包皮から出たチンチンが戻らないのは何らかの原因がある
愛犬のチンチンが包皮から出てしまう現象は、雄のワンコと暮らしていらっしゃる方なら何度か経験されていると思います。個体差によって多少の時間的誤差はありますが、通常なら放っておけば5~10分程度で元に戻ります。
しかし何らかの原因により元に戻らなくなるケースがあるのです。
この状態を【嵌頓包茎(かんとんほうけい)】と言います。
嵌頓包茎は、包皮から出た【陰茎】が、何らかの原因によって包皮内へ戻れなくなっている状態を言います。
嵌頓包茎は、包皮口の被毛が陰茎に絡まってしまうのが一番多い原因とされています。巻き込まれた陰茎が皮膚の圧迫を受けて血行障害になります。
血行障害になると浮腫が生じ、陰茎は一層包皮内に戻り難くなってしまいます。あまり長い時間陰茎が出っ放しになると鬱血して、最悪の場合陰茎が壊死して切除しなければならないケースも出て来ます。30分以上元に戻らない場合は獣医師に診てもらう事をおススメします。
※陥頓包茎を詳しく知りたい方はこちら↓
http://www.mone-pet.com/blog/2013/11/post-440-681965.html
また、陰茎の根元にある【亀頭球(陰茎の根元にある丸く膨らむ部位)】まで露出すると、嵌頓包茎と同様陰茎が元に戻り難くなりますので、出来れば自宅で元に戻せる知識を勉強しておきましょう。
※亀頭球は雌犬の陰部に入って腫大し、精液が漏れない様にしっかり栓をする働きがある
※こちらのURLにアクセスすると亀頭が記載されている参考図解が見られます↓
http://dogfame.com/dogtips/pathology/pathology1.html
何故チンチンが出るの?
初めて雄のワンコを家に迎えた方は多分ビックリされる事でしょう。
何故ならば、包皮から剥き出しになった陰茎は、まるで炎症を起こして赤く腫れ上がった様な状態になって、平常時の大きさの数倍になるからです!
普段、中に収まっているわんちゃんの陰茎が外に出た場合、見た目は非常に赤いのですが腫れている訳ではありません。
いわゆる陰茎の勃起状態による「充血」です。
その状態は結構グロテスクに見えますので、女性の方は慌ててしまうかもしれませんね。
ではどうして陰茎が出てしまうのでしょうか?
その原因は【性的興奮】によるものが多いのですが、何らかの刺激や遊びに夢中になった時などでも陰茎が出る場合があります。マウンティングをした時なども陰茎が出てしまうケースが多い様です。特に未去勢の雄犬にとっては、陰茎が出るのはごく当たり前の生理現象ですので特別な事ではありません。
去勢済でも陰茎が出るワンちゃんもいますが、別に病気ではありませんのでご安心ください。
雄犬のチンチンが出て元に戻らない時の対処法
通常は5~10分程度で元に戻りますが、もし元に戻らない場合は陰茎が空気に触れて乾燥しますので、ワンちゃんによっては痛みを感じる場合がありますので早めに対処してあげて下さい。
対処法としては以下のやり方があります。
軽く運動させる
まずは愛犬の気を紛らわせて落ち着かせましょう。ゆっくり歩かせたりして軽く運動させます。気持ちが落ち着くと元に戻る場合が多い様です。
潤滑剤を塗る
嵌頓包茎の時間が長くなると更に戻り難くなりますので、乾燥防止と潤滑油の役目をする植物性ベビーオイルなどを清潔な手で塗ってあげて様子を見ましょう。
冷水で冷やす
少し強引な方法ですが、清潔なガーゼまたはタオルを冷水に浸し、それを愛犬の陰茎に当てて冷やします。赤く充血した陰茎を冷やす事で鎮静化されます。
理想的なのは
【軽く運動させる】 ⇒ 【潤滑剤を塗る】 ⇒ 【冷水で冷やす】
と言う順番で行います。
軽い運動をさせても効果が無ければ潤滑剤、それでも駄目なら冷水、と言う様に段階的に行うのが良いでしょう。これらの方法で元に戻らない場合は動物病院に連れて行きましょう。
たまにご自分で愛犬の包皮を指で摘まんで元に戻される方がいらっしゃいますが、これは避けた方が良さそうです。
その理由は、人間の手から尿道に雑菌が入り、尿道炎や膀胱炎の様な感染症を起こす可能性があるからです。特に老犬は免疫力が低下している場合が多い様ですから、注意してあげなければなりません。
また包皮から出た陰茎を舐めて元に戻そうとするワンちゃんもいますので、これも止めさせましょう。この場合も感染症になる危険性がありますので注意が必要です。
動物病院に行ったら獣医師さんに経緯を詳しく説明されると良いでしょう。
雄犬の生殖器の病気
ここでは雄犬の生殖器系の病気を幾つか挙げてみます。
包皮炎
包皮内に細菌が感染して炎症を起こす病気です。痛みは無いと言われていますが、包皮口の先っぽから淡いクリーム色の膿が出て頻繁に陰茎を舐める様になります。この場合抗生剤を服用すれば完治します。
前立腺炎
高齢犬にみられる症状で、尿道から入った細菌が前立腺に感染して炎症を起こしたものです。慢性の場合は症状が分かり難くなりますが、急性の場合は発熱,食欲不振,排尿障害が見られます。症状が悪化すると激しい痛みが伴い背中を丸めてうずくまります。
また血尿が出る場合もありますので早期発見が必要です。
治療法は抗生剤の投与が一般的です。
前立腺肥大
雄犬にも人間の男性と同じ様に前立腺があります。この病気は高齢犬に多く見られます。
前立腺肥大は人間の男性と雄犬にだけ発症すると言われています。前立腺は膀胱の真下にあり尿道を取り囲む形で存在しています。
役割は、前立腺液を分泌させ、射精時に於いては収縮や尿の排泄を補助したりします。
つまりこの部分が高齢化により肥大する病気です。
前立腺が肥大すると【尿の量が減り回数が増える】【便秘】などの症状が現れます。稀に血尿が出る事もあります。
治療法としては【ホルモン剤投与】【去勢手術】が有効とされています。
■わんちゃんホンポでオスの性器に関する病気をチェック!
▼犬の精巣腫瘍について~症状・原因から治療・予防法まで~
https://wanchan.jp/osusume/detail/4049
▼犬の前立腺肥大症の正しい知識~症状から治療法まで~
https://wanchan.jp/osusume/detail/1843
まとめ
私の愛犬はチンチンが出て元に戻らなかった、という事はありませんでしたが、5歳頃までは結構頻繁に出ていました。夜中と早朝が多かった気がします。
初めて愛犬のちんちんが出た時の事です。
忘れもしません。8年と3ヶ月前の丑三つ時です。
夜中に私が寝ていると、何だか『ハァハァ』と愛犬の声が聞こえ、その声で目を覚ましました。
電気をつけて確認すると、両後ろ足を少し開き気味で俯きながらハァハァしてしているのです。
たぶん違和感があるからなのでしょうか、静止してその場から動こうとしません。
『何してるんだろう』と愛犬を注視してみると、両足の間に巨大化して真っ赤になった愛犬のちんちんがニョッキリと床に向かって垂れ下がっているではありませんか!
その時私は思いました。
『ついに始まったか!』
『これで、お前も一人前の男だな』
と・・・
そう思うと何だか嬉しくなってしまい、その日はスーパーで少し高い牛肉を買って食べさせてあげました(お祝いのつもり)
もう一つ思ったのは、小型犬のチンチンが意外と大きいと言う事と、包皮から出た時の色は異常に赤いと言う事です!
当時心配でしたので獣医師さんに色の赤さを聞いた事もありました。
その際に分かったのですが、哺乳類のぺニスには交尾し易い様に【陰茎骨】と言う骨がある事も知りました。
現在でもたまに出る時があります。放っておいても4~5分で元に戻りますが、やはり違和感がある様でちんちんが出た時は固まって動きませんので、そんな時は『チョットお出かけして来るよ』と言い、部屋から外に出て1分くらいでまた部屋に戻ります。
そうすると戻った頃には元の大きさに必ず戻っています。
愛犬は、おそらく私が外出すると思い気持ちが憂鬱になるからなのでしょう。
『お父さん、何処に行くの?』『ボク寂しいよ』こんな感じでしょうか。
また、去勢すれば陰茎は出ないとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、去勢しても陰茎が出るワンちゃんもいます。
でも病気ではありません。これは雄犬として証です。
もし陰茎が出てしまったら早めに対処してあげましょう。
デリケートな部分ですが、愛犬のためにも大切ケアしてあげて下さいね。
ユーザーのコメント
女性 HONU
30代 女性 りん
40代 女性 サンデー
急いでネットで検索するも、的確な検索ワードがわからず。「犬_生殖器_伸びる」とか検索すると、更に絶叫しそうなポルノサイトが表示されて八方ふさがりになった記憶が蘇りました。
うちの犬は、私がそんな大騒ぎをしている間に元通り収まってくれたのですが、大騒ぎしすぎたのか、本人も驚いてしまったのかしょんぼり、次の日はお腹を壊してしまいました。
知り合いにその話をしたところ、知り合いのわんちゃんはもどらなくなって動物病院へいって外科処置をしたということ。これは甘く見てはいけない事態だと痛感しました。
このページはもしものときのためにブックマークしておきます!
女性 匿名
今だにマウティングしてくるのですが二、三分くらいしたらおさまります。
旦那さんにはしないです。やはり上と思っているようです。
女性 福ちゃん
30代 女性 ロン
女性 ゴン吉
冷水で冷やす方法は結構荒療治な気がしますが、犬としても冷静になるので手っ取り早い方法ですね。
20代 女性 ゆき
40代 女性 小次郎
40代 女性 匿名
久しぶりに出したクッションに腰振りしてて、気がついたら今までにないくらいチンチンが出てたのでよく見たら亀頭球まで出てたのかな。袋の形もしっかりあって。全体に硬く大きくなりすぎててしぼむ気配もなく、なんか色も悪くなってきたので、ヘルニアの嵌頓と同じ状況!?と思って慌てて保冷剤をチョンチョンと当ててみたらそれだけでだんだんしぼんできました。
最終的には完全に小さくなってくれたんですが、皮の先端が内側に入ってしまったので、ちょっと毛を引っ張って元に戻しました。
落ち着いてからこのページを見つけて、あぁ色々まずい点があったわ・・・感染起こしませんように、と反省。
また起きて欲しくはないけど、起きてしまった時のために対処法をきちんと覚えておこうと思います。