レオンベルガーの特徴
毛色
- ライオンイエロー
- レッド
- サンド(フォーンクリーム)
- 赤褐色
レオンベルガーの被毛は、耐寒性が高いふさふさの柔らかいダブルコートです。毛色はライオンイエロー、レッド、サンド(フォーン・クリーム)、赤褐色があり、これらの色が組み合わさることもあります。どの毛色でも、口周りから目にかけて黒い被毛でおおわれる「ブラックマスク」になるのが特徴でもあります。
原産国
レオンベルガーの原産国はドイツで、白黒のニューファンドランドとセントバーナードを交配されて生まれた犬種だとされています。名前の由来は、ドイツ南米部の都市レオンベルク市から来ており、市のシンボルであるライオンに似てる犬種を作出しようとして生まれたのがレオンベルガーです。
レオンベルガーの性格
- 穏やか
- 優しい
- 賢い
- 忠実
- 人との交流を好む
レオンベルガーはその見た目とは違い、とても穏やかで優しい性格をしています。賢く、飼い主に忠実なので家庭犬として人気がありますが、ほとんど吠えない犬種なので番犬にはむいていません。相性が合わないオス同士がいっしょにいると吠えたり噛み付いたりすることもあるので注意が必要です。
レオンベルガーの大きさ
体重:34~50kg
体高:65~80cm
レオンベルガーは日本では大型犬に分類されます。成犬になるとオスは約54~77kg、メスは約45~61kgほどに成長するものもいるため、大型犬のなかでも特に大きい犬種と言えます。ライオンに似た風貌のため、力強い風格を感じさせます。
レオンベルガーの値段
販売価格は30~50万が相場となりますが、レオンベルガーは繁殖が難しいため他の犬種より割高な傾向にあります。また日本では珍しい犬種なので、ペットショップでの購入は難しいでしょう。レオンベルガーの子犬はブリーダーから迎えいれることがほとんどです。
レオンベルガーの寿命
レオンベルガーの平均的な寿命はおよそ8~9年といわれています。一般的な大型犬の平均寿命より短い傾向があり、大型犬特有の病気には注意が必要です。元気に長く生きてもらうためにも体調管理に気をつけましょう。
レオンベルガーの病気
普段から犬の様子をしっかり確認し、異常に気づいたらすぐに動物病院を受診することが大切です。レオンベルガーがかかりやすい代表的な病気をご紹介します。
胃稔転
胃がねじれてしまう病気で、レオンベルガーなどの大型犬に多く見られます。症状は元気がなくなる、頻繁にゲップをする、苦しそうな呼吸をするなどがあります。この病気を治すには手術が必要になることもあるので、症状がでてきたら病院へ行って受診をしましょう。
また、食事のあとにすぐ運動をしてしまうと胃稔転になりやすくなるので、食後1時間は運動を控えましょう。
肘関節形成不全
肘関節に異常がでる病気のことで、レオンベルガーなどの大型犬に発症しやすいです。骨が成長する4ヶ月~10ヶ月の子犬の頃に多く発症するとされています。運動を嫌がる、歩き方がおかしい、前脚の形がおかしい、関節に水が溜まるなどの症状が見られます。
幼齢期に過剰な栄養を与えない、フローリングなどの滑りやすい場所は避けるなど気をつけると、予防にもつながります。
アジソン病
アジソン病とは副腎皮質という内分泌器官から分泌されているステロイドホルモンが不足しておきる病気のことで、7歳までのレオンベルガーのオスに多くみられます。症状は食欲不振、体重低下、下痢や嘔吐の繰り返しなどがあり、最悪の場合死に至ることもあります。症状がでたらすぐに病院に行きましょう。
この他にも、レオンベルガー多発性ニューロパチー(LPN)というレオンベルガー特有の遺伝疾患があり、多くは子犬の頃に症状が出ます。運動麻痺や後ろ脚の筋力低下などの症状がありますが、気になる場合はあらかじめ子犬の頃に遺伝子検査をしておくと良いでしょう。
レオンベルガーの飼い方
運動
レオンベルガーはとても活発なため、運動不足になるとストレスを溜めてしまいます。体が大きい分、多くの運動量を確保する必要がありますが、激しい運動は避けましょう。子犬期の頃は大型犬特有の肘関節形成不全になりやすいため、20分程度の運動で十分です。
骨格や筋肉がしっかりしてくる成犬では、1時間程度の散歩を1日2回行うと良いでしょう。大型犬の散歩は急な飛び出しなどトラブルに巻き込まれる危険性が高いため、「リーダーウォーク」を習得しておきたいですね。
お手入れ
レオンベルガーの毛はダブルコートなので、こまめなブラッシングと定期的なシャンプーが必要です。特に夏は毛の中に熱がこもってしまい、皮膚病になりやすいため注意しましょう。ブラッシングの際は皮膚の状態も確認しておきましょう。
また、寒さに強く暑さに弱い性質があるため、夏は温度管理に気をつけ熱中症対策を忘れずに行ってください。
餌
餌に人工料や穀物が含まれていると、レオンベルガーの胃に負担をかけてしまいます。そのため、消化の良い肉が入ったものや添加物不使用、グルテンフリーのものなどが好ましいとされています。
レオンベルガーの里親
レオンベルガーの里親になる場合、保護犬の譲渡活動を行っている里親募集サイトを中心に、レオンベルガー専用のブリーダー個人サイトなどもチェックすると良いでしょう。
ブリーダーから引き取る場合は、繁殖時期を過ぎた成犬が多い傾向にあります。レオンベルガーは頭数が少なく子犬と巡り合うのが難しいですが、こまめに情報収集をすれば可能性も高くなります。里親として無償でブリーダーから子犬を引き取る場合、子犬は何らかの身体的な問題があることもあるので、予めブリーダーに確認しておきましょう。
レオンベルガーのブリーダー
レオンベルガーは頭数も多くないためブリーダーからの購入が難しいこともあります。数は少ないですがレオンベルガー専用のブリーダーサイトもいくつかあります。
マサキコレクション
「マサキコレクション」ではレオンベルガーの情報や犬舎環境などがわかりやすく紹介されています。レオンベルガーを引き取った後もアドバイスやサポートなどをしてくれるので、初めてでも安心して飼うことができます。
GREATTOWN
「GREATTOWN」は奈良県にあるレオンベルガー専門のブリーダーです。こちらは自前に親犬の見学に行ってから子犬を予約することができ、さまざまなトレーニングを受けた生後3ヶ月を過ぎた子犬を引き取ることができます。まずはサイトから問い合わせてみましょう。
みんなのレオンベルガーサイト
「みんなのレオンベルガーサイト」はレオンベルガーの子犬販売専用サイトです。ブリーダーから直接購入することが可能ですが、取り扱い頭数が少ないので最新情報をこまめにチェックしましょう。
まとめ
レオンベルガーは穏やかで優しく、忠実な性格をしています。愛情深く育てていくときっと良きパートナーになってくれるはずです。日本では頭数が少なく見つけることが難しいので、里親やブリーダー情報をこまめにチェックしてみてください。
レオンベルガーといつまでも楽しくすごせるように健康管理や温度管理には十分注意をはらい、何か異常がみられた場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 ペッパー
40代 女性 suzy
日本の住環境ではライオンのような、それほど大きな犬の飼育はなかなか叶いそうにありませんので、写真を見ながらしみじみ外国の犬との生活は素晴らしいんだろうなと羨ましく思ってしまいました。これだけ大きな犬だと、ベッドも人間のベッドでちょどよさそうですね(笑)。
レオンベルガ―ほどの超大型犬との生活はまったくもって想像できませんが、これまで小型犬との生活しか経験がないので、いつかはしてみたいなと憧れます。同じ犬でも、しつけも食事も、生活も、きっと全然違うんだろうな。
30代 女性 てとめる