめにブラッシングなどを行い、その際には、直接手で触ってあげて、スキンシップも兼ねながら、犬の変化を見逃さないように気を配ることが大切といえるでしょう。
ポメラニアンがかかりやすい病気
病気についてですが、犬種によって、かかりやすい病気の傾向が異なり、ポメラニアンの場合には、流涙症という病気に比較的かかりやすいといわれています。
これは、涙管が詰まってしまった時などに起きる病気なのですが、普段から目元を清潔にすることで、後天性の場合は予防することも可能なので、気を付けてあげたいものです。
また、膝蓋骨脱臼という症状は、ひざの膝蓋骨が脱臼してしまうもので、歩くのが困難になるケースもみられます。打撲や高い所から落ちた衝撃でなってしまう場合もあるので、普段から注意が必要です。
それ以外にも水頭症という、脳内に脳脊髄液がたまってしまう病気や白内障、心臓病などもかかる可能性が比較的高いといわれている病気です。
普段の様子をしっかりと観察して、少しでもおかしいと思ったときには、すぐに獣医師に診察してもらうことをおすすめします。
まとめ
ポメラニアンを長生きさせたいと望むならば、ポメラニアンという犬種に適した暮らしをさせてあげるのが一番でしょう。
ポメラニアンの先祖は「サモエド」という、寒さに強い犬の血を受け継いでいるので、寒さには強いと思われがちですが、やはり、暖かい室内で育ったような場合には、真冬の寒さには気を付ける必要があります。
急激な温度差や、真夏の暑い季節には、ふさふさの被毛によって、熱もこもりがちになりますから、体温管理には十分に気を付ける必要があるでしょう。
暑がるようなら、サマーカットのような、少し短めに被毛をカットしてみるのも良い方法かもしれません。バリカンを当てると毛が伸びなくなる場合もありますのでサマーカットにする場合は十分相談した上で行いましょう。
また、ポメラニアンは比較的運動量を必要としない犬種です。ですから、お散歩の量についても、その子に無理のない範囲で調整することが大切です。
中には、大きな犬と同じように、自転車のスピードに合わせて小型犬を散歩させている飼い主もいるようですが、犬には、特にその大きさによって、適切な運動量というのものがあります。
適切な運動量を超えてしまうと、犬の体に負担がかかってしまい、脚を傷めたり、心臓病などの原因になる場合も十分に考えられますので、気を付けなければなりません。
本来は、室内などの限りある空間でも飼いやすい犬種なのですから、ポメラニアンの暮らしと人間の暮らしが、お互いに負担のない、快適なものになっていくように、工夫していきましょう。
▼ポメラニアンについて詳しく知りたい方はこちら
ユーザーのコメント
50代以上 女性 フーガ
ポメラニアンのような小型犬に多いの病気も沢山あると思いますので、健康管理に気を配るのはもちろん、記事に書いてあるような病気をよくチェックしておくことも大切ですね。
20代 女性 小夏
飼い主さんで寿命が決まるといっても過言ではないので、毎日の生活を気をつけてすごしたいですね!とも大切ですね。
50代以上 女性 K9-ABC
育児の終わった伯母がかわいがっていたのですが、可愛い余り与えすぎになりがちな「おやつ」には気をつけていました。我が家のボーダーコリー同様で、身体を触ると意外と締まってましたが毛質のために太って見え勝ちで、周りから「体格いいですねぇ」と声をかけられることがあったため、飼い主にとってはおやつのあげすぎに歯止めがかけられたのかもしれません。
今は後をついだポメラニアンが伯母を楽しませてくれているので、これからも健康で長生きして欲しいです。
50代以上 女性 ラッキー
たまにmade in Americaも
間違っても中国製だけは、あげてません。
お水は、水素水をあげてます。
ラッキーの為に取り付けました。
ポメラニアンのギネスが23才となってたので24才を目指してまーす。
40代 女性 3本足のハル
検診月でない時にダルそうにしていて
元気が無くいつもと違う感じだったので
病院に行ったら39度五分熱があり
風邪だとの事!
3日間注射打って治りましたが
犬用体温計を買いました!
何事も早期発見だと思いました。
50代以上 女性 りくママ
りくが亡くなったのは、2016年1月11日。16才と39日。39日はたぶん私たち夫婦にサンキューの意味だったのだと勝手に思っています。それからはさみしい思いと、自分たちが送ってあげれた安堵感がいったりきたりで落ち着きませんでした。そんな時、ある人から聞いたのですが、「りくの記録」を残せばよい、ということでした。私は文章と写真で残し、パソコンに保存してあります。そして月命日にそーっと開いてりくを思い出しています。
40代 女性 かえで
保護犬だったので一歳半から飼い始めましたがよくなつき、躾もよく覚えて賢くしてくれました。最後までチャイムの音で興奮して歩き回るのだけは治らなかったけれど、それいがいは、吠え癖も治ったし留守番もよくしてくれました。生まれつき、口蓋裂をもってうまれてきたために、夏場は熱中症になりやすく、呼吸がしにくくなったりとかわいそうでした。ポメラニアンは、膝がい骨を骨折することが多いらしくてうちのわんちゃんも、骨折を経験をしました。ポメラニアンは、よくなつき、賢くその分、10歳でこの世を去りましたが、一生懸命生きてくれました。いまだにポメラニアンをみかけると、思い出します。
女性 ぷちしゅー
秋田犬は10歳〜13歳、柴犬は13歳〜15歳が平均寿命とされています。
柴犬の平均寿命が10歳前後と言うのは中々聞いた事がありませんが、全体的に良質なフードや医療の発達、飼い主さんの飼い方の向上などで平均寿命は伸びているそうです。
我が家にもポメラニアンがいますので、できるだけ元気に長く生きて欲しいと思っています。
ポメラニアンって実は怪我や病気にもなりにくいわけではないんですよね。
骨が弱いと言うよりは、骨が細いので骨折しやすかったり、気管系の病気にもなりやすかったり。
流涙症は〝涙やけ〟とも言う方もいますが、まめに拭いて清潔にする事で大分ましになりますが、根本的に涙が出にくくしなければ中々改善しづらいんですよね。
我が家では、食事を変える事で涙が出にくくなりました。今でも脂の多いものを食べると涙が出やすくなるので、流涙症に悩む方は食事を変えてみると良いかもしれません。
肥満に気をつけて、フィラリアで血液検査をする際に健康診断を一緒にしてもらったり、普段もなるべくストレスのかからないような生活を心がけています。
まだ年齢も若いですが、シニアになると少しづつ体力も減り病気にもなりやすくなるので、お散歩で筋力もつけるよう意識しています!
お散歩量も我が家の子で20分前後が多いでしょうか。ある程度歩くと満足するようで、帰りたがります。
少し遠出の公園などお出かけした際でも歩くので、お散歩が嫌いなわけではありませんが、量にはこだわらないみたいです。
時間がある日はゴミ出しのときに一緒に外に出たり、外に出る回数を増やしたりもします。
お庭があるお家だと散歩+お庭で遊んだり日向ぼっこなど出来るので十分な運動量になると思います。
せっかく迎えた家族、少しでも長くいたいです。愛犬が元気に少しでも長く生きれるよう飼い主次第で気をつけれることは気をつけたいと思いました!
女性 おひげ