犬の断耳とは?その歴史や必要性について

犬の断耳とは?その歴史や必要性について

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犬の断耳はご存知ですか?犬種らしさ?歴史?禁止される国がある断耳についての話題です。

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犬の断耳はどうして行うの?

断耳しているド―ベルマン

犬の断耳とは

犬の耳が立つように短く切ることを断耳といいます。
痛覚や知覚がまだ充分に発達していないと言われている生後5日くらいまでに、麻酔をせずに耳を切る行為が行われています。その時期を逃した場合は、生後2カ月くらいで麻酔を使って施術されています。
本来垂れ耳だった犬の耳を短くカットし、添え木を当てて耳が立つまで過ごします。

断耳の理由:かつては犬のために?

かつて犬が狩猟犬や牧羊犬として働いていた時代、断耳は作業効率を上げる目的と安全性のために以下の理由で行われてきました。

  • 耳が長いと外敵に咬まれやすい
  • 牛、羊や獲物を追う際に踏まれないようにするため
  • 狩猟の際に枝などに引っかからないようにするため

また、犬同士が争う「闘犬」などの見世物では、犬に致命傷を負わせないよう、やはり断耳がされていました。

断耳の理由~現在~

1800年代、イギリスで犬のあるべき姿を定めたスタンダード(犬種標準)が出来ると、断耳は、かつて理由だった実用的な目的ではなくても、その犬種らしさ(スタンダード)を維持するために引き続き行われるようになりました。
主に以下の理由がいわれています。

  • スタンダード(犬種標準)のため
  • 昔からの慣習
  • 見た目(より精悍に見せるなど)のため
  • 耳の病気を防ぐため
  • 聴覚を高めるため

ちなみに、立ち耳にすることによって耳の病気を防ぐ、聴覚を高める、といったことは、医学的な根拠は示されていません。

断耳が行われている主な犬種

  • ド―ベルマン
  • グレートデーン
  • ボクサー
  • シュナウザー
  • ピンシャ―
  • ボストンテリア

これらの犬種は、本来は垂れ耳です。
断耳をすることによって、ピンと立った耳になっています。

各国の断耳事情、禁止する国があります

立ち耳のド―ベルマン

アメリカでは?

アメリカでは一定の犬種に断耳は普通に行われています。動物虐待には比較的厳しい国ですが、断耳や断尾については取り締まる条例や法律はありません。
断耳を行う時期や麻酔の使用について規定を設けている州が9州ありますが、断耳自体は禁止されていません。
しかし2008年アメリカ獣医連合が、犬種のスタンダードから断耳・断尾を削除することを提案しました。現在ではまだ禁止になる動きはありませんが、断耳・断尾を非難する風潮は強くなってきています。

日本では?

日本では断耳・断尾ともに任意で行われていますが、世界的にみると圧倒的に行うことが多いのが現状です。
それでも最近では、断耳手術を引き受けない動物病院が増え、今後減少をたどりそうです。

断耳が禁止されている国

ヨーロッパ諸国やオーストラリアでは、動物愛護の観点から法律で断耳が禁止されています。
1987年にノルウェーで断耳・断尾を禁止する法律が制定されたのをはじめ、各国がそれに続いています。
断耳が禁止されている主な国は以下になります。

  • イギリス
  • ドイツ
  • オランダ
  • デンマーク
  • スウェーデン
  • ノルウェー
  • オーストラリア

これらの国々では、犬が犬らしく生きる権利が認められており、断耳・断尾は犬にとっては不必要なもの、ただ苦痛を与えるだけのものだと考えられています。

まとめ

垂れ耳のド―ベルマン

ピンと立った耳のド―ベルマンは確かに精悍な印象を与えます。写真の本来の垂れ耳姿のド―ベルマンはどこか柔和な印象です。
一部のブリーダーは、断耳を行うことは、その犬種らしさを最大限表現すること、その犬種の完全性と美しさを実現するために必要であるという信念を持っています。
犬の評価基準であるスタンダードがそう定めているわけですから、それはそうかもしれません。
しかし、2016年に行われた調査で、断耳した犬が攻撃性と支配性が高い、と報告された例があります。
動物愛護の精神が発展してきた昨今では、犬種らしさについて、外見至上主義的な考え方は時代錯誤になってきているように思えます。
動物愛護に関してはまだ後進国の日本ですが、断耳はいったい何のために行うものなのか、犬のためにはどうするべきなのか、我々も関心を持って考える必要がありそうです。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 ワンママ

    うちにもチワワ、プードル、ピットブル2匹が居てて、ピットは、しょっちゅう何で耳切って無いの❓落として無いの❓エッ!耳ある!とか切らないとピットの意味ない。など心ない言われをする事もあります。確かに断耳、断尾がスタンダードで、その姿は美しく端正に見えます。ただウチの様にペット家族として過ごす上では必要が無いのでわ⁉️とも思いますし、飼い主さんの希望や好みもありますから、一概に反対とは言い切れませんが、何か目的などが無いのであれば、ありのままの姿がイィんじゃないでしょうか。痛みの解らない間とは言われる事が多いですが、断耳をすれば後のケアが必要で、その際に消毒やテーピング等…ストレスは有りますし断尾も、下手にしてしまうと炎症を起こしたり毛が生えてこない。尻尾を触られのを嫌がる。狼爪カットも同じくです。先進国でどんどん禁止され日本でも広まってはきてますが、まだまだドッグショーや本など、またわ既に施術済み。初めて迎える方には誤解を与える事の方が多いかも知れませんね。もぉ少し、元々は有るべき姿を見せてから施術をしてこぉなります。という説明等があれば良いかもしれません。私の周りでも実際、知らずに断耳などを行なってから、しなきゃダメやと思ってた…とか知らなかった。等、後悔された方も居ます。今は良くも悪くも便利な時代で携帯やパソコンで調べられるので、きちんと飼う側も勉強して考えてから、その子にとって必要なのか?しっかり考えてあげて欲しいですね。有っても無くても本質は変わらず可愛い子達も沢山居ます。ウチのピットの父犬なんて断耳も体ムキムキで知らない人は本当に恐ろしぃかと思いますが実際は小さな犬に吠えられてスゴスゴと逃げて人を見ればデレデレで甘える…意外にもほどがある様な子です。笑。
  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    私はボストンテリアを飼っており断耳などしていませんが耳は立っています。ショーに出る子などはボストンテリアも断耳しているようですが、元々垂れ耳ではありません。まるで全てのボストンテリアが断耳して立ち耳の様な誤解をされそうですがそれは違います!
  • 投稿者

    男性 匿名

    ボストンテリアは今はショー犬でも断耳してないよ。
    他の犬種でも断耳しない流れになっている。
    それと、日本は動物愛護後進国っていうけど、ドイツなんて狩猟法というのが愛護法の上位にあって、野良犬はハンティングの対象になっているよね。そんなのに比べたら日本の方がまだマシ。
    素人さんが憶測や付け焼刃の知識で批判するような記事は書かないように。
  • 投稿者

    40代 女性 ワンママ

    付け焼刃に火をくわえたつもりは無いですよ。知ってる人も居れば知らない人も居るので、これから犬と幸せに生活をする為に知識として、こんな場所が有っても良いのでわないですか⁉️言い方悪いですが
  • 投稿者

    30代 女性 しぇるちゃん

    我が家はシェルティがいます。
    今回の記事とは逆に立ち耳を垂れ耳に強制するのが『スタンダード』と言われる犬種ですが、うちの子は立派な立ち耳です(笑)半年は矯正するようにと言われましたが、ショーに出すわけじゃないし、これでわたしもいいと思ってます。
    犬は鏡を見てあれ??みんなと違う??なんて思いませんしね(笑)
    赤ちゃんだから、痛覚が発達してないから小さいうちにやるって、何故痛くないなんてわかるのでしょうね。痛みを伝える術がないだけかもしれないのに。
    昔は理由があってしたのかも知れませんが、時代が変わり、関わり方が変わり、姿だけを残すためだけに断耳や断尾をするのは賛成できませんね。
    子どもたちの本の犬も『スタンダード』な姿で載っていることが多く、断耳をしていることすら知らない人がたくさんいると思います。また、同じ犬種でも矯正しなくても自然と立ち耳になる子、垂れ耳になる子もいることもあります。この犬種はこの姿形じゃなきゃダメ!みたいことがなくなるといいですね。


  • 投稿者

    40代 女性 リボン

    スタンダードを守るための断耳ってなんなんだろう…と思ってしまいますね。犬種を守るためにあるスタンダードですが、断耳や断尾で、ある意味人間が手を加えた姿がスタンダードとされるのっておかしい気がします。個人的には病気など特別な理由を除いては、断耳断尾は反対です。
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