世界の犬種
現在、世界には非公式犬種も含めて700以上の犬種がいるといわれています。普段からよく見かける犬もいれば、目にしたことのない犬種に、耳にしたことすらない犬種も数多くいます。
今回はそんなマニアックな犬種をご紹介します。皆さんはどれくらい知っていますか?
超マニアックな犬種7選
1.スウェーディッシュ・ヴァルフント(Swedish Vallhund)
その名の通りスウェーデンが原産の「スウェーディッシュ・ヴァルフント」。1000年以上の歴史を持つ犬だと考えられています。「ヴァルフント(Vallhund)」とは、スウェーデン語で「家畜追い犬」という意味を持ち、牧羊犬として活躍していました。1942年頃に一度絶滅の危機に瀕した犬種でもあります。運動が大好きでエネルギッシュなスウェーデン・ヴァルフント。愛情深く献身的、人の注目を集めたがる性格をしています。見た目はコーギーにそっくりですが、毛色がグレーなのがコーギーとは違って渋いですね。
2.ペルービアン・インカ・オーキッド(Peruvian Inca Orchid)
ペルー原産の「ペルービアン・インカ・オーキッド」は被毛のないヘアレス犬種です。「ムーンフラワー・ドッグ」といった別名を持ちます。その起源は定かではありませんが、6世紀以前のプレインカ時代から、ペルーで飼育されてきたと考えられています。食用犬から貴族のペット犬となり、現在ではペルーの国家遺産としても指定されています。愛情深く元気いっぱいの性格だといわれ、希少犬種ながらペットとして人気の犬種です。ヘアレス犬種独特の神聖な雰囲気が素敵ですよね。
3.カタビュラン(Catalburun)
トルコ原産の「カタビュラン」。非常に珍しい犬種だといわれ、その情報もほとんどありません。最大の特徴は「2つに割れたように見える鼻」です。この鼻のおかげで、優れた嗅覚を持ち優秀な狩猟犬として活躍しているのだそう。
4.タイ・リッジバック・ドッグ
タイ王国原産の「タイ・リッジバック・ドッグ」は古代犬種の一種です。3000年前には存在していたといわれ、原始犬であるディンゴに近い犬種だと考えられますが、その生い立ちはよくわかっていません。引き締まった筋肉質の体つきに、飾り毛などのないスムースコートの被毛を持ちます。主人に忠実で愛情深く温和な性格だといわれます。警戒心が強い一面も持っています。原始的な面影を残している犬種の一つです。
5.ベドリントン・テリア(Bedlington Terrier)
イギリス原産の「ベドリントン・テリア」。その見た目はまるで子羊のようです。きらきらと輝く目を持ち、抜け替わることのない糸くずのような被毛を持っています。一見、優雅で従順そうに見えるその見た目ですが、刺激を受けると正にテリア犬種の気質を表すのだそう。一時期は闘犬にも用いられたべトリントン・テリアは、かなりの速度で走ることが可能なのだそう。
6.アザワク(Azawakh)
マリ共和国原産の「アザワク」。アフリカはサハラ南部で遊牧民たちと共に暮らしてきたサイトハウンド犬種です。アフリカ周辺で猟犬や番犬として数百年に渡り活躍してきました。その被毛は灰色や赤、黒や青っぽい色まで多種多様の毛色が存在します。一度心を許した相手には深い愛情を示すといわれます。性格は敏捷で注意深く、見知らぬ者に対してはよそよそしい態度をとるのだそう。薄い皮膚から骨格と筋肉を見て取ることができる通り、均整の取れた体形をしています。十分な運動量が必要な犬種でもあります。
7.シュタバイフーン(Stabyhoun)
オランダ原産の「シュタバイフーン」。別名「フリージアン・ポインター」とも呼ばれる鳥猟犬種の一種です。17世紀ころにスパニエル系の犬種と土着犬を交配させて誕生した犬種だといわれています。ネズミやケナガイタチ、モグラなどを自ら仕留めることができるといわれています。地中に逃げ込んだ獲物まで仕留めることもしばしばあるのだそう。知的で優しく、愛情深い性格をしています。子どもや他の犬とも仲良くすることができ、主人に喜んでもらうことが何よりも好きなのだそう。黒と白の被毛が混ざった何とも愛らしい表情をする犬種です。
まとめ
世界にはまだまだ見たことのない、聞いたことのない犬種がたくさんいます。それぞれの犬種の成り立ちや歴史を知ることはとても楽しいですよね。皆さんは今回ご紹介した7犬種、いくつ知っていましたか?