見た目が美しいワンちゃん編
数多くの犬種の中にも、さまざまな見た目をしているワンちゃんがたくさんいます。それぞれの見た目の特徴から、グループごとにわけてご紹介していきます!まずは見た目が美しいワンちゃん4種類です。
①アフガンハウンド
- 【体重】:約20~27kg
- 【体高】:約63~73cm
- 【原産国】:アフガニスタン
歴史・原産国
アフガンハウンドは、現存する数多くの犬種の中で最も古い歴史をもつ犬種です。その歴史は、紀元前4000年とも5000年とも言われており、当時から猟犬として活躍してきました。
原産国でもあるアフガニスタンの険しい山岳地帯や寒暖差の激しい砂漠にも順応できるように、風通しが良く、保温効果もあるコートのような被毛へと発達してきたといわれています。
見た目の特徴
その美しい長い毛並が特徴的で優雅な佇まいなどから、鑑賞的価値を見出され、定期的な品評会やドッグショーで活躍しているワンちゃんでもあります。
性格
家庭犬としては周りに影響されることなくマイペースな性質が現れる為「ネコのような性格」といわれています。これは、アフガンハウンド特有の性質でもあります。
狩りを行う際に、あまりのスピードで一緒に狩猟している人間を追い越し、獲物を追い詰めていく為、自らの判断で狩りをするようになりました。成果を上げることで主人の信頼を得てきたことから、自分で判断して行動をする独立性の高い犬種となり、家庭内でもその性質が現れるというわけです。
②サルーキ
- 【体重】:約20~25kg
- 【体高】:約58~71cm
- 【原産国】:中東
歴史・原産国
現存する飼育犬種の中でも最も古い歴史を持つ犬種だといわれているのがサルーキです。紀元前2100年頃の古代エジプト王の墓から、サルーキのミイラが発掘されています。当時、犬は不浄な生き物とされていましたが、サルーキだけは神の遣いとして特別に扱われていたといわれています。
見た目の特徴
外見は垂れ耳で、頭や手足がとても細く無駄のない体つきをしており、俊敏に走る様も優雅で気品にあふれています。
性格
性格は比較的穏やかで落ち着いていますが、他のワンちゃんや人間に媚びを売るようなことはしません。しかし、一定の距離を保ちながら飼い主と一緒にいようとする一面もあり、サルーキの大きな魅力となっています。
③アイリッシュ・セッター
- 【体重】:約27~33kg
- 【体高】:約64~69cm
- 【原産国】:アイルランド
名前の由来
アイリッシュ・セッターのセッターという名前には、獲物の前で「セッティング」といわれる伏せのポーズをとる姿から付けられたという由来があります。
見た目の特徴
見た目はとてもスリムで、体高よりも体長の方が長く、筋肉がしっかりと付いていてしなやかな体つきをしています。つややかな被毛は太陽などの光に当たると、キラキラと煌めいてとても魅力的ですが、このなめらかな被毛のおかげで、茨の木や草木から身を守ることができるそうです。
性格
性格は陽気で、細かいことには動じないというメンタルの強さを持ち合わせながら、家庭ではとても温厚で穏やかな犬種です。
④ホワイトスイストシェパード
- 【体重】:約25~40kg
- 【体高】:約55~65cm
- 【原産国】:スイス
ホワイトスイスシェパードは、ジャーマンシェパードの欠点といわれていた股関節や膝関節などの改良を目的としてスイスで作出された犬種です。
見た目の特徴
見た目は真っ白で、どこか気品を感じる風貌をしています。
性格
ジャーマンシェパードよりも性格は穏やかでおっとりとしていますが、運動能力や学習能力はとても高い犬種です。飼い主のしぐさや表情や声のトーンによって、そっと寄り添ったり、思いっきり甘えたりと臨機応変に対応ができます。
大型犬ですが、前述したとおり温厚な性格であることと他のワンちゃんに比べてストレスを溜めにくいことから、室内で飼いやすいと人気を博しています。
カッコイイ!イケメンなワンちゃん編
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⑤ドーベルマン
- 【体重】:約29~41kg
- 【体高】:約64~66cm
- 【原産国】:ドイツ
原産国・歴史
ドーベルマンは19世紀後半のドイツにて作出され、警備犬として活躍してきました。
性格
知的で好奇心旺盛な性格で、飼い主に対してはとても従順な為、訓練しやすく警備犬以外にも軍用犬として世界中で活躍してきたワンちゃんです。
見た目の特徴
見た目は、クールでかっこよく、少し怖いかなと思われがちですが、実はすごく愛情深く甘えん坊な性格をしていて、忠実心のある犬種です。短くすべらかな被毛に覆われている体は、筋肉質で引き締まっており、颯爽と歩く姿は勇ましく自信にあふれています。
⑥シベリアンハスキー
- 【体重】:約21~28kg
- 【体高】:約54~60cm
- 【原産国】:アメリカ
歴史
シベリアンハスキーを歴史上最も長く飼育してきたのは、シベリア北東部に住むチュクチ族でした。非常に寒い限られた土地で、ソリ犬や狩猟犬として長い時間をかけて繁殖されるうちに、一種の犬種として固定したのではと考えられています。
20世紀になると、アラスカにいたアメリカ人がハスキーの活躍を聞きつけ、犬ソリレースに参加させるなど活躍の場を広げていき、知名度を上げていきました。ハスキーの親しみやすさなどから、カナダそしてアメリカへ輸入されるようになり、ドッグレースやドッグショーなどでも活躍していったのです。
見た目の特徴
白やグレーの厚い被毛と、澄んだ青い目が特徴的で雪の上に凛として立っている様はまるで絵画のように美しいといえます。
性格
ソリ犬としての歴史から社交性があり前向きな性格をしており、少し頑固で不器用なところもあります。
⑦ボルゾイ
- 【体重】:約34~47kg
- 【体高】:約75~85cm
- 【原産国】:ロシア
歴史
元々はウサギ狩りの狩猟犬でしたが、王族貴族たちが大型の獲物を狙うようになると共に、ロシアン・シープドッグなどと交配し大型化されました。
大型化したボルゾイは2~3頭で1チームとなりオオカミを狩り、その勇敢さから「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれ、貴族たちだけが飼育されることを許される高貴な犬となりました。
見た目の特徴
昔の王族たちをも魅了したその外見は、頭が小さく、なびくような長い被毛で覆われており、気品に満ち溢れています。
性格
室内では落ち着いており、飼い主のそばにそっと寄り添うことを好みます。しかし、本来は好奇心旺盛で運動能力も高いので、社会性を身に着けていないと攻撃的な一面を見せることがあります。
見た目がユニークなワンちゃん編
続いて見た目がユニークなワンちゃんを2種類ご紹介します!
⑧コモンドール
- 【体重】:約40~60kg
- 【体高】:約65~80cm
- 【原産国】:ハンガリー
歴史
ハンガリーの代表的な犬種でもあるコモンドールは、険しい山岳地帯で牧羊犬として500年以上にわたり活躍してきました。
見た目の特徴
最も特徴的なのはモップのような被毛ですが、重いときは7kg程にも及びます。この体毛は、羊毛のような柔らかく密度の高いアンダーコートに、ウェーブ状のオーバーコートが巻きつくことで「コード」と呼ばれる毛束から形成されています。この体毛は、過酷な天候や外敵から身を守る役割を果たしてくれています。
性格
ユニークな外見とは反対に性格は自立心が強く、頑固なところがあるので、飼い主となるにはリーダーシップを持って接する必要があります。
⑨ビションフリーゼ
- 【体重】:約5~6kg
- 【体高】:約28~32cm
- 【原産国】:フランス
歴史
地中海沿岸部のカナリア諸島、テネリフェ島にスペインの船乗りたちによって持ち込まれたテネリフェという犬がいました。この犬が後の「ビションフリーゼ」に繋がったと考えられています。
見た目の特徴・性格
白くてふわふわした巻き毛の被毛を持ち、ユニークなヘアカットと人懐っこく陽気な性格から人気のある犬種です。人間にも他のワンちゃんにもフレンドリーで、子供の相手もしてくれる家庭向きな犬種といえるでしょう。人見知りをほとんどしないので、番犬には不向きかもしれません。
世界には約700~800の犬種がいる!
現在、世界には非公認犬種を含めて約700~800の犬種があるといわれています。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)には、国際畜犬連盟(FCI)により公認された344犬種のうち、198犬種が登録されています。(2017年7月現在)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
他の方から見れば「この犬種はどちらかというとカッコイイ部類じゃない?」などという意見もあるでしょう。人それぞれ価値観が違うので、こんなふうに見る人もいるのかと参考程度に留めていただければ嬉しいです。
すべての犬種がそうとは言えませんが、そのワンちゃんが歩んできた歴史が見た目に影響しているのではと感じました。