ウェルシュテリアの特徴
ウェルシュテリアの体高はオスが35〜38cm、メスが33〜36cm、体重はオスが9〜10kg、メスも8〜9kgほどです。寿命は14年前後は平均だと言われています。
ウェルシュテリアの大きな特徴として挙げられるのは、長い顔や垂れ耳、長い足です。かなりバランスの良い犬種と言われています。
毛色はブラック&タンの組合わせが最も多く、良いと言われています。毛はワイヤーの巻き毛が特徴です。また、エアデール・テリアという犬種によく似ており、この犬種の小型犬と間違える方も少なくないようです。
その理由として、ウェルシュテリアに他犬種を掛け合わせる際、エアデール・テリアがその犬種の中の一種だった、という歴史が主力なものとして考えられています。
ウェルシュテリアの性格
ウェルシュテリアの性格は、テリア気質が強い犬種だと言われています。そのため、ウェルシュテリアはとにかく活発で遊ぶことが大好きです。それに加え好奇心も旺盛で、感受性も非常に豊かな犬種です。しかしその反面気も強く、頑固で負けず嫌いな部分も目立ちます。
とても人間らしい性格の持ち主、とも言えるのではないでしょうか。他のテリアとの違いとしては、他のテリアよりも実は穏やかで落ち着きもある犬種である、という点が挙げられます。そのため、室内犬の候補として十分おすすめできる犬種なのです。
ウェルシュテリアの歴史
実はウェルシュテリアの17世紀以前の起源は不確かです。そのため、ここでは有力なウェルシュテリアのルーツを中心にお伝えしていきたいと思います。
ウェルシュテリアは1760年にイギリスにある北ウェールズ地方で生まれた犬種であると考えられています。ウェルシュテリアという名前も、ウェールズ地方から付けられています。
また、ブラック・アンド・タン・テリアなどが祖先の犬種だと考えられており、カワウソ狩りやキツネ狩り、アナグマ狩りなど小獣猟犬として人間とともに生き、活躍をしてきました。
しかし、イギリス犬種協会がウェルシュテリアを犬種として公認するまでには少し変わった経緯があります。当時イギリスには、既にウェルシュテリアと見分けがつかないほどに似ている犬種が存在していました。
そのためドッグショーに参加する際、見分けがつかないことやニ部門に出ることができる背景から様々な混乱を呼んだと言われています。
そこでケネルクラブは1886年に"ウェルシュテリア"という単独の犬種を設け、区別を明確なものにし、ウェルシュテリアという犬種の本当の歴史が始まりました。
その後に繁殖家たちが血統を掛け合わせて改良しようとする動きも見られましたが、現在では家庭犬としても、猟犬としても愛される犬種にまでたどり着きました。
ウェルシュテリアの飼い方
家族にとても愛情深いウェルシュテリアですが、家族以外の見知らぬ人や動物に対して強い警戒心を抱き、攻撃的になる場合もあります。そのため、多頭飼いにウェルシュテリアはあまりおすすめできません。しかし人間の子供への愛情は人一倍強く、子供の荒っぽい遊びにも快く付き合ってくれます。
運動に関してですが、見かけからは想像できないほどにウェルシュテリアは筋肉質です。そのため散歩はもちろんのこと、泳ぐことや穴を掘ることも大好きです。
愛犬と一緒にたくさん遊びたい飼い主さんには、とってもおすすめしたい犬種です。ただ力が強いので、お子さんに散歩を頼む際は十分に気をつけてあげましょう。また、暑さや寒さに弱い犬種ですので、温度管理は怠らずにしてあげてください。
ウェルシュテリアを飼う上で意識してほしいこと
ずばり、散歩の際にウェルシュテリアに主導権を握らせないことです。この点においては他犬種も同様なのですが、ウェルシュテリアは特に負けん気も強く頑固な面が強く出ることがあります。
狩猟犬としての本能もありますので、しっかりと子犬の間にしつけをすることが大切になってきます。しつけがしっかりされていない場合は、ドッグランなどでリードを外して遊ぶこともおすすめできません。
ウェルシュテリアのためにも、是非子犬の頃から基本的なしつけを行い、他犬種や家族以外の人と関わらせて社会性を身につけさせてください。
まとめ
ここまでウェルシュテリアについて深くお伝えしてきました。いざ一緒に過ごすとなったときにしつけが大変なのでは、と感じた方もいらっしゃると思いますが難易度自体は低い犬種だと思います。
もちろん上記で述べてきたように頑固さは少し目立つ犬種ですが、飼い主がしっかりと子犬の頃からしつけをすることで、ウェルシュテリアの魅力である、誰にも負けない家族に対しての愛情深さが光ります。
是非他のテリアにはない、ウェルシュテリアだけが持っている魅力を最大限に引き出し愛情を与え合いながら過ごしてくださいね。