ドイツの人気犬種 TOP10
では、さっそく、ドイツの人気犬種ランキングを見ていきましょう。なお、このランキングは、ドイツケネルクラブの犬種別飼育頭数をもとにしています。
1位 ジャーマン・シェパード・ドッグ
ジャーマンと名がつく通り、ドイツ原産の大型犬であるシェパードが、2位に大きく差をつけて1位となりました。日本では警察犬の代名詞となっていますが、家庭犬としてはあまり見かけないのではないでしょうか?このジャーマン・シェパード・ドッグは、人類が作り出した犬の中の最高傑作かつ世界最高の使役犬といわれています。世界では警察犬としてだけでなく、軍用犬やガス漏れの探知犬、牛の発情期を見分ける牧畜犬としても活躍しています。
2位 ダックスフンド
日本でもよく見かけるダックスフンドですが、こちらも実は原産国はドイツです。スタンダード、ミニチュア、カニチュア(カニーヘン、ラピッドとも)の3つのサイズ全てを合わせてカウントしています。全犬種の中でも、最も胴長短足の犬として有名ですね。中世ドイツで飼育されていた「テッケル」と呼ばれる短足の犬が起源といわれ、穴熊狩りの狩猟犬として活躍していました。
3位 ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター
ポインターというと、イングリッシュ・ポインターを想像される人が多いかと思いますが、ドイツでポインターといえば、こちらのジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター。その名の通り、ドイツ原産のポインターです。イングリッシュ・ポインターと違い、全身を短いワイアーヘアーが覆っているのが特徴です。ポインターとレトリバーの両方の性能を持つ猟犬として改良された犬種で、獲物の発見から捕獲・回収まで狩猟の全てを行うことができる優秀な猟犬です。その性質ゆえに一時は絶滅の危機に瀕していましたが、現在は頭数を回復しています。
4位 ラブラドール・レトリーバー
日本でも盲導犬として有名な、イギリス原産の大型犬です。日本の犬種ランキングでは惜しくもトップ10入りは逃していますが、欧米では不動の人気を誇り、世界で最も飼育頭数の多い犬種だといわれています。頭が良く訓練性能が高い一方で、温和な性格が家庭犬としても愛されている理由の1つです。
5位 ゴールデン・レトリーバー
こちらもラブラドール・レトリーバーと肩を並べる人気を誇る、イギリス原産の大型犬。訓練性能の高さと温和な性格は、ラブラドール・レトリーバーと同じです。少しずんぐりとした体型のイギリスタイプと、細身ですらっとしたアメリカタイプの2種類がいます。
6位〜10位
惜しくもトップ5には入りませんでしたが、6〜10位は以下のようになっています。犬種ごとの細かい説明は省いて、犬種名だけご紹介しますね。
- 6位 プードル
- 7位 ボクサー
- 8位 グレートデーン
- 9位 ロットワイラー
- 10位 バーニーズマウンテンドッグ
ペット先進国 ドイツで選ばれる犬の特徴
ドイツのランキングでは、犬好きの人でも名前から姿が連想できない犬種もあったのではないでしょうか?こうして見ていくと、ドイツ人の好みにはいくつかの傾向があることが見えてきます。
ドイツ原産の犬
トップ10のうち、実に6犬種がドイツ原産の犬です。ドイツが多くの犬を産出しているからということもありますが、自国産の犬を大切にしている姿勢が見てとれますね。
大型犬
ダックスフンドとプードルは全てのサイズを合わせての頭数となっていますが、それ以外は全て中大型犬が占めています。都市部と農村部では傾向に差がありますが、それでも、日本とは違う住宅事情が中大型犬人気を後押ししているのがわかります。
頭が良い犬種
訓練性能が高い、いわゆる「頭の良い」犬種が好まれている傾向もわかります。勤勉でまじめといわれるドイツの国民性を鑑みると、何だか納得できる気がしませんか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?ところで、意外や意外、実はドイツでは犬の飼育頭数よりも猫の飼育頭数のほうが多いのだそう!ともあれ、時には世界の犬事情に目を向けてみるのも面白いですね。
ちなみに、日本の人気犬種ランキングは以下のようになっています。ドイツのランキングとは全く異なるのが一目瞭然ですね。
日本の人気犬種ランキング
1位 プードル
2位 チワワ
3位 ダックスフンド
4位 ポメラニアン
5位 柴
6位 ヨークシャー・テリア
7位 ミニチュア・シュナウザー
8位 シー・ズー
9位 マルチーズ
10位 フレンチ・ブルドッグ
(ジャパンケネルクラブの飼育頭数統計より)
ユーザーのコメント
女性 ばななおれ
日本では小型犬が人気傾向にありますが、ドイツでは大型犬が人気なんですね。自国の原産の犬種が人気なのは国として素晴らしいなぁと思いました。
日本でいうと柴犬や日本犬が人気犬種として飼われているわけですから。
ドイツでは犬税が導入されていたり、バスや電車や地下鉄やニュートラムなどほとんどの公共交通機関で犬がオッケーなんですよね。多くのデパートや小売店でも犬とともに入店できますし、犬に関する法律に関しても日本とは違いが大きいです。
日本では愛玩動物として、子供としてわんちゃんと接する方は多いと思いますが、ドイツでは良きパートナーや友人として接している気がします。
日本で大型犬を飼う場合は、家のサイズや住む環境により、中々飼いづらいんですよね。犬不可の場所や大型犬は不可など、移住環境に関しても小型犬のみなど制限が多く中々大型犬を飼えるかたは少ない気がします。
外飼いは反対派なので、自分が迎えるなら室内飼いで飼える環境がなければ飼いません。(外と室内を好きに行き来できるのが理想ですが)
ちなみにドイツの犬はソーセージが好物なんだそうです♪
ドイツといえばビールとソーセージですから、わんちゃんもソーセージが大好きなんですね。
ドイツの犬事情は日本とはまた違いがあり、知ると面白いですね。
日本もドイツのように犬を飼えれば良いなぁと思いました。