ティーカッププードル専門ブリーダーの失敗しない探し方 3つのポイント

ティーカッププードル専門ブリーダーの失敗しない探し方 3つのポイント

ティーカッププードルは、日本では正式に犬種として認められた犬ではありません。非常に小柄なトイプードルを一般的に「ティーカッププードル」と呼んでいるというのが現状で、犬種はトイプードルになります。犬種として確立した犬ではないからこそ、ティーカッププードルの子犬を譲り受けることは非常に難しい面があります。ティーカッププードルを飼いたい場合にはどのようにして優良なティーカッププードルブリーダーを探せば良いのでしょうか?チェックポイントをまとめてみました。

優良なティーカッププードルブリーダーとは?

籠に入ったプードル

ティーカッププードルは、犬種としてはトイプードルに分類されます。そのため、優良なティーカッププードルブリーダーは、ティーカッププードルの知識はもちろん、トイプードルについての知識が必要になります。トイプードルのことを熟知しているからこそ、より小さなティーカッププードルのブリーディングも可能になります。

ティーカッププードルが「犬種として認められていない」ということは、現時点では安定した個体が確立されておらず、健康に成長させる事が難しい犬種だと言えます。

犬種登録されている犬にはそれぞれ「スタンダード」という細かな基準が設けられています。しかし、犬種登録がないティーカッププードルは決められた基準がありません。「一般的には」成犬になった時の体重が1.8~2kg未満かつ体高が23cm以下程度とされていますが、厳密にどの大きさまでをティーカッププードルとするかはブリーダーによって見解が異なります。

ティーカッププードルは、成犬になっても小柄のままという犬を親犬として交配させて作出します。遺伝や交配は非常に難しくデリケートなものです。子犬の時に成犬のサイズを予想するのは非常に難しく、加えて、小さければそれで良いというものでもありません。ティーカッププードルの子犬として販売されている場合でも、骨格の異常や遺伝的な病気によって、たまたま小さ目サイズのトイプードルという場合があります。

ティーカッププードルブリーダーを名乗るからには、健康であることを大前提に、成犬になっても小さなサイズを保った犬を作出する必要があります。親犬の見極めがきちんとできるティーカッププードルブリーダーこそが、優良なティーカッププードルブリーダーだと言えるでしょう。

ティーカッププードル専門ブリーダー探しで失敗しない3つのポイント

プードルの子犬

たまたま子犬時代に小柄な体格だったというだけで、ティーカッププードルの子犬として販売されているケースがあるのが現状です。そういったブリーダーから譲り受けた場合は、通常のトイプードルサイズ、またはそれ以上大きなサイズに育つこともあります。

ティーカッププードルの作出は非常に難しく、個体数も少ないため、実際にその子犬を見たことがある人が少ないものです。それを逆手に取って、通常サイズのトイプードルの子犬でも、ティーカッププードルだと言って販売する悪質なブリーダーもいます。

優良なティーカッププードルのブリーダーを見つけたいと思った場合に役立つチェックポイントを紹介します。ティーカッププードルを飼いたいと考えている方は、購入前に参考にしてみてください。

  1. 親犬に関する情報をきちんと確認させてもらえる
  2. ティーカッププードルの飼育の注意点について詳しく教えてもらえるかどうか
  3. 成犬時の大きさ保証をしている

①親犬に関する情報をきちんと確認させてもらえる

小さいプードル

前述の通り、ティーカッププードルは小さなプードルの犬種として確立しているわけではありません。そのため、成犬になっても小さなサイズのまま育ったトイプードルを交配させることで作出します。小さくすることだけにこだわり、わざと栄養不足にして無理に体格を小さくしたトイプードルを親犬にする悪質なブリーダーもいます。

未熟児として誕生し、成長が厳しい子犬を育てた場合も、大きく育たずティーカッププードルの子犬とするケースも見られます。

しかし、そういった子犬は健康な状態で生まれていれば、通常のトイプードルサイズに成長するはずの子犬です。病気が原因で小さいサイズであるだけで、厳密に言ってしまえばティーカッププードルの子犬とは異なります。

遺伝的に骨格が小柄なだけであり、健康状態も良く、遺伝的な疾患も持っていない元気なティーカッププードルを作出している優良なブリーダーを見分けるためには、親犬やそのもう1代前の犬を確認させてもらえるかどうかが基準の1つになります。親犬やその前世代の犬の情報を曖昧にするような場合は、優良なブリーダーではないと判断した方が良いでしょう。

トイプードルの疾患に多い「進行性網膜萎縮症(PRA)」という病気をご存じでしょうか?この病気は、ティーカッププードルにも多い病気の1種になります。

この病気は遺伝性で、網膜が委縮して視力を徐々に奪い、最終的には失明に至るというものです。優良なブリーダーであれば、将来子犬が辛い思いをしないように、親犬にPRAの検査をしているものです。そういった検査の有無も同時に確認しておきましょう。

②ティーカッププードルの飼育の注意点について詳しく教えてもらえるかどうか

疑問

ティーカッププードルのような、サイズの小さな犬がかかりやすい病気の1つに「クッシング症候群」があります。副腎が正常に機能しなくなることで発症し、一見肥満に見えるようなお腹のふくらみや、尿量の増加、皮膚や毛質の変化、元気のなさなどで気付く飼い主さんが多いものです。遺伝的な要素も含まれるため、そういった可能性もブリーダーに確認してみましょう。

ティーカッププードルに限らず小さなサイズの犬と一緒に生活をする中で、飼い主さんは関節炎や骨折などが起こらないように注意してあげる必要があります。そのため、事前に飼育する際の注意点を説明できてこそ、優良なティーカッププードルブリーダーだと言えます。飼育する上で、どのような工夫をすれば良いかを尋ねてみて、具体的な内容が聞けるブリーダーを探しましょう。

③成犬時の大きさ保証をしている

メジャー

優良なティーカッププードルブリーダーは、サイズだけでなく遺伝的な疾患の有無や健康状態などさまざまな面で非常にデリケートに親犬の選定をしています。その上で作出した実績があるため、作出する子犬に成犬時の大きさ保証をしているブリーダーもいます。

ティーカッププードルはもちろん、トイプードルの子犬でも、産まれたばかりの時期は非常に小さい体をしており、子犬の大きさを見ただけでは成犬になった時のサイズを予想することはプロでも難しく、ましてや素人が判断するのは困難と言えるでしょう。そのため、成犬になった時の大きさ保証をしているブリーダーは、それだけ作出する子犬に自信があると言えるでしょう。もちろん、保証は口約束ではなく書面できちんと交わすことが大切です。

優良なブリーダーの場合、大切に育てた子どもをその後も大切に育ててほしいと思っており、引き渡し後も飼い主さんとの連絡を取り続けるケースが多々あります。大きさ保証をしている場合は、子犬に自信があるのと同時に、飼い主さんとの連絡もマメに取れるということを意味します。優良なティーカッププードルブリーダーであれば、飼育する上で悩みが出た場合のアドバイザーにもなってくれるでしょう。

また、上の3つのポイントの他にも、できる限り多くのブリーダーと会ってみることも重要です。実際にブリーダーさんに会ってみることで初めてわかることも沢山あります。

ただ、時間に限りがある以上は手当たり次第に犬舎を巡るわけにもいきません。まずはインターネットを使って情報収集を行い、めぼしいブリーダーさんを見つけるところからスタートする必要があります。

そこでおすすめなのが「ブリーダーワン」という、沢山のブリーダーさんの最新情報がまとめられたサイトです。

ブリーダーワンは獣医師監修の下、一定の基準をクリアしたブリーダーさんのみを掲載していますので、安心してわんちゃんを探すことができます。また、紹介しているブリーダーさんごとに、実際にわんちゃんを譲り受けた飼い主さんからの口コミも掲載されていますので、すごく参考になるかと思います。

悪質なティーカッププードルブリーダーの特徴

暗いプードル

営利のみを追求した悪質なティーカッププードルブリーダーには、どのような特徴があるのでしょうか?悪質なブリーダーを排除するためにも、飼い主さんが厳しい目でブリーダーをチェックする必要があります。

  • 小ささばかりをアピールする
  • 犬舎の見学ができないまたは、予約なしでも見学ができる
  • 生後間もない子犬でも値段を教えてくれる

小ささばかりをアピールする

ティーカッププードルはそのサイズ感が人気の理由の1つです。単純に栄養不足にして小さくしている場合や、数を売って儲けを得ようとするばかりに、無理な近親交配や計画性のない繁殖を行うことで、健康上に問題があるまま誕生させられる子犬もいます。

優良なティーカッププードルブリーダーの場合は、小ささ以前に健康であることをきちんと伝えるはずです。サイズばかりを猛烈にアピールしてくるブリーダーには要注意です。

犬舎の見学ができないまたは、予約なしでも見学ができる

正当な理由なしに犬舎が見学させてもらえない場合は、劣悪な環境や適切でない交配が行われている可能性があります。また予約なしで見学できる犬舎もおすすめできません。子犬は抵抗力が弱いため病原菌やウィルスに感染しやすいものです。優良なブリーダーの場合は、誰でもいつでも見学できるという体制ではないのが一般的です。

生後間もない子犬でも値段を教えてくれる

生後間もない子犬に値段が付いている場合は要注意です。子犬はきちんと歩けるようになるまで股関節の状態や視力の異常の有無などが分からないものです。もし、生後すぐの子犬にも値段が付けられるのならば、子犬の健康状態や身体的異常の有無をチェックしていない悪質なブリーダーだと言えるでしょう。

まとめ

プードル

ティーカッププードルは犬種として確立していないことから、作出するのが難しい犬の1種です。下調べをせずに、価格とその時の子犬の印象だけで購入を決めてしまうと、悪質なティーカッププードルブリーダーから購入してしまう可能性があります。

さまざまな情報を集めて優良なティーカッププードルブリーダーを見極めることが大切です。

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