グレートピレニーズの性格について

グレートピレニーズの性格について

体の大きな真っ白い犬、グレートピレニーズの性格にはどんな特徴があるのでしょうか。グレートピレニーズの性格は、見た目と同じように温厚で優しいのでしょうか。ここではグレートピレニーズ性格を詳しくご紹介します。

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グレートピレニーズの性格

グレートピレニーズの横顔

体がとても大きくて、フワフワのダブルコートの被毛が特徴のグレートピレニーズは、アニメで放送されていた「名犬ジョリイ」で、その存在を知った人も多いのではないでしょうか。

「名犬」とも呼ばれていた、グレートピレニーズのジョリイから察するに、賢くて優しく温厚、そして勇敢であるというようなイメージがとても強いですね。
では実際のところ、グレートピレニーズの性格は果たしてその通り名犬なのでしょうか。

確かにグレートピレニーズの性格は、牧羊犬や護衛犬をしていた犬種なので、ご主人様に忠実であり、羊たちと共に生活をして、オオカミや熊から守ってくれるほど勇敢です。優しそうなその表情からも分かるように、ご主人様や家族に対しては忠誠心でいっぱいです。
ただ、これはあくまで「ご主人様に対して」という前置きが付くのが、グレートピレニーズの特徴であると言えます。

そもそも、グレートピレニーズはとても警戒心が強い性格で、敵に対しては果敢に挑んでいくという名犬らしさがあるので、番犬として飼うには、申し分の無い性格であると言えます。しかし、ペットとして普通に飼う場合、グレートピレニーズの性格は、しつけで警戒心をコントロールさせることができるようにする必要があります。

グレートピレニーズの性格としつけ

グレートピレニーズの子犬たち

グレートピレニーズは非常に大きな体で強い力を持つ犬種のため、子犬のうちからしつけが必要となりますが、グレートピレニーズの性格は、しつけが簡単なのでしょうか。

実は、グレートピレニーズはしつけがやや難しい犬であると言われています。グレートピレニーズの性格から、家族以外の人や犬に対して攻撃的になってしまう場合が考えられます。

もともとは牧羊犬でしたが、クマやオオカミと戦うことも想定してつくり上げられた犬種なので、普段は温和でもいざとなれば非常に勇猛果敢で、戦いに適した警戒心と俊敏性を持っています。飼い主が十分にコントロールすることができるようにしておかなくてはいけません。

子犬の時期から家庭内で必要なトイレトレーニングや甘噛みのしつけをするだけでなく、基本的な服従訓練、オビディエンストレーニングを繰り返して行いましょう。特に大事なしつけは「待て」の命令をきちんと聞けるようにしておくという事です。

グレートピレニーズは成犬になるまでに2年掛かるので、その間じっくりとしつけを行っていきましょう。しつけの期間が長いという点と、体が大きな犬なのでいざという時に力で抑えきれない可能性が高く、人間やほかの動物に対して危害を及ぼす危険も考慮して、絶対にしつけに失敗できないという点から、できれば専門家の指示を受けながらしつけをしていく事がおすすめです。

グレートピレニーズなど超大型犬を数多く扱ってきたトレーナーに依頼するようにしたり、グレートピレニーズのブリーダーに相談して専門家を紹介してもらうなどして最適なしつけをしましょう。

しつけさえきちんとできていれば、グレートピレニーズは飼い主さんの言う事を聞き、家族に対して愛情深く温厚な表情を見せるとてもかわいい犬種です。

グレートピレニーズの性格と環境

草原でお座りをしているグレートピレニーズ

グレートピレニーズの性格は、牧羊犬だった歴史もあるので広い場所で走り回るのが大好きです。飼主さんとのお散歩も大好きなので、毎日の運動が欠かせません。一日に二回、それぞれ60分ほどかけて長距離の運動が必要となります。

よく、自転車で飼い主さんが引っ張ってあげているお散歩を見かける事がありますが、グレートピレニーズの性格は走って散歩をするよりも、ゆっくり、のんびりと歩く方が好きなので、距離は重視せずに時間を重視した散歩をさせてあげると良いでしょう。

グレートピレニーズは飼い主や家族に対しては深い親愛の情を持つ犬種ですが、見知らぬ人などに対して、警戒心や攻撃性を見せることがあります。そのため、子犬の時期から色々な場所を散歩して、多くの人や犬と触れ合って社会性を身につけさせておくことが大切です。

また、グレートピレニーズの性格上、できれば飼育するスペースが広い場所を確保してあげたいところです。もちろん真夏は冷房の効いた屋内での生活が好まれるところなので、屋外の広いスペースではなく、広々とした大きな部屋の中で飼育できるような環境がベストです。

グレートピレニーズの性格は、明るくのびのびとしていて、のんびり屋さんであるところも特徴です。ゆったりとした広いスペースで生活できる環境と、日々の運動が十分にできる事で、ストレスが無く健康的な毎日を送ることができる犬種なのです。

グレートピレニーズの性格と多頭飼い

グレートピレニーズとチワワ

グレートピレニーズがまだ牧羊犬をしていた頃、グレートピレニーズは常に羊たちと行動を共にしていました。グレートピレニーズが牧羊犬になった理由は、警戒心が強くて勇敢な性格である事、そして白い被毛に覆われている為、羊の中にいても、他の獣に気付かれることのない犬種だからであると言われています。

また、グレートピレニーズは、一緒に行動を共にする動物と仲良くすることができる特徴を持っているのもその理由です。牧羊犬となるグレートピレニーズは、子犬の時から羊たちと一緒に生活し、羊たちを家族や仲間として存在を認めて守っていたと思われます。

そんなグレートピレニーズの性格からも、多頭飼いにはとても向いている犬種であることが分かります。一緒に生活を共にしている仲間の犬や猫にも、とても優しく接する事ができるので、「グレートピレニーズを飼いたいけれど、今飼っているペットとの相性はどうかしら?」と、悩む必要はありません。

グレートピレニーズの性格は、とにかく家族に対して忠実で優しいという特徴があるので、先住動物と仲良く生活を共にすることができるでしょう。

まとめ

紫の花の中にいるグレートピレニーズ

グレートピレニーズの性格の良い点は、温厚で甘えん坊で、人懐っこいところなので、家族のみんなから愛される性質を十分に持っています。しかし、グレートピレニーズの性格には警戒心が強いという特徴があるため、しつけがきちんとできていなければ、問題行動を起こす大きな犬になってしまいます。

グレートピレニーズの性格をよく理解した上で、きちんとしつけをして、家族みんなで可愛がってあげましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 セナ

    かわいいですねー!シロクマみたいにふわふわで、優しそうな顔が何とも言えません。でも、いくら穏やかな犬種だとしても犬は犬、あくまで動物であっていざという時はどういう行動に出るかわからないということを忘れてはいけないですよね。これだけ大きいなら力も強いし、本気出されたらかなわないでしょうからね。
  • 投稿者

    40代 女性 はるか

    グレートピレニーズという犬種がいることをこの記事を読んではじめて知りました。とってももふもふで可愛いですね!!大型犬というところがまたわたしの好みにドストライクです。以前、きちんとしつけされた大型犬を散歩したことありましたが体力がとても必要ですね(^_^;)やはりいくらしつけをしていても自分が行きたいところに行ってしまったりして、それを引き戻すのにとても大変でした。なのでこの犬種は上級者向けなのにも納得です。
  • 投稿者

    40代 男性 まる

    くまやオオカミを相手にするような犬と思うと力は相当なんだと思います。そういう犬を扱うのはなかなか大変なことですよね(・_・;)散歩中なんかもそうですが中型犬を飼っている私でも愛犬が興奮状態にある時は抑えるのが大変なので、大型犬はもっと大変なんだと思います。しつけは当たり前ですが何事もイレギュラーが起きると思って接する必要はありそうですよね。
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