急成長する犬の骨格
犬の骨格の成長スピードは、犬種や体格によって少し幅がありますが、おおよそ、小型犬なら8~12カ月、中型犬なら10~12カ月、大型犬なら15~18カ月程度で、仔犬の骨格から成犬の骨格へと成長します。
ちなみに人間は、生まれてからおよそ15~18年もかけて、大人の骨へと成長します。
犬の骨は、人間と比べて、とてつもなく早く成長するのですね。
加齢による「骨粗鬆症」が問題に…。
最近は医学が進んだことによって、数十年前に比べるとワンちゃんも長生き出来るようになりました。けれども、加齢によって骨密度が低下し、人間同様にワンちゃんにも「骨粗鬆症」が懸念されるようにもなって来ました。
特に避妊した女の子は、骨粗鬆症になりやすく、骨折のリスクも高くなります。
意外に知らない5つの骨の働き
皆さんは、「骨」は動物の体の中で、どんな働きをしているかご存知でしょうか?
心臓や肺、肝臓などの内臓と違って、「骨」そのものにどんな機能があるのかは、あまり知られていないのではないかと思います。
①支持作用
頭や内臓などの重量を支え、梃(てこ)の原理で体の姿勢を保つ作用です。
②保護作用
骨が形成している骨格の中には、心臓や肺があり、背骨の中に脊髄があるように大切な器官を守っています。これが骨の保護作用です。
③運動作用
骨の周りの筋の収縮によって、関節を支点として運動を行う作用です。
④造血作用
意外に知られていないのが、この造血作用です。
背骨の中にある脊髄の中で、白血球、赤血球、血小板などの細胞細胞成分を作り続ける作用です。
⑤貯蔵作用
こちらも、あまり知られていませんが、非常に重要な作用です。
ミネラル(リン・カルシウムなど)、脂肪を貯蔵し、必要に応じで血液中に放出する作用です。
このように「骨」は、健康維持に大きな役割を担っています。
大切な愛犬に元気で長生きして貰うためにも、若く健康なうちから強く丈夫な骨を形成し、維持していく必要があるのです。
犬の骨を強くする食べ物15選
では、手作りご飯を実践しておられる飼い主さんだけでなく、ドックフードでもトッピングやオヤツなどにオススメの食べ物を成分ごとに3つ、ご紹介していきます。
カルシウム
カルシウムは、体内に最も多く存在するミネラルです。
骨や歯を作り出し、精神安定にも効果があります。
ただ、たくさん摂りすぎると高カルシウム血症を引き起こしますし、結石の原因になる可能性も高いので、与えすぎには注意が必要です。
- 1.魚、肉
- 2.チーズ
- 3.小松菜
コンドロイチン
コンドロイチンは、動物性のものと植物性のものがあり、コラーゲンや、タンパク質、糖分が主成分で、カルシウムの代謝に関係し、骨の成長や骨折の回復を助けます。
- 4.魚、鶏の皮
- 5.納豆
- 6.牛、豚の軟骨
グルコサミン
動物の軟骨の中に多く含まれ、軟骨の生成を促す成分です。
コンドロイチンを摂取する際、グルコサミンも同時に摂取すると、相乗効果があるとされています。
- 7.山芋
- 8.きのこ
- 9.うなぎ
リン
カルシウムと結合して、リン酸カルシウムとなり、骨や歯を作ります。
ただし、過剰に摂取すると、腎機能や副甲状腺機能障害という弊害が起こることもあるので、注意が必要です。
- 10.魚全般
- 11.大豆
- 12.レバー
マグネシウム
骨は、「骨基質」と呼ばれる繊維状のモノと、「ミネラル」で出来ています。
マグネシウムは、この「ミネラル」に含まれていて、骨の強さを保つのに役立っています。
また、カルシウムとは「ブラザーイオン」と呼ばれるほど、お互いに良い影響を与えあう関係の栄養素です。
- 13.あおさ
- 14.豆腐
- 15.青魚
まとめ
「骨を強くする食べ物」と言っても、一度に大量に食べさせたり、短期間だけ与えても効果はありません。継続して、少しづつ、バランス良く食べさせることで、ワンちゃんの骨を強くすることが期待出来ます。良いお薬も、与えすぎると毒にもなることもあるので、ワンちゃんの体重の変化や、ウンチの状態を見ながら、少しづつ、試してみてくださいね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ことぶき&ハッピー
それは、いりこ&豆腐に乾燥牛肉です。
最近は稀に牛の骨を与えてたりしてます。
茸類は私が好きでよく買うので今度、トッピングしたいと思います。
どれも量は少なめに与えてます。