ミニチュアシベリアンハスキーってどんな犬?
かつてシベリアでそりを引いたり猟をして人間の役に立っていたシベリアンハスキーは、オオカミの遺伝子を強く持っている犬種です。そのことはシベリアンハスキーの姿を見ただけで頷けるものがあります。しかし大型犬なので気軽に飼えるという犬種ではなく、初心者が簡単に購入できるという訳ではありません。
そこで、シベリアンハスキーと小型の犬を交配させて作ったのが『ミニチュアシベリアンハスキー』です。
ミニチュアシベリアンハスキーは限りなくシベリアンハスキーに似せて作られているので、写真で見るとシベリアンハスキーそのものかシベリアンハスキーの子犬と勘違いしてしまいそうなくらいよく似ています。
ただ、まだ日本では多く飼われていないので、あまり目にすることはないかもしれません。
「ミニチュアシベリアンハスキー」と「アラスカン・クリー・カイ」の違い
ミニチュアシベリアンハスキー以外にも、小型化したシベリアンハスキーの血が入っている犬種としてアラスカン・クリー・カイがいます。
ミニチュアシベリアンハスキーとアラスカン・クリー・カイの違いはどちらもシベリアンハスキーの血が混ざっていますが、アラスカン・クリー・カイは「アラスカン・マラミュートの小型犬」として作られているので、当然アラスカン・マラミュートの血が流れています。
小型化するために交配させた犬種はどちらも同じですが、ミニチュアシベリアンハスキーにはアラスカン・マラミュートの血は全く入っていないので全く別の犬種となるのです。
ミニチュアシベリアンハスキーの性格
好奇心旺盛だが警戒心が強い
ミニチュアシベリアンハスキーは容姿だけでなく、性格もシベリアンハスキーにとてもよく似ています。その性格とは、とても遊ぶことが大好きで好奇心も旺盛なのです。そのくせ警戒心も強いので、他の犬と仲良くさせる場合には少しずつ慣れさせていかなくてはなりません。
一度慣れ親しんだ相手に対しては気持ちを許し、ずっと仲良く接するようになります。
独立心が旺盛
また、警戒心の強さから無駄吠えをしやすい犬種でもあります。遠吠えなどもする場合があるので、吠えないようにしつけを行う必要があります。
しかし、ミニチュアシベリアンハスキーは独立心も旺盛です。このため、しばしば飼い主さんの言う事を聞かずに困らせる事もあるでしょう。集中力に欠ける犬種であるとも言われているので、しつけの際には根気が必要となります。子犬のうちにしっかり教え込んでおくことが大事でしょう。
脱走癖がある
独立心とはまた別に、ミニチュアシベリアンハスキーは突然家から脱走してしまう事がよくあるようです。飼主さんはそういう犬種であるという事を踏まえた上で、脱走させないように常に注意することが必要となります。いなくなってしまった場合、家に戻れる能力はあまり無いのでそのまま迷い犬となってしまいます。
ミニチュアシベリアンハスキーの特徴
体格
ミニチュアシベリアンハスキーは
- 体高 30㎝~40㎝弱
- 体重 7kg~8kg
ほどとされています。
顔
耳はピンと立っており、体全体が量のある長毛で覆われています。シベリアンハスキーの特徴である狼のような独特な目ですが、個体差もありますが、ミニチュアシベリアンハスキーにも青い目の子がちゃんといます。
毛色
毛色もシベリアンハスキーのように白とグレーの子が多いですが、赤や黒などの混ざっているミニチュアシベリアンハスキーもいます。両目に繋がる黒い毛はシベリアンハスキーの最も特徴的な部分ですが、ミニチュアシベリアンハスキーにも個体によって違いますが、同じように目の周りに特徴が出ている子もいます。
写真だけで見ると、ミニチュアシベリアンハスキーなのか普通のシベリアンハスキーなのか見分けがつかないくらいにそっくりなので、シベリアンハスキーを飼いたいけれど大型犬なので無理という人にはおすすめの犬種です。
ミニチュアシベリアンハスキーを飼う際の注意点
吠え癖のしつけ
シベリアンハスキーに性格も容姿もそっくりでいて小型なので、一般的な住宅でも室内でのびのび育ててあげる事ができるミニチュアシベリアンハスキーですが、遠吠えや無駄吠えが多い犬種であるとも言われています。ご近所迷惑にならないようにしっかりとしつけを行う事が肝心です。
狼に性質が近いと言われているミニチュアシベリアンハスキーは、他の犬種と比べても仲間を呼ぶような行動や警戒心の強さから吠えやすい習性を持っています。
「待て」や「伏せ」などの命令を聞けるようにしておく事で、吠えた時に即座に制止することができるようになります。
但し、子犬のうちにしっかりしつけておくことが肝心で、特に吠え癖などは成犬になってからなかなか直すことはできません。
暑さに弱い
また、ミニチュアシベリアンハスキーはハスキー犬の特徴をそのまま受け継いでいるので、寒さにはかなり強い反面、暑さに関してはとても弱く、湿度が高いのも苦手です。
暑さや湿度の高さから脱水症状なども起こしやすく、真夏は室内のエアコンで部屋を涼しい状態に維持しておくことが必要となります。散歩の時間も真夏の炎天下には連れて行く事は望ましくないので、少しでも涼しい早朝や日が陰った夕方以降にしましょう。
まとめ
ミニチュアシベリアンハスキーはシベリアンハスキーを小型化したものですが、性質もそのまま受け継いでいます。やんちゃで遊ぶことが大好きで色々なものに興味を示す、まるで人間の子どものような性格ですが、警戒心が強く無駄吠えをしてしまいがちです。
ミニチュアシベリアンハスキーは賢いので、根気よく教え込む事でしつけがきちんとできる犬種です。初めて犬を飼うという人に向いていると言えるほどしつけしやすい犬ではありませんが、シベリアンハスキーを飼いたいけれど大型犬はちょっと荷が重いと思う方にはミニチュアシベリアンハスキーはとてもおすすめです。
▼シベリアンハスキーについて詳しく知りたい方はこちら
シベリアンハスキーの性格や特徴、子犬の値段や飼い方まで
ユーザーのコメント
女性 まかろなーじゅ
シベリアンハスキーの小柄の大きさである、ミニチュアシベリアンハスキーがいたなんて知りませんでした。
ハスキーは大型犬のイメージしかないので仔犬のような感じがして不思議な感じがします。
似せて作られているからか、ハスキーと容姿がそっくりです。
体高や体重的には、ほぼ小型犬よりの大きさですし、シベリアンハスキーは好きだけど大型犬だから飼えない方なんかには、嬉しいですね!
昔漫画かアニメでハスキーが流行った事がありましたね。今ではハスキーはたまに見かける程度ですが。
ミニチュアサイズが産まれるとミニチュアシベリアンハスキーと他の小型犬や中型犬のミックス犬なんかも誕生してきそうな気がします。
ミニチュアシベリアンハスキーでも、暑さには弱く毛も抜けやすいのでブラッシングも必須です。
体重的にも外飼いよりも、室内飼いが向いてますので、ぜひ室内飼いをしてあげてください。
大型犬の方のシベリアンハスキーですが、北海道に行った際に犬ぞりなどで引っ張ってもらい接することがありましたが、体力がすごくありますし懐っこかったです。なんせパワーがすごかった!
吠えやすい犬種なので、仔犬の頃から吠え癖をつけないように注意することで吠えない場合もあります。
ミニチュアとはいえシベリアンハスキーに似ているので、小型犬ですが体力もあります。お散歩なども楽しめると思います♪
20代 女性 とがみぃ
個人的には、子犬時代と成犬に成長してからとで全く違う魅力を感じられる部分こそ、シベリアンハスキーの素晴らしいところだと思っていたのですが…
このミニチュアシベリアンハスキーも、凛々しさと可愛らしさを兼ね備えていてとっても魅力的だと思いました!
人口密度の高い都市では、広々とした庭を持つこともなかなか厳しいものがあるでしょう。日本においては、まだまだ大型犬を飼うのに適した環境を持つご家庭は少ないと思います。飼いたいと思う犬種が大型犬だと、諦めてしまう人は多いのではないでしょうか。
そういった人たちにとっては、ミニチュアシベリアンハスキーの登場は嬉しいかもしれませんね!
今後はシベリアンハスキーだけでなく、その他の大型犬も続々とミニチュア化されていきそうな予感がします…!
30代 女性 こまち
とってもかっこいい見た目と、少しおっちょこちょいな性格がとっても魅力的です。
しかし、暑さに弱く、日本の屋外で飼うのは向かず、狭い室内で飼うのは、大型犬のため大変というイメージでした。
ミニチュアシベリアンハスキーがいるなんて初めて知りました。
小さいときのシベリアンハスキーといった感じで、とっても可愛いですね。
なんでも大型犬を小さくすれば良いという考えは、好きではありませんが、犬を飼いたいと思う人たちの選択肢が広がるのはとても良いことだと思います。
家が小さくて、シベリアンハスキーを飼いたいけれど諦めていた、なんて方にはとても嬉しいですよね。
自分たちの環境に合った犬を選ぶということは、飼い主も犬も幸せになるために必要なことだと思います。
知らなかった犬種を知ることは、とても楽しいですね!
50代以上 女性 匿名