「犬は寒さに強い」冬の屋外の犬小屋が死ぬほど寒かった!

「犬は寒さに強い」冬の屋外の犬小屋が死ぬほど寒かった!

犬は本当に寒さに強いのか?アメリカの獣医師が氷点下11度の冬の夜に犬小屋の中に入り、体を張って実験しました。屋外で生活している犬達がどんな気持ちで寒い冬を犬小屋の中で過ごしているのか検証した結果を紹介します。

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犬は本当に寒さに強いのか?

巷の犬に対するイメージに「犬は寒さに強い。」というイメージがあると思います。

私が小さい頃のお話ですが、お庭に犬小屋が置いてありその小屋の中で春夏秋冬問わず、暑い日も寒い日も小屋の中で過ごしている犬達をよく見かけました。

私はその犬達を見て夏の暑い日は、「暑くてかわいそう。」
冬場の寒い日は「暖かい毛皮着て暖かそう。」
なんて学校の帰り道によく考えていました。現在は室内で犬を飼う人が増えて来ているせいか、屋外の犬小屋でのんびり過ごす、犬の姿をあまり見かけなくなってきました。

皆さんが想像する犬のイメージ「犬は寒さに強い。」と言うのは本当の事なのでしょうか?そんな疑問を体を張って、調査した獣医師がいます。

冬の夜の犬小屋内は死ぬほど寒かった!

犬は私達人間と違ってふさふさの被毛が生えています。その被毛のおかげで断熱効果があり、犬小屋という寒さ除けがあれば冬場でも犬は生活できると考えている飼い主さんも多くいると思います。しかし、本当にそうなのでしょうか?

アメリカズ・ペット・アドボケイト(America's Pet Advocate)の著者であり、人間とペットが健康的な生活を送る為に色々な活動を行っている獣医師のアーニー・ワードさんは、今回冬場の犬小屋で暮らす犬の実験を体を張って行いました。

今回、ワードさんが行った実験はとても単純なもので、凍えそうな寒い冬の夜に犬小屋で一晩過ごすと言うものです。文字にすると簡単そうに感じてしまいますが、とても過酷な実験です。

実験が行われてのは、アメリカ・イリノイ州シカゴです。実験が行われた夜の気温は、なんと氷点下11度。風がほとんど吹いていない寒い夜に実験が行われました。

スキーウェアーの下には靴下や保温性のある下着を重ね着し、帽子をかぶって準備完了です。

重装備をしたワード獣医師は、タイマーと温度計を持ちプラスチック製のイグルー(アラスカの原住民の伝統的な家)の形状をした犬小屋に潜り込んで行きます。

氷点下の中4時間にも及ぶ実験を行った結果、「犬が寒さを感じずに夜を屋外で過ごしているわけがない。」と言う答えが導き出されました。

犬小屋の中の気温は、氷点下5度から氷点下9度の間を行ったり来たりするだけで、温かくなることはなかったようです。「厚着をしてブーツや帽子で完全防御の状態でも、寒さを感じられずにはいられません。風がなく比較的に穏やかな夜でもこの調子であれば、風が強く雪がある夜は犬がどんなに惨めかは言うまでもないでしょう。」ワード獣医師は、この実験で寒さによる手足の痺れ、痛み、精神苦痛を訴えていました。

ワード獣医師は今後、「犬は寒さに強い動物だから、屋外で一晩過ごしても大丈夫」という飼い主の無知な発言は、絶対に受け入れられないと語っています。 冬に愛犬を屋外で過ごさせる事は命の危険にさらす事と同じです。子犬はこのような寒さに耐えられるはずもなく、健康な成犬でも寒さによって健康に問題が生じてしまう可能性もあります。

また、関節炎を患ってしまっている犬にとっては、拷問以外なにものでもないとのことです。冬の寒い夜には、愛犬を室内に入れてあげる事で犬の生活の向上できるとワード獣医師は語っています。

今回の実験はアメリカで行われた実験ですが、日本の冬でも同じような事が言えると思います。暖かそうな被毛があるからといって、犬が寒さに強いと言うのは間違っている事なのかもしれません。寒い夜に1頭で犬小屋の中で寒さにジッと耐えている犬の姿を見ていると、可哀想になってきます。
寒い夜には室内に入れてあげ、犬達の生活の向上をしてあげる事をお勧めします。

まとめ

私も現在の愛犬と出会うまでは、「犬は寒さに強い。」と勝手に思っていました。ところがうちの愛犬は、冬になるとこたつから出てこなくなり、散歩にも行きたがりません。「犬に洋服はいらないだろう。」と思っていましたが、洋服を着せてあげる等の防寒装備をしてあげると喜ぶ愛犬。愛犬と出会って今までの犬のイメージが180度変化しました。

寒さに強い弱いは犬種にもよると思いますが、子犬や老犬の場合は免疫力が低下していて、寒さによってどんな病気にかかってしまうか分かりません。暖かい季節のうちに犬をお家に入れてあげる訓練などをして、寒い冬に備えた準備をしてあげる事が大切だと思います。

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