保護犬をお迎えする『9つのメリット』
環境省の統計によると、平成28年度に全国の保健所や愛護センターに引き取られた犬猫の数は約11万3千匹。そのうち約5万6千匹が殺処分となっています。一方で、譲渡される動物の数も年々増えていて殺処分の減少に一役買っています。つまり保護動物を家族に迎える人は年々増えているというわけですね!
愛護センターや保護団体などから犬を引き取りたいと思っていろいろ調べたけれど、最後の一歩が踏み出せないという方に「保護犬を迎えることにはこんなメリットがある!」という例を9つご紹介いたします。
1.パピーミルのサポーターにならずに済む!
多くのペットショップの子犬はパピーミル(子犬工場)と呼ばれる、劣悪な環境の繁殖施設から流通されてきます。そういう犬を購入することはパピーミルの業者に資金を回すことになり、次の不幸な犬を生み出す助けになります。保護犬を迎えることはそういうサイクルを断ち切ることにつながります。
2.保護犬はあなたの指図に熱心に応えようとする
2016年に発表された「家庭犬の問題解決に関する分析」という、家庭でペットとして飼われている犬とアニマルシェルターの保護犬を比較したリサーチが行われました。
ペットの犬は人間が指差して示すものを素早く理解することに優れているが、保護犬は人間が何かを指差した時にすぐに理解できなくてもジッと人間を注視して意図を理解しようとする傾向が強いということがわかったそうです。
人間との接触の機会が増えれば、保護犬もちゃんと訓練に応えてくれます。
3.保護犬は「犬版・劇的ビフォーアフター」を見せてくれる
保護犬は皮膚や被毛の状態が悪くて見た目が良くないというイメージがあるかもしれません。けれども家庭に迎えられた保護犬は、良質なフードや規則正しい生活をすることで劇的に外見が変化することも少なくありません。
また外見的に特に問題がなかった保護犬でも、自分だけの家族に囲まれて愛されることで表情が見違えるほど明るくなり可愛らしくなります。自分の手で犬を幸せにして、その変化を目の当たりにするのはとてもうれしいことです。
4.保護団体から迎えた保護犬は避妊去勢手術が済んでいる
ほとんどの保護団体は譲渡の前に避妊去勢手術を済ませています。これはアクシデントなどで行き場のない動物が増えてしまわないためにとても大切なことです。
5.子犬期を過ぎた落ち着いた犬を迎えることができる
子犬の可愛らしさはたしかに特別なものです。でもその可愛らしさのせいで子犬を衝動買いしてしまい、世話に根を上げる例も少なくありません。子犬の世話は人間の赤ちゃんを育てるのと変わらないくらいの覚悟が必要です。それはちょっと難しいけれど犬と暮らしたいという方には落ち着きの出て来た年齢の保護犬は理想的です。
6.迎えた犬がどんな子なのか、しっかりと把握できる
子犬を迎えたら予想以上に大きく成長してしまった。子犬の頃とはずいぶんと性格が変わってしまった。体も心もある程度成長した保護犬ならば、このような予想外が起きてしまう確率はぐんと低くなります。どんな性格の子か、何に気をつければ良いかがわかっていれば、犬との暮らしはとてもやりやすくなります。
7.一時預かりボランティアを試してみることもできる
保護犬を引き取るのにまだ心の準備ができていないと思ったら、家族を待つ犬の一時預かりのボランティアをしてみることもできます。犬と暮らすということを実際に体験できるし、保護犬にとっても家庭で過ごすということの訓練になります。
8.少なくとも1匹の犬の命を救うことができる
あなたが引き取らなければ殺処分になっていたかもしれない命を確実に救うことができます!
9.いえ、実はもう1匹救うことになる
あなたが愛護センターや保護団体から犬を一匹引き取ることで、施設や預かりボランティアに一匹分の空きスペースができます。つまりそこに殺処分になるかもしれなかった犬が来ることができるわけです。
「保護犬を1匹引き取ることは、2匹の犬を救う」ことになります。
まとめ
どうですか?保護犬を迎えるってなかなか悪くない感じでしょう?
でもどんな場合も忘れてはいけないことがあります。ペットを飼うということは命を引き受けるということ。その動物の一生に責任を持つということでもあります。その重く強い覚悟を胸に、大丈夫だと思えたら、ぜひ「保護犬を迎える」という選択肢を考えてみてくださいね。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
ある程度しつけも出来てるので、特に何もしつける事は、ないので楽ですし4匹仲良くやってます。
私自信ペットショップで買うのが反対なので。
私は、偽善者でもお金があるわけでもありませんが、ワンちゃん達には罪がないので。