洋服嫌いの愛犬…術後は迷わずエリザベスカラー
我が家の愛犬・きなこは、避妊手術を迎える頃まで、洋服を着せられることがとても苦手な子でした。
暴れるきなこをなだめながらようやく着せ終えても、次の瞬間には襟やボタンを噛んで脱ごうとするので、「真冬の防寒対策はどうしよう…」と頭を悩ませていたものです。
そんなきなこが避妊手術を受けることとなり、真っ先に夫と話し合ったのが、「術後はエリザベスカラーと術後服、どちらにするか」問題。
洋服=噛むものだと思っていそうな日頃のきなこの様子に、私たちは迷うことなくエリザベスカラーの装着を選択しました。
そして迎えた、術後のきなこのお迎えの日。
エリザベスカラーをつけて無事におうちに帰ってきたきなこでしたが、すぐに試練の時を迎えることとなったのです。
愛犬に起きたエリザベスカラーの問題
帰ってきて暫くは、術後の疲労と痛みのせいか大人しかったきなこですが、ようやくいつもの調子でウロウロし始めた矢先に、由々しき問題が発覚。
きなこはいつも夫の部屋で寝ており、自由にベッドに上れるようドッグステップを置いているのですが、段差にエリザベスカラーが引っかかってしまい、うまく上り下りが出来なかったのです。
他にも、今まで通れていた隙間に引っかかったり、距離感が掴めないのか机の脚にぶつかったりと、弱り目に祟り目といった様子のきなこは、お気に入りの夫の部屋にも行けず、自由に動けもしない状態に、すっかり意気消沈。
トイレトレーニング後はほとんど失敗のなかったおしっこも、カラーが邪魔なせいなのか部屋のあちこちでし始めてしまい、慌ててリビング一面にトイレシートを敷き詰めるも、狙ったようにシートのない場所に粗相をしてしまいます。
そして何より困ったのが、カラーでも飲めるようにと用意したノズルタイプの給水器が気に入らなかったようで、水を全く飲もうとしなかったことです。
このまま抜糸までエリザベスカラーで過ごすのは難しいのではないか…そう考えた私たちは、翌日もう一度病院に行き、一か八かできなこに術後服を着せてみることにしました。
愛犬にはエリザベスカラーより術後服が快適だった!
結果として、術後服への変更は大成功でした。
普段通りの動線で動くことができ、お気に入りの給水皿で水を飲むことができる…ストレスフリーになったおかげか、終始不機嫌だったきなこもすっかり落ち着き、それと同時にトイレの失敗が一切なくなりました。
懸念点だった術後服を気にする素振りが一切なかったのが驚きでしたが、エリザベスカラーを経験したきなこにとっては、自由に動けるだけ洋服の方がマシ!という感覚だったのかもしれません。
今思うと、手術を受ける前にエリザベスカラーに慣らす期間を設けておけば、カラーをつけた時に出来なくなることを事前に把握し、対策をとれたはずでした。
初めてのエリザベスカラーに慣れないきなこと一緒になって、私達飼い主も対応が後手に回り右往左往してしまったので、きなこも余計に落ち着かなかったのだと思います。
何事にも、事前の情報収集とリハーサルが大事だと思わされた一件でした。