アニマルポリスについて

5488view

アニマルポリスについて

お気に入りに追加

皆さんアニマルポリスをご存知ですか?アニマルポリスとは、動物虐待や飼育保育を取り締まり、場合によっては逮捕できる法的な組織です。アニマルポリスの仕事の目的は、通報を受け現地へ向かったり、飼い主への指導や傷つけられた動物の保護をしたりしています。ペットの先進国では、飼い主から酷い扱いを受けている犬を見かけると、通報をするのが当たり前です。ペットの虐待や飼育放棄、ネグレクトなどは罪になると認識されており、国や組織によって多少の違いはあるものの、アニマルポリスの権限は当然の事として受け入れられています。そこで、国ごとに分けてどのような活動をしているのか見てみましょう。

アメリカのアニマルポリス

地球儀のアメリカに刺したピン

アメリカには大きな動物保護団体が2つあります。一つは、政府から一部の資金援助と寄付金から運営されている米国動物保護協会(HSUS)、もう一つは寄付金のみで運営されている、非営利団体の米国動物虐待防止協会(ASPCA)です。

これらいずれも警察と同様に、捜査権、逮捕権があり、州によっては捜査員は、銃や手錠を携帯するのを許され、ニューヨーク市ではこの捜査舞台が、ペット虐待や飼育放棄をしている飼い主を捜査し、場合によっては逮捕してペットを保護する活動をしています。一般市民からの通報を受けて、動物虐待やネグレクトなどに対する捜査を警察と協力して行い、最悪の場合はその場で逮捕する権限も有しています。

散歩をさせない、短い鎖でいつもつながれているなど、動物を適正に飼わないものも虐待とみなしています。 州によって法律もさまざまですが、罰則なども細かく決められており、リードをつけずに散歩していると100ドル、虐待がひどい時には、禁固刑も用意されているのです。その他、救助活動、災害対応、移動式獣医などの活動をしており、5つの動物ケアセンターを通じて、毎年何千もの動物や野生動物をケアしています。

アニマルポリスは人気の職業

アメリカには、捜査員になりたくて就職するための学校や、アニマルポリスになりたい人たちのために、専門学校が存在するほど、人気の職業です。志望者数が多く、合格できる学生が少数なことからも、一般市民の動物に対する意識が高いことがよく分かります。

アニマルポリスの歴史

犬を保護している人

米国動物保護協会(HSUS)は、1954年に設立された米国最大の動物愛護団体であり、アニマルレスキューチームのスタッフが市民からの通報を受けて、虐待された動物を保護しています。

現在、苦痛や恐怖を与えるような動物の利用全般に反対しており、工場型の畜産、動物同士を戦わせる事、毛皮の取引、劣悪な環境下で大量に繁殖させるブリーダー、野生動物への虐待などの改善を求める運動を行っています。

米国動物虐待防止協会(ASPCA)は、1866年にヘンリーバーグによって設立された、北アメリカの最初の愛護協会であり、約150年間にもおよぶ、アニマルポリスとしての歴史と経験を持つ機関です。その経験を生かし、警察官に動物に関する指導を行っています。

しかし2014年、ASPCAは調査を行っているが、動物虐待の取り締まりはニューヨーク市警察が引き継ぎ、ASPCAの部門を閉鎖しました。そして新たに保護された犬のために、ASPCAはリハビリ施設を開設しました。

アニマルポリスに保護された犬たち

犬にキスをする人

保護されたばかりの時は、ケガや病気の状態でやってきますので、まずは体調改善に専念します。体調改善後は里親さんと暮らせるように、犬の心や行動面でのリハビリを始めます。

ひどい虐待を受けた犬は、心の傷が簡単には癒えず、人への恐怖心で襲ってしまうこともあります。そうなると、せっかく保護されたとしても、殺処分という悲しい結末になることもあります。悲しい結果にならないよう、スタッフが付きっきりでリハビリをして、心も体も健康にして新しい里親さんと暮らせるように手助けします。

ロサンゼルスには公的なアニマルポリスがあります。ロス市警や動物管理局の捜査員でなどで構成され、ニューヨークと同じように、逮捕権や操作権を持っており、ペットを守る任務に就いています。

動物も人間と同じように感情もありますし、血も通っている同じ生き物です。一度飼ったなら、最期まで責任をもって育ててください。

イギリスのアニマルポリス

イギリスの街並

イギリスのアニマルポリスは、歴史が古く、警察ができる年よりも早い1824年に設立されています。もとは、鞭で打たれて体を壊す馬や、酷使されて死んでしまう牛が多かったことから、ロンドンの貴族がポケットマネーで捜査員を雇ったのが始まりでした。

現在は英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)という称号を受け、発展を遂げて現在に至ります。

RSPCAには、インスペクターといわれる動物専門官がいます。警察と同等の権限はありませんが、告訴は可能なので、法律の勉強が必要です。そのため、イギリスのアニマルポリスになるには、動物に関しての法律を学ぶ他、獣医学の基礎や、災害時に動物を助けるための訓練を受けなければならず、狭き門だと言われています。

オランダのアニマルポリス

オランダの国旗

動物保護について指導を受けたアニマルポリスの警察官と、愛護団体が共に活動を行っています。現在500人の動物警察が稼働しています。国営の動物救急サービス、国営動物警察が設置され、その他緊急ダイヤル114も設置され、24時間体制で通報することができます。

住民からの通報を詳しく聞いた愛護団体が、緊急性が無いものとあるものを判断し、高いと判断された場合には、動物愛護団体とアニマルポリスが、現場へ向かいます。動物虐待だと判断された場合はその場で逮捕されて、犬は保護されます。

緊急性が低いと判断されても、通報のあった現地へ向かい、愛護団体が視察に向かいます。 動物の状態を見て、虐待のレベルを判断し、注意のみであっても、定期的に視察に入ります。また、通報者にはその後の経緯をメールで伝え、どのようになったか確認できます。

オランダ国内には殺処分場が存在しません。期限切れで殺処分されることがないので、里親が見つかるまで処分されることはなく、保護施設で過ごします。保護施設では、健康チェックや、マイクロチップの登録など、全てここでお世話をします。

アニマルポリスについてのまとめ

陽の光を背景に草原にいる白い犬の横顔

日本では、動物愛護法が改定されましたが、取り締まる執行機関がなく、法律が意味をなしていませんでしたが、兵庫県警にアニマルポリスホットラインが誕生しました。

2016年に設置し、1年で県内から137件、県外から57件、計194件相談の電話が寄せられたそうです。相談内容は、虐待が最多で実際に補導されたこともあります。

ユーザーのコメント

  • 40代 女性 匿名

    今回記事を拝見して初めて「アニマルポリス」」という活動を知りました。日本にはまだまだ馴染みがないのだと思います。普段生活していて、虐待とまで言えなくても、犬の散歩をさせているのを一度も見ないような家があります。窓からは外を覗いたり吠えたりしていても、外のニオイを嗅げなかったり運動不足になってはストレスが相当かかっているのだと思います。
    そうした状況を確認してくれるのがきっと「アニマルポリス」なのかと思いますので、是非日本も広まってほしいです。兵庫県警に設置された「アニマルポリスホットライン」には沢山の相談があるようですので、まずはそうした窓口を増やしていく事が大事だと思いました。そして、きちんと保護をしてその犬のケアまでが出来るようにしていかなければいけないのだと思います。
  • 女性 ささみ

    犬を飼っている人は、みんなが犬の幸せを願っていると信じたいですが、現実はさまざまな人がいますもんね。気になる犬や飼い主がいても、どうにもできないのが今の日本だと思います。夏の暑い時期に庭につながれっぱなしの犬(屋根もない)、散歩しながら脚蹴りされている犬、見てみぬふりをしてしまう自分がいます。やはりそういう飼い主に関わってもろくなことにならないと思ってしまうからですが、きちんと取り締まってくれる機関があれば辛い思いをする犬が減ると思うのです。日本では保健所なのでしょうが、犬を取り上げるまでの権限ってあるのかな。
  • 女性 Chika

    世界には素晴らしい職業がありますね。アニマルポリスなんて知りませんでした!ペットを虐待している人を逮捕することができるなんて、素晴らしいと思います。ペットは言葉が話せません。また、信じられる人は飼い主さんしかいないのです。そんな状況で虐待をするなんて、普通では考えられないことです。胸が痛みました。日本でも悲しいニュースを聞くので、これからどんどんアニマルポリスが広まっていくことを願います。
  • 女性 べる

    アメリカにアニマルポリスのための学校があるなんて知りませんでした。動物愛護の関心の高さが日本と桁違いなんだろうなと思います。犬や猫に限らず動物虐待は許されることではありませんが、いろいろな価値観の人がいるのできっとなくならないだろうな、と悲しいですが思います。それでも動物虐待が減るように、日本でも罰則規定を厳しくしたり、一般の人の通報で行政が取り締まってくれたり、もっとシステムが充実していけばいいなと願っています。
  • 30代 男性 Si

    アニマルポリスの理念自体は良いと思われるが、あのシーシェパードみたいな過激派も欧米では一定の評価得ている。
    実家近辺も猪や鹿等による農業被害が深刻だが、過激動物愛護団体が捕獲用罠を壊したり箱罠にかかった獲物を逃がしたり、駆除にあたる猟師や農協関係者を集団で威嚇等々一方的で独善的活動が目立つ。
    大都市から遠征する彼らは中山間地の実態など知ろうともせず、一方的正義感を田舎に押し付ける。
    よほどしっかりした制度でないと過激な団体にお墨付きを与え、農業が基幹産業の地方は更に荒らされる。
この記事をシェアする
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。