【怪我をしてからでは遅い】動物看護師を襲ったシェパードから教わった『しつけ』の大切さ

【怪我をしてからでは遅い】動物看護師を襲ったシェパードから教わった『しつけ』の大切さ

みなさん愛犬のしつけをきちんとしていますか?可愛がるだけではなくきちんと飼い主さんがしつけを学び愛犬と主従関係を結ぶことが犬を飼ううえでとても大切です。しつけをしないと様々な場面でトラブルが起きてしまいます。私が動物病院に勤めていた頃に実際に起きたしつけの入っていない犬が人を傷付けてしまい大切怖い思いをした体験談です。

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私は動物病院に動物看護師として勤めていました。
ある日、飼い主さんでも手に負えない凶暴なシェパードが来院したときの大変怖い思いをした体験談をお話ししたいと思います。

凶暴なシェパードの来院

シェパード

警察犬としても活躍するシェパードは大きくて力もありとても賢い犬です。
そんなシェパードを飼っている飼い主さんがある日、病院に来院しました。

いつもならそのシェパードは、おじいさんが連れてきていましたが、おじいさんは亡くなってしまったそうで、孫である若い女性の方が代わりに連れてきました。身体にイボがあるから診てほしいというのが来院の理由で、シェパードの顔のまわりにエリザベスカラーを着けて診察しました。
イボは悪いものではなかったので診察はすぐに終わりました。

襲われる動物看護師

怖いシェパード

診察後、動物看護師がエリザベスカラーを外したところ、シェパードの態度が豹変し、なんとその動物看護師に襲いかかりました。

シェパードは動物看護師の喉元に喰らいつこうと襲いかかり、動物看護師は必死に喉元を守りましたが、腕を噛まれてしまいました。
シェパードは腕に喰らい付いたまま離れず噛み続け、動物看護師は抵抗することが出来ず、ただ声を上げることしか出来ない状態でした。

その叫び声を聞きつけた私は、急いで診察室に入り、喰らいついているシェパードの口を両手を使い引き離しました。引き離したあとは、再度襲いかかってくることはありませんでした。

その状況をただただ呆然と見ていた飼い主さんは、ガタガタと震え泣いていただけでした。襲われたスタッフの腕は血だらけでかなり重度な傷を負ってしまい、そのまま総合病院で治療を受けることになりました。

完治までは1ヶ月以上かかり、無事傷は良くなりましたが、もう怖くて仕事が出来ないと心に治せない傷を負ってしまい残念ながら退職してしまいました。

後日、飼い主さんの家族が動物病院に謝罪に来ました。
その時に聞いた話しですが、そのシェパードは亡くなったおじいさんにしか懐いておらず、

「他の家族の言うことは一切聞かず嫌なことをすると威嚇する性格だった。おじいさんの犬だからと任せっきりで他の家族はしつけには一切関与していなかった。」

と言います。

飼い主さんは、今回の事件を踏まえて殺処分をするべきか大変悩んでました。病院でも飼い主さんと今後の飼い方について話し合い、一旦家で話し合い決めると帰っていきました。

シェパードの突然の死

暗いシェパード

それから数日後、そのシェパードが病院に急患で運ばれてきましたが、病院に着いた頃には亡くなっていました。死因は「胃捻転」という病気でした。

胃捻転とは胃が突然捻れてしまい、それにより胃にガスが溜まりお腹が風船のようにパンパンに膨れ上がる病気で、早急に治療をしないと助からない病気です。発見が遅く残念ながら助かりませんでした。

しつけの大切さ

しつけを行われている犬

今回のシェパードの件で、しつけがいかに大切か身をもって経験しました。
小さな犬ももちろんですが、大きな犬は何かあったときに牙をむいた際の力はとても強く手に負えないこともあります。

動物病院に訪れる動物の中には、普段動物の扱いに慣れている動物看護師でも手に負えない程の凶暴で、しつけの全く入っていない子がたくさんいます。

飼い主さんは「動物のプロならどんな犬が相手でも何とかしてくれる」「噛まれても慣れてるから平気でしょ」そんな風に思っている方が多いようですが、私達にも手に負えない凶暴な犬もいますし、噛まれれば怪我だってします。

麻酔をして眠らせてからでないと診察出来ない犬、凶暴過ぎて麻酔の注射すら打つことも出来ない犬もいます。勤めている動物病院に通っているボーダーコリーには女の人が嫌いな子がいて、その子にいたっては視界に動物看護師が入るだけで襲いかかってくるので近付くことすら出来ません。

「うちの子、凶暴だけど病院に連れてきたから、あとは宜しくね!」と全てを投げ出してくる飼い主さんもいます。

全国的に見ても、愛犬のしつけをきちんとしないが為に他人に危害を加えてしまったり、死亡事故に繋がるようなケースも中にはあります。小型犬から大型犬まで様々いますが、小さくても大きくてもしつけは非常に大切です。

何か病気や怪我をして治療が必要な場合でも、あまりに凶暴なために治療が出来ないということも中にはあります。そのようなケースは特に、飼い主さんがしつけをきちんとしていたら救えた命だったと大変後悔されることです。

どんな犬になるかは飼い主さんのしつけの仕方によります。
可愛がるだけではいけません。

まとめ

飼い主を見上げる犬

しつけは人間と動物、お互いのためにとても必要なものです。
犬によって性格は様々ですが、しつけ次第でいい子にも悪い子にもなります。愛犬の性格を決めるのは飼い主さん自身です。
初めから何でもできる犬はいません。
しつけの仕方を学び実行し教えなければいけません。飼い主さんにはその義務があります。可愛いからと子犬の頃から甘やかし、しつけをしなかったが為に、わがままに育ち、飼い主さんにも牙を剥き手に負えなくなるケースも非常に多いです。

誰かを怪我させてしまってからでは遅いのです。
パピー教室やしつけ教室、訓練所などしつけを学ぶ場はたくさんあります。そういうものも上手く利用し飼い主さんと愛犬の主従関係のしっかりした犬に育てましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 南国白くま

    家の犬は,動物病院の先生から,
    「みんなが白くま君(家の犬の名前です)みたいならいいのにね」
    と言われるくらい人間も動物も大好きな犬です.
    生まれつきの性格もあるかも知れませんが,多分 小さい頃から色々な人に会わせて,可愛がってもらったのが<良い記憶>になっていると思います.
    協調性のある犬は長生き,と言われますけど,家の白くまは今年17歳をむかえます.
    高齢ゆえの診察も増えましたが,ストレスなく診てもらえるので,レントゲンや血液検査などで目を離れる事があっても安心して待っていられますね.
    しつけ=安心と考えれば良いのかも知れません
    南国白くまの投稿画像
  • 投稿者

    女性 コブラ

    凶暴性はもちろんですが、家族以外にまったく懐かない性格も問題だと思います。入院時やホテルへのお預けなど、結局ストレスを余計にかけてしまうので、社交性はできるだけ身につけさせたいですね。
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