チワワの飼いやすさが初心者向けと言われる7つの理由
チワワの飼いやすさが初心者向けと言われる理由について、7つ紹介していきます。
理由1.世界最小と言われるサイズ
チワワの身体のサイズは、数多くある犬種の中でも世界最小サイズだと言われています。
そのため、女性でも手軽に扱えるキャリーバッグにも簡単に収まりますので、ちょっとしたお出掛けや電車などの公共機関を使用する遠出の外出の際も、比較的同行しやすいとされています。
特に飼育初心者の方には、いきなり大きい犬種よりも小さい犬種の方が扱いも楽で飼いやすさは勝ります。また、1人暮らしの部屋でもあまり場所を取りません。その辺もチワワの飼いやすさの理由になります。
理由2.体臭があまりしない
チワワは体臭があまりしないことも、飼いやすさの理由として挙げられます。体臭が少ない理由は、特にチワワが何か特別な犬種ということではなく、あくまでもチワワの特徴の一つに過ぎません。
体臭が少ないことから、シャンプーもこまめにする必要はなく、1ヶ月に1回か多くても2回程度で十分です。シャンプー回数が少なくて済むということは、飼いやすさから考えるかなり大きなポイントになります。
また、チワワは身体が小さいので、女性でも片手でチワワを支えながら手軽にシャンプーをすることができます。最初のうちは戸惑うかもしれませんが、数回繰り返すことでチワワの方もシャンプーの手順を学習していきますのでスムーズに行えるようになっていきます。
理由3.しつけがしやすい
チワワは大変賢い犬種で、しつけについても覚えがよいとされています。
学習能力が高いチワワですので、飼い主さんが一貫性を持ったしつけを行えば飲み込みも大変早く、犬を飼うのが初心者の飼い主さんであってもしつけがしやすいと言われています。しつけは犬を飼う時には必ずついて回るものですので、それがしやすい犬種は飼いやすさのポイントも高くなります。
理由4.飼い主に従順
チワワは愛情深い性質を持っているだけでなく、大変賢い犬種ですので、自分がリーダーだと認めた飼い主さんに対してはとても従順で献身的に接してくれます。
飼育初心者にとっては、あまりやんちゃな犬種よりもチワワのような賢く従順な犬種のほうが、飼いやすさという点ではおすすめかもしれません。
理由5.留守番が得意
小さくて守ってあげなくてはという気持ちにさせてくれるチワワですが、実は意外と独立心が強く勇敢な性質を持ち合わせています。独立心も大変強く一人遊びも得意としていますので、飼い主さんが留守の間は一人遊びをしながらきちんと待つことができます。
しつけ次第という面はあるのですが、お留守番があまり得意ではない犬もいますので、一人で帰りを待つことのできるチワワは、1人暮らしの方からも飼いやすさに定評があります。
理由6.被毛のカットが不要
チワワのような小型犬は、一見すると定期的なトリミングが必要と思われがちです。ところがチワワの被毛は、一定の長さまで伸びると抜け落ちてしまいますので、定期的にカットをして整えてあげる必要がありません。定期的なカットをしなければならない犬種と比較すると、チワワの飼いやすさはかなり上回ることになります。
理由7.散歩の負担が少ない
チワワは3㎏程度の小さな身体ですので、長時間のお散歩は必要ありません。適度な運動はストレス解消のためにも必要ですが、毎日散歩に連れ出すことをしなくても、室内で自由に走り回れる環境があればそれでも問題ありません。
「犬は飼いたいけれど散歩の時間が取りにくい」と躊躇してしまう場合でも、散歩時間が少なくて済むチワワは飼いやすさの面では抜群と言えます。
ただし、犬は外の空気や匂いを感じて、周辺の状況を確認したり気分転換をしたりしますので、時間のある時には外に連れ出して、ゆっくりと外の空気を楽しませてあげてください。
チワワの飼いやすさからみる特徴
小型犬の中でもチワワは特に飼育しやすいといわれる犬種です。小型犬であり、賢い性格でもあるため、しつけや世話に体力が求められにくく女性やご高齢の方でも扱いやすい特徴があります。他の犬種よりも1日に必要とする運動量も少なく、室内を走らせるだけで満たすことが可能です。ひとり暮らしの方にとって、長時間犬の散歩時間を確保しなくてもいい点は大きな魅力といえます。
注意点として、まったく外へ散歩に連れていかなくてもいいという訳ではありません。社会化形成やストレス発散のためにも、適度に散歩へ連れていくことが大切です。 チワワが飼いやすい特徴として、体臭の少なさも挙げられます。体臭が少ないことから月1~2回シャンプーすれば十分です。
チワワの飼い方のポイント
比較的飼いやすい犬種であるチワワですが、押さえておくべきポイントも存在します。飼いやすいからと適当に飼育していると、思わぬトラブルを招く恐れもあるため事前に確認しておきましょう。
適度な社会化訓練
チワワの性格として、神経質・警戒心が強い傾向があります。適切に社会化形成しなければ、飼い主さん以外の人間、他犬に対してトラブルを起こす恐れがあります。
社会化形成を促すためには、日頃から散歩で他の人間・犬と出会う経験が必要です。散歩やドッグランなど家族以外の存在と触れ合う機会を用意してあげましょう。
しつけ
チワワは賢く飼いやすい犬種ですが、しつけは必要です。チワワをしつけする際、頑固な一面もあるため、飼い主さんの方が上の立場であることを認識させましょう。可愛らしい姿についつい甘やかしてしまいそうになりますが、一貫して上下関係を明確にさせる必要があります。
イタズラやワガママを見かけたら毅然とした態度でダメ!と叱りましょう。反対に、きちんと言うことを聞けたら、良い子!と褒めてあげることも大切です。
適切な室温
暖かい気象のメキシコを原産国にするチワワは暑さに強い耐性を持つ反面、寒さに弱い犬種です。特に日本の冬はチワワにとって厳しい寒さとなりやすい季節です。冬の季節はチワワが寒さで体調を崩さないように、犬洋服を着せる、寝床に毛布を増やす、エアコンで室温を調整するなど気を配ってあげましょう。
抜け毛対策は必須
チワワの抜け毛対策も意識しておきたいポイントです。品種や個体にもよりますが、特に被毛が上下で構成されているダブルコートのチワワは抜け毛量が多い傾向にあります。換毛期以外でも定期的なブラッシング、シャンプーしてあげましょう。 他にも犬洋服を着用させることで、抜け毛が散乱することを防げます。犬洋服を着せる際、長時間の着用は皮膚炎を招くため、適度に脱がせてあげましょう。
チワワの性別で飼いやすさに違いはある?
チワワの飼いやすさについていくつか紹介してきましたが、チワワのオスとメスとでは飼いやすさに違いがあるのか比較していきます。
チワワのオス
チワワはオスもメスも共に、小さい身体ながらに勇敢な性格を持ち合わせているのですが、特にオスのチワワにいたってはこの部分がメスのチワワよりも強く出る傾向があります。ここまで聞くと飼いやすさという点に関しては疑問を持たれるかもしれません。
ところが、チワワのオスの場合には、しつけをしっかりと行い飼い主さんがリーダーであることをきちんと教えてあげさえすれば、この気質が逆にメリットとなりとても従順で飼いやすさの点では理想的な犬になると言えます。
また、去勢手術を適切な時期に行うと、生殖器系の病気にもなりにくくなるだけでなく、攻撃性が弱くなり穏やかで甘えん坊な面が強くなるとも言われています。
チワワのメス
チワワのメスに関しては、個体差による面はありますがチワワのオスと比べると、比較的性格が穏やかであることが多いです。やんちゃな面が少なく優しい性格であることが多いので、小さなお子さんや年配の方がいる家庭での飼育を考えると、飼いやすさはメスの方が上回るかもしれません。
ただし、やはりしつけによって飼い主さんに対する犬の態度は大きく変わりますので、メスだから必ずしも飼いやすさがオスよりも増すということはありません。それでも飼育初心者の方には、元々が穏やかな気質を持つメスの方が、飼いやすさでは勝るかもしれません。
メスの場合には、オスと同様に適切な時期に避妊手術を行うと、生理もきませんので発情時のケアも必要なくなり、飼いやすさは更に増します。
チワワの注意したい病気は?
小型犬であるチワワには注意すべき病気がいくつか存在します。発見が遅れてしまうと重症化してしまうこともある一方、飼い主さんが病気のリスクを認識し、初期症状を把握していれば早期発見も可能となります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼(通称:パテラ)は、小型犬に多く見られる脱臼です。膝蓋骨とよばれる足の骨が外れやすい、もしくは常に外れてしまい歩行に支障が出ます。チワワの場合、先天的な要因によって発症しやすいため完全な予防は困難です。日頃から歩き方に違和感がないかチェックする他、室内に滑り防止のカーペットを敷くなど膝に負担をかけない配慮が大切です。
水頭症
水頭症とは、脳を保護する体液が過剰に蓄積してしまう病気です。体液が蓄積されてしまうことで脳が圧迫され痙攣や視力障害、異常行動などが引き起こされます。水頭症は遺伝的な要因によって発症し、チワワをはじめ小型犬に起こりやすい病気です。1歳までに症状が現れることが多いため、子犬期に注意すべき病気といえます。
目の疾患
うるうるとした可愛らしい瞳がチャームポイントであるチワワですが、同時に目の疾患には注意を払わなければなりません。特に眼球が前方に出てくる眼球突出はチワワに多く見られます。
眼球突出が現れた場合、目が乾燥し、チワワも痛みを感じます。進行することで角膜潰瘍や失明を招く恐れがあるため、早い段階での手術が求められます。チワワが眼球突出する原因は様々です。何らかの要因で眼球付近に強い衝撃を受けることで引き起こされます。犬同士のケンカや転落事故、壁にぶつかることも原因となりえます。
チワワ以外に飼いやすいと言われる犬種
チワワ以外でも、飼いやすさの点で評価の高い犬がいますので、それらの犬種について紹介します。
トイプードル
長年に渡り人気犬種のトップを守っているトイプードルも、飼いやすさには定評があります。チワワと同様に身体が小さく外出先などには同行しやすいですし、学習能力が高いのでしつけもしやすいとされています。また、トイプードルは被毛が抜けにくいので、飼いやすさからいくとその点は高評価のようです。
ミニチュアダックス
家族以外には吠えてしまう面もありますが、飼い主さんには大変従順で性格が明るい子が多い点が、飼いやすさの面で定評があります。
短い脚でも元気に走り回る姿は可愛らしく、お子さんの良い遊び相手にもなってくれますので、飼育初心者でも飼いやすさの点ではおすすめできる犬種です。
ポメラニアン
ポメラニアンは小型犬の中でも感情が顔に出やすいと言われています。その為、飼育初心者の方でも犬の気持ちを汲み取りやすく飼いやすさの点ではおすすめされることの多い犬種です。また、必要な運動量が比較的少なくても大丈夫な点も、飼いやすさが初心者向けをされている理由かもしれません。
パピヨン
気品のある姿が美しいという特徴のパピヨンは、活発でありながら優しい性格の持ち主の子が多く、小さなお子さんがいる家庭や飼育初心者でも飼いやすさが良いという点ですすめられる犬種です。また、抜け毛も少なく体臭もあまりしないのも、飼いやすさの点では上位にあがる犬種です。
まとめ
チワワの飼いやすさは初心者向けと言われる理由を紹介してきました。犬を飼育するのがあまり慣れていない初心者の方には、しつけが完了する前でも犬をコントロールできるように、大型犬よりは小型犬のほうが飼いやすさで優ると言われています。
そのなかでも、賢く学習能力の高いチワワは、お留守番も得意としていますので特におすすめされます。チワワのオスとメスの飼いやすさの比較も紹介していますが、人間にも性格やタイプに違いがあるようにチワワにもそれが当然ありますので、ここで紹介している比較はあくまでも参考程度にとどめ、実際に家族として迎え入れる時にはご自分との相性を考えて選んであげてください。