街で聴導犬に出会ったとき、絶対にしてはいけない4つのこと
聴導犬が街で「ケープ」を着用している場合、お仕事をしていますというサインです。
- 1.聴導犬に触れない
- 2.聴導犬を見つめない
- 3.聴導犬に話しかけない
- 4.聴導犬に食べ物を与えない
この4つが基本的な「絶対にしてはいけないこと」です。
これは、聴導犬だけではなく、盲導犬や介助犬などの「補助犬」と呼ばれる犬たち全てに対して絶対にしてはいけないことです。
話しかけてはいけないのか!?
街で目や耳など身体に障害のある人を見かけることがありますが、補助犬と一緒の場合、その人が困っていても絶対に話しかけてはならない、ということでは決してありません。
聴導犬の場合、耳に障害のある人に対しての介助を行いますが、たとえば地震などの災害が起きてしまった時街中でも緊急放送が流れたりしますが、聴導犬はその内容までをパートナーさんに伝えることはできません。
そんなときは、ぜひ話しかけて助けてあげましょう。
耳に障害があるため、スマートフォンなどを使って文字で示してあげましょう。
聴導犬はお仕事中です
街で聴導犬を見かけたとき、犬はお仕事中であり、触ったり見つめられたりすると注意が散漫になってしまったり集中できなくなってしまう場合があります。
とても厳しい訓練を受けているため、ちょっとのことでは周りの人を気にすることはありませんが、パートナーさんが困っていない限り、そっとしておいてあげましょう。
聴導犬はペットではありません
聴導犬は耳に障害のある人の暮らしのパートナーでありペットではありません。
しっかりと訓練された犬ですし、人間の社会的なマナーを守ることもできますし、とても清潔にお手入れされています。
交通機関や公共施設などで聴導犬と出会うことがあるかもしれません。
補助犬とは言え、犬が苦手な人や大嫌いだという人もいらっしゃるかもしれません。
聴導犬などの補助犬は、身体に障害のある人が自立するためや社会と関わるために欠かすことのできない大切な存在です。
補助犬として、社会の一員として受け入れてあげて欲しいと思います。
厚生労働省の公式ホームページには「身体障害者補助犬法を知っていますか?」というものがあります。
興味のある人はぜひ読んでみてください。
聴導犬などの補助犬に関するたくさんの知識を得ることができます。
聴導犬ってどんなお仕事をしているの?
音が鳴ると、パートナーさんの身体に触れることで音が鳴ったことを知らせ、その音源まで連れて行き、何の音が鳴っているのかを知らせることができます。
- インターフォンの音
- 火災報知機の音
- 電話の音
- メールの音
- お湯が沸いた音(やかんの音)
- 自転車のベルの音(とくに街中では多いです)
このような音を知らせることができますが、パートナーさんの要望によって、何の音を伝える必要があるのかは異なります。
どんな犬が聴導犬として活躍しているのか!?
盲導犬はラブラドールレトリーバー、警察犬はシェパード、などのイメージがありますが、聴導犬の場合は小型犬も中型犬も大型犬もいますし、たくさんの犬種が聴導犬として活躍してくれています。
とにかく人が大好きで温厚な生活である犬が適しているとされています。
聴導犬の提供と育成について
企業によって異なる場合がありますが、とある企業では聴導犬などの補助犬を無償で提供しています。
また、聴導犬の育成にかかる費用は200万円ほどであり、その育成費用のほとんどは寄付で賄われているそうです。
交通機関や公共施設などではパンフレットが設置されている場合もありますので、ぜひ一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
みなさんは街で聴導犬などの補助犬に出会ったことがあるでしょうか。
愛犬とお散歩中に出会うこともあるかもしれません。
ついジロジロと見てしまうことがあるかもしれませんが、パートナーさんのためにも、お仕事中である犬のためにも、『絶対にしてはいけない4つのこと』に注意しましょう。
パートナーさんが困っている様子である場合や助けを求めてきた場合には、ぜひお手伝いしてあげましょう。
ユーザーのコメント
女性 にこちゃん
もう少し、補助犬たちのこと(どういう仕事をしているのか)を多くの人に理解してもらう必要が一番大切なことだと思います。
聴導犬の場合は飼い主さんは耳が不自由です。しかしその方の耳が不自由かどうか見た目だけでは判断しづらいと思います。もちろん仕事着には「聴導犬」と書かれているかもしれませんが、その意味すら知らない人が多いような気がします。
犬ということだけでペット扱い、ただの動物だという偏見をお持ちの人が多いのも事実。
彼らは厳しい訓練を乗り越えられた所謂エキスパートでプロの職人(仕事人)です。
未だに、補助犬たちが入れない施設が多いと実感しています。
私の職場は病院ですが、病院ですら補助犬はつい2年ほど前まではお断りしていたそうです。
ありえない話です。今は全体での理解が得られ補助犬は同伴が認められるようになりました。
当たり前ですよね。
この記事にもありますが、かれらは特殊任務を遂行するプロですからむやみに「可愛い~」などといって撫でたり、いたずらしたり、仕事の邪魔をするようなことは愛犬家であってもお控えください。そして、外を歩いているときは散歩ではないので自分のワンコとコミュニケーションをとらせようとしないでください。仕事をしているときは犬ではなく人間と同じ重要なポストを任せられた仕事中ですから。
もっともっとこうやって沢山の人たちに理解してもらい、多くの補助犬たちが増えてくれるといいなと思います。その為に自分は何が出来るかを改めて考えたいなと思います。
20代 女性 らずべり
街で盲導犬や聴導犬などをほとんど見かける機会はないのですが、彼らはペットではなく仕事中なんですものね。
この記事を読んでいなければ、してはいけないことの一つである聴導犬を見つめない。を危うくしてしまうところでした。
頑張れ!と見ているつもりがわんちゃんにとっては気が散ってしまう行為ですから・・これからは心の中でそっと応援しようと思いました。
介助犬を育てるためにはお金がかかりますし、訓練をした皆んなが介助犬になれるわけではないので今だに頭数が少なく、必要としている人たちへ介助犬が足りていないそうです。
よく買うわんちゃんのフードのお店が、売り上げ金の一部や、この商品をお買い上げいただいた場合一つにつき〜円を介助犬に寄付します。などキャンペーンをされています。商品を買うことによる募金には参加させて頂いた事があります。
近年では、ペットブームと言われる日本ですがまだまだ海外に比べると甘さが見えますよね。介助犬に対しての知識がない方も多いですし(習うわけではないですし)交通機関や飲食店などでも理解が少なかったりします。
人のために頑張る彼らのために社会の一員として見守れる社会になるといいなぁと思いました。
30代 女性 てとまる
女性 うずら
思い、とても参考になりました‼️