犬が『発熱』しているときのサイン5選

犬が発熱していても見分けるのは容易ではありません。ここでは犬が発熱しているときのサインを紹介するので、「様子がおかしいな?」と少しでも感じたら参考にしてください。
1.元気がなくぐったりしている
いつもより元気がなく、活動量が下がっていると感じたときは、体調不良を疑いましょう。飼い主が近寄っても活気のある反応はなく、ぐったりと横になっていたり、覇気のない表情で見つめ返してきたりするときは注意してください。
また、発熱しているときは、食欲も落ちがちです。ご飯を与えても口をつけようとしなかったり、いつもより明らかに食べる量が少ない場合は、発熱やその他の体調不良を疑いましょう。
2.呼吸が荒く速くなっている

運動をしたわけでも室内が暑いわけでもないのに、なぜか呼吸が荒く、速くなっている状態もよくみられる発熱のサインです。
「ハァ、ハァ」とわかりやすく呼吸を乱していることもあれば、静かに胸の辺りを呼吸に合わせて速く動かしていることもあるので、よく観察して判断しましょう。
3.体の先端や体が熱い
愛犬に触れたとき、普段よりも「あれ?体温が高いかも」と感じることはありませんか。犬も人間と同様に、熱があるときは体温がいつもより高くなります。そのため、スキンシップをとっている時などに「あれ?体が熱い」と感じることも多いでしょう。
胴体だけでなく、冷たくなりやすい耳の付け根や耳の先端、足先なども熱くなっていることがあるので、発熱の判断基準としてチェックしてください。
4.咳や鼻水が出ている

「ケホッ」「グェッ」「ケッケッ」というような咳を出していたり、鼻から水が垂れるほどに濡れていたりする場合も、発熱のサインです。
人間も風邪をひいて熱を出すと咳が出たり鼻水が出たりするように、犬も発熱時には同じような症状が現れることもあります。何度も咳を出したり、鼻水が垂れているときは、早めに動物病院を受診してください。
5.震えやふらつき
室内の温度は適温に調整されているのに体をブルブルと震わせていたり、立ち上がった時にふらついたり、歩いていたら不自然に座り込んでしまった……というときは、発熱により意識が朦朧としている可能性があります。
体温がかなり高く上がっている可能性があるので、早めに動物病院を受診し、診察を受けて薬などを処方してもらいましょう。
犬が発熱しているときに考えられる病気

犬が発熱しているときは、以下のような病気が考えられます。
- 感染症(ウイルス、細菌、寄生虫など)
- 腫瘍(がん)
- 自己免疫疾患
- 中毒症状
- 熱中症
- 子宮蓄膿症
- 呼吸器疾患
状態によっては、子宮蓄膿症やパルボウイルス感染症などの緊急性の高い病気が原因の可能性も疑われます。ただの風邪だと様子を見ずに、つらそうな状態が確認されたら早めに動物病院を受診してください。
まとめ

犬の発熱は何らかの病気やウイルスと体が戦っている際の防御反応です。発熱の裏には何か原因となる病気が隠れていることもあるので、そのまま放置せずにかかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。



