フランスで生まれた犬種6選

フランスで生まれた犬種6選

気品あふれる犬種や力強い闘犬、賢い牧羊犬から愛らしい愛玩犬まで、フランスには様々な犬種がいます。そんなフランス生まれの犬種6選。

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古くは王妃や貴族にも愛されてきた犬種が多いフランス。気品あふれる犬種以外にも、闘犬や牧羊犬など様々な役割を担ってきた犬種がいます。今回はそんなフランス生まれの犬種を厳選して6選ご紹介します。

フランス原産の犬種1.グレートピレニーズ(Great Pyrenees)

干し草前に寝転ぶグレートピレニーズ

別名ピレニアン・マウンテン・ドッグ。古くからフランスの山岳や牧草地において、家畜を守る牧羊犬や番犬としての役割を担っていました。骨太の骨格に、ダブルコートの厚い被毛を持つ大型犬です。

その役割から、警戒心の強い性質が残っている場合が多いため、飼い主がリーダーシップを持ってしっかりとした信頼関係を築く必要があります。また、その大きな身体に見合った広くて暑さ対策が可能な飼育環境が必須です。換毛期には相当の毛が抜けるため、毎日のブラッシングが必要です。しっかりとした知識と十分な住環境を確保できる家庭で飼育を行いましょう。

フランス原産の犬種2.バセットハウンド(Basset Hound)

芝生に立つバセットハウンド

16世紀頃から存在していたといわれるバセットハウンドは「嗅覚ハウンド犬」と呼ばれる通り、その優れた嗅覚を使う猟犬として活躍してきました。骨量が多くしっかりとした体は胴長短足、垂れ下がった皮膚や垂れ耳を持つ中型犬です。

ややマイペースながらも穏やかでのんびりとした性格のバセットハウンドは、争いを好まない優しい犬種です。吠え声が大きいため、飼育環境には配慮が必要です。垂れ下がった皮膚の間に汚れが溜まりやすいため、布などでお手入れをしてあげましょう。

フランス原産の犬種3.パピヨン(Papillon)

芝生で寝転ぶパピヨン

フランス語で「蝶」の名を冠し、小型犬の中で最も賢い犬種ともいわれるパピヨン。飾り毛のついた耳が特徴的で、骨が細いシングルコートの超小型犬です。

愛情深く、友好的で興奮性が少ないため、家族で飼いやすい犬種だといわれています。一方、大変賢い分、しっかりと飼い主がリーダーシップを取って信頼関係を築く必要があります。寂しがり屋な面が強いため、留守が多い家庭にはあまり向いていません。遊ぶ時間をしっかりと確保してあげましょう。骨が華奢なため、激しい運動の際は骨折などに十分な注意が必要です。

フランス原産の犬種4.ビションフリーゼ(Bichon Frise)

芝生にたたずむビションフリーゼ

ふわふわで純白の巻き毛を持つビションフリーゼ。その名にあるフリーゼは「巻き毛」を意味します。その愛らしい見た目と優れた運動能力から、ヨーロッパ各地で愛されてきました。

陽気で活発、賢く感受性豊かな性格です。運動神経がよく活発なため、毎日の運動が必要です。散歩以外にも、室内でのゲームやドッグランで遊ばせるなど、いろいろな運動を取り入れてあげましょう。 抜け毛が絡まりやすいため定期的なブラッシングと、2か月ごとのトリミングが必要です。

フランス原産の犬種5.フレンチブルドッグ(French Bulldog)

3匹のフレンチブルドッグ

闘犬の血統を持つブルドッグやマスティフに平和気質のパグやテリアを交配させ、家庭犬向きの犬種として作出されました。大きな頭にはとがった大きな耳を持ち、筋肉質な胴体には短い尻尾がついています。被毛は短毛の中型犬です。

家族が大好きで愛情深い性質のフレンチブルドッグ。穏やかでフレンドリーな性格ですが、頑固な面を見せることもあります。子犬のうちからコミュニケーションを取り、信頼関係を築きましょう。呼吸器が短い短吻種であり、短毛のため暑さや寒さに弱いです。気温や体温の調整については十分な配慮が必要です。

フランス原産の犬種6.ボルドー・マスティフ(Bordeaux Mastiff)

見つめるボルドー・マスティフ

別名フレンチマスティフと呼ばれ、マスティフとフランスはボルドー地方の土着犬を交配させて作出されたといわれています。闘犬や警備犬、猟犬として使われてきました。深いしわが刻まれた顔に垂れ耳持ち、がっしりとした体にはオレンジに近い赤毛を持ちます。闘犬の名残として皮膚にはたるみがあります。

物静かで従順、落ち着きがある性格ですが、防衛本能が高く警戒心が非常に強い犬種です。力が強く攻撃力があるため、制御できない人や初心者には飼育ができません。犬自身を不幸な目に合うせてしまう可能性があるため、知識と自信がある人のみ飼育しましょう。

まとめ

犬と女性

フランスには闘犬や牧羊犬などの使途犬として活躍してきた犬種が多くいます。大戦などの混乱期には多くの犬種が途絶えそうになりました。そんな中、愛犬家の活動により復活を遂げた犬種もいます。歴史を知ることでよりその犬のことを愛おしく感じます。いつの時代も人間の都合に翻弄されてきた犬。今後はそんな犬が増えないことを願っています。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 煎餅

    パピヨンやビションフリーゼは、優雅でなんともフランス的ですね。
    特にビションフリーゼの昔のお仕事は、貴族階級の方の肖像画に一緒に描かれるモデル役と、冷える指先を温めること。ベッドを温めること。と犬種図鑑で読んだのを覚えています。なんて貴族っぽい犬なんだ!と。正しく言うと貴族に愛された犬ですね。
    しかしそうでした、フランスは農業大国でしたね。牧羊犬や狩猟犬もたくさん活躍していた(今も?)んでしょうね。
    中でもバセッドハウンドは私がいつか飼ってみたいと願っている犬種です。昔通っていた美容室で看板犬をしていてあまりの存在感に感動して以来憧れなんです。
    想像以上に大きくて、ながーく垂れた耳に太くて短い脚、筋肉質の重たそうな胴体。たまりません!
  • 投稿者

    40代 女性 ペッパー

    本当に上品で気品あふれる犬種が多いですね!フランスは犬の愛好家が多くて、犬を飼うのがスタンダードというか町中のほとんどのお店が犬連れOKで、賃貸アパートなども基本的に犬OKなのだと聞いたことがあります。イギリスやフランスやドイツは犬の先進国だと思うので、素晴らしい制度が多いなと思うこともありますが、反面教師的な部分もあり、私たち日本人はそういう進んだ情報の中から自分たちにあったやり方で犬との共生をしていかないといけませんね。犬連れが多すぎて町が汚れ、対策として犬のうんちを放置したら罰金とか。トラブルがあればすぐに公園などから犬を排除する姿勢を見せる日本は、もう少し色々なやり方を考えたらいいのになと思ってしまいます。
  • 投稿者

    女性 コロ

    記事には載っていませんが、フランス原産で有名な犬種といえばプードルもいますよ。
    スタンダードプードルのシャンとした歩き方や存在感はフランスにぴったりですね。フランス原産はパピヨンもそうですが、外見に華やかさやこだわりを持った犬種が多いように思います。見た目も大事にする文化なんでしょうね。
  • 投稿者

    女性 おもち

    フランスで生まれた犬種、言われてみればなんだかフランス的な空気感が漂っています。土着文化とでもいうのでしょうか、おもしろいですね、犬種それぞれ生まれ故郷のお国柄を背負っているような気がします。
  • 投稿者

    女性 ぬかづけ

    パピヨンやビションフリーゼなんていかにもフランスという雰囲気の犬種ですね。しかし忘れていました、フランスと聞くとオシャレな文化的な国だと思ってしまいますが、大農業国でした。犬たちも昔から人間たちのお手伝いをしてきた使役犬が多いんですね。
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