犬を譲渡会からお迎えする時の手順

犬を譲渡会からお迎えする時の手順

犬を飼う際に「保護犬」を「譲渡会」から迎え入れるという選択肢があります。どういった手順で保護犬を迎えることができるのでしょうか。

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犬を家族にお迎えする際の一つとして「保護犬」を迎えるという選択肢があります。今回は「保護犬を譲渡会からお迎えする手順」をご紹介します。犬を飼う際の第一選択肢として、ぜひ譲渡会から迎えることを考えてみていただけたら幸いです。

保護犬とは

愛護センターに収容されている犬

「保護犬」とはどういった犬のことでしょうか。明確な定義は存在しないようですが、「動物愛護センターに一時的に保護されている”迷子の犬”もしくは”捨てられた犬”」のことを「保護犬」と呼びます。

また、動物愛護センターにいる犬だけではなく、動物愛護団体によって保護されている犬も保護犬と呼ぶことがあります。動物愛護団体では保護犬という名の通り、飼い主が見つかるまで「保護」をしていることが多いですが、動物愛護センターに収容されている保護犬は一定時間が経過すると、殺処分されてしまいます。

環境省が発表した平成28年度の日本における保護犬の数は「41,175」匹。その内、飼い主が見つかった、もしくは譲渡された保護犬は「30,500」匹。殺処分された保護犬の数は「10,424」匹。

年々、殺処分の数は減っていますが、それでも「1万匹以上」の犬が暖かい家族を見つけられないまま、毎年殺処分されているのです。

里親になる手順

檻の外から犬を触る女性

まだまだ人間の都合で殺処分されている犬たち。そんな保護犬を家族に迎え入れることを考えた際、どういった手順を踏めばいいのでしょうか。

犬と暮らす心を準備する

柵に掴まる犬

犬と暮らす場合、ペットショップにいる犬であれ、保護犬であれ、何よりも大事なのは「命を飼う覚悟を持つ」ことです。特に保護犬の場合、過去につらい経験をしてきた子も多い事でしょう。ただ「可哀想だから」では命を飼うことはできません。犬を飼育するというのは、自分の時間も制限されます。

犬の平均寿命は12年~15年。その期間、本当に責任をもって犬と共に過ごせるのか。現実的に飼える状況なのか。よくシミュレーションを行い、心の準備をしましょう。

犬と暮らす環境を整える

寝ている犬

犬は人間と全く同じ環境で飼育するわけではありません。その犬の大きさにあった生活空間やトイレのスペースも必要です。毎日の散歩や運動も欠かせません。動物病院へ連れていくこともあります。

自分の今いる住まいは犬を飼育できる環境なのか、飼育するために必要な道具や時間、場所を準備できるのか。事前にしっかりと確認しましょう。

保護犬を迎え入れる(動物愛護センター/保健所)

夫婦と犬

保護犬を迎え入れる場合、各地方自治体にある動物愛護センターや保健所、動物愛護団体から迎え入れることになります。各団体によって手順は少し違ってきますが、動物愛護センターもしくは保健所から迎え入れる基本的な流れとしては、以下の手順を踏みます。

①動物愛護センターの講習を受講

 犬の飼育に関する講習を受講します。犬を飼育するにあたっては当たり前の内容がほとんどですが、その当たり前を当たり前に知るためにも受講をしましょう。

②譲渡候補となる保護犬との対面

 定期的に行われている譲渡会と呼ばれる時間に保護犬と対面を行います。

③譲渡希望の申し込み

 譲渡会には子犬から成犬もいますし、性格も様々です。ご自身のスキルや生活スタイルに合い、迎え入れたい保護犬との出会いがあれば、申し込みを行います。他にも希望者がいた場合は、飼い主の適性を基に判断されるようです。

④譲渡講習会を受講

 犬を迎えたら、犬の登録や狂犬病予防接種などが必要です。また、譲渡後の流れなども講習会で学ぶことができます。当たり前の内容ばかりだと思いますが、しっかりと受講しましょう。

⑤譲渡決定

 講習会を受講し、すべての手続きが済んだら譲渡の決定です。自宅に迎え入れましょう。迎え入れたばかりの犬は、慣れない環境に戸惑うことがほとんどです。構い過ぎずに様子をよく観察しましょう。

保護犬を迎え入れる(動物愛護団体)

犬を抱きしめる女性

動物愛護センター以外にも動物愛護団体からの迎え入れも年々増加しています。こちらは迎え入れる条件は各団体によって異なりますが、ほとんどの団体がホームページにて受け入れ状況や譲渡会のお知らせを掲載しています。最寄りの団体を調べておき、定期的にチェックを行いましょう。

まとめ

女性に抱かれる犬

我が家にいる犬も2匹とも保護犬です。保護犬だからといって、何か特別なわけではありません。家に迎え入れたら、ペットショップで買った犬も、保護犬として迎えた犬も大事な家族であることは変わりありません。命を飼うということは、どんなお迎え方法だとしても、すべてにおいて同じ責任が伴います。

ペットショップやブリーダーから犬を「購入する」というのも選択肢の一つですが、「保護犬を迎え入れる」というのも一つの選択肢として、できたら第一選択肢として、認識が広がればいいなと願っています。

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