ララがくるまで
▼先代のミニチュアダックスフンド
ララは地元の保護施設にいたトイプードルでした。私は彼女の保護当時、軽度ではありましたがうつ病にかかっており、投薬もカウンセリングもお手上げのところに、犬を飼育してみたらどうかと言う友人の言葉にペットショップを見ていたところ、過去にミニチュアダックスフンド二匹の飼育経験がある話をすると、是非保護施設のわんちゃんも検討して欲しいと、ショップの方に言われたのが始まりです。
下準備
- 検討(希望)している犬種の性格の下調べ
- わんちゃんをお迎えするための環境設備
保護施設の方も紹介して頂き、話はトントン拍子に進みました。
この度は私は、以前、飼育経験のあったミニチュアダックスフンド、保護施設のサイトで気になったトイプードル、保護施設のスタッフさんに是非この子を、と言われたトイプードルのためにサークル、トイレ、食器等を揃えました。こちらはペットショップでお迎えされる方も同じですね。
そして程なくしてお見合い
正直、保護犬の場合、こちら側は選べません。
保護施設にいた子達は、それぞれ何らかの事情があって手放された子です。なので人間に心を開いている状態とは見てとれませんでした。ここがペットショップでお迎えする場合との相違点です。
以上のことから、必ずしも希望した子をお迎えできるとは限らないです。
ララさんもそうでした。他の子は怯えてしまって近づいてこない中、彼女だけが恐る恐る私の臭いを嗅ぎ、目を合わせてくれたのです。
これは運命だ!と思いました。合縁奇縁ですね。
ララのハンデ、そして覚悟。
ララは「繁殖犬」と言って悪徳ブリーダーの母体にされていた子です。わんちゃんも人間と同じで一定数(最も一度の出産でも負担は大きいです)しか出産できません。そして出産もできなくなり、通報があるまで狂犬病等以外の治療や予防はしてもらえず、更にずっとサークルにいたせいで筋力低下、外耳炎、歯槽膿漏、他諸々と酷い状態でした。
- トライアル期間が終わった後、病院で検査
- 幸い内臓等に異常は無し
しかし、ないがしろにされてきたハンデは大きく、歯は半数が溶け、抜歯が必要かもしれない、とも言われました。外耳炎のせいで目やにも酷く、皮膚が剥がれていたりと、根気よく治療することが必要とされてきました。
付きっきりで治療、教育
- 目の見えるところにサークルを移動
- 朝晩と投薬開始
- 良いことをしたら大袈裟にほめる
- 問題行動は無視
とにかく話しかけまくってました。幸い弟が動物が大好きで、「息をハァーッて嗅がせたら慣れるよ」と教えてもらったのでやってみたところ、保護三日目には弟と私にはこんな状態に(笑)
そして現在は…
人間を信用してくれるようになりました
むしろ私か弟がいないと落ち着かなくなってきたので、「戯れタイム」「サークルタイム」と時間を決めて、彼女のヒエラルキー(順位付け)の上位に母を食い込ませようと指導中です。
本当は甘えん坊で頭もよく、とても良い子で、朝は起こしに来てくれます。おかげで私自身も病状が安定、薬も減ってきて社会復帰もできました。
ありがとう、よろしく。
ララは一例に過ぎないです。
もっと過酷な状況下に居る子もいます。
ペットショップでお迎えするか否かはそれぞれのご家庭によります。しかし、一度飼育経験もあり、多頭飼いや、またお迎えを考えている方には是非、保護犬も視野に考えて頂ければ、ララさんのように幸せになれる子も増えます(彼女がどう感じているかはわかりませんが)。
勿論、既に人慣れしている子もいるので、初飼育の方も、保護犬をお迎えすることを考えてみてはいかがでしょうか。
私はララさんの顔つきが安堵に変わった時の喜びはきっと一生忘れないです。それくらい、犬をはじめ、彼ら彼女らは素晴らしい、だからこそ幸せな子が増えたら良いな、と言うことが少しでも伝われば幸いです。
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女性 きのこ