里親になるということ

里親になるということ

犬を飼いたいと思ったとき、ペットショップやブリーダーの他に犬猫譲渡会や保健所からと言う選択肢もあります。この犬種を飼いたい!という希望がなければ譲渡会に足を運んで見ませんか?あなたとの出会いを待っている犬達がいます。

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犬猫譲渡会

犬をどこから迎えるか

ケージの中のダックス

『犬を飼おう』と考えた時、皆さんはどこへ行こうと考えますか?
今はまだペットショップを考える人が多いかもしれませんし、『この犬種を飼いたい』と決めている人はブリーダーを探すかもしれません。
でももし、特に犬種へのこだわりがないのであれば『譲渡会』に行ってみませんか?

譲渡会とは

譲渡会とは、捨てられたり保護された犬や猫たちの新しい飼い主を探す場所です。
日本のほとんどの地域で行われており、その地域にあるボランティア団体や保健所が主催しています。
譲渡会自体は大体月に一回ですが、ホームページなどで随時飼い主さんを募集しています。

そして、里親を待つ犬たちは純血種もいますがほとんどはミックス犬で、仔犬もいますがやはり成犬が多いです。
というのも、子犬や純血種は大抵すぐに飼い主が決まるからです。
成犬やミックス犬はなかなか決まらず、保護主のもとで半年から一年ほど過ごすことも少なくありません。
そういうことがあるので、必然的に多くなるのです。

確かに子犬は可愛いですし、1から自分でしつけも出来、自分の家のルールを教えやすいです。
でも成犬からでもしつけは出来ますし、大きさや性格が出来上がっているので、しっかりとその子を知ったうえで飼い始めることが出来ます。

そして、何かを経験してきた犬達は、仔犬とは一味違った趣を持っています。
そこには子犬には無い不思議な魅力があるのです。

色々な事情で集まった保護犬達。
譲渡会には、そんな彼らとのたくさんの出会いが待っています。

成犬からでも

私の保護した成犬の話

里親募集の札を付けた犬

私は過去に、1年ほど譲渡会のお手伝いをしていた時期があります。
ほんとにお手伝い程度で、会場の設置や犬猫を探しに来た方の対応等が主な役割で、預りはしたことがありませんでした。

ある時、とても怯えた犬を連れてきた方がいました。
「怖くて逃げたい」という感じで、その子は今にも首輪を抜いて逃げそうでした。
連れてきた方の話を聞くと、「迷い犬」だと言うのですが、どうにも話の辻褄が合わず、スタッフの追及に根負けして、「本当は自分の家の犬だけれど飼えなくなったので連れてきた」という事がわかりました。
それからひと悶着あって、私が保護することに。

保護犬を預かるのが初めてだった上に、ものすごく怖がりのようだったので少し悩みましたが、『なんとかなる!』と思い受け入れることにしました。

そして後日家に迎えに行くと、あの時の様子が嘘かのようにしっぽフリフリ大歓迎!
私の車にもすんなり乗り、怖がる様子はありませんでした。

我が家に来ても多少引っ張るくらいで、うちの犬とも並んでお散歩に行けましたし、他は何も問題ありませんでした。
顔も美人さんで性格もとても良く、私が教えたことはすぐに覚えました。

譲渡会に連れて行ってもほとんど怖がらなくなり、大人しく人が来るのを待っていました。
この時、その子は5歳になっており、触ってくれる人はいましたが、譲渡にはなかなかつながりませんでした。

もう気持ちの半分は『うちで飼ってもいいかな』と思い始めた頃、良い出会いがありました。
譲渡会後に連絡があり、『気になっているから見に行ってもいいですか?』というもの。

そして我が家まで来たそのご夫婦は、優しくその子を撫で、「うちに来るか?」と聞いていました。
その光景を見た私の、『この家族に飼ってもらいたい!』という思いが通じたのか、その子が決めたのか、車を開けるとひょいっと乗ったその子の姿に決心したようで、その日に連れて帰りました。
その後も交流があり、様子を伺う機会があったのですが、問題もなくとても可愛がられているようでした。

もしかすると、私の保護したその子が、たまたま何の問題もない子だったのかもしれません。
でも成犬からでも環境の変化に馴染み、しつけもすることができるんだと私に教えてくれた貴重な経験でした。

周りにいる成犬譲渡の子達

こっちを見るmix犬

私の周りには、保健所や譲渡会から譲り受けている方がいます。
ランのお客様の中にもいて、『里親になることが浸透してきているな』と感じることも多くなりました。

成犬から飼われた方達は皆さんその子たちを変えようとはせず、その子を知りそのままを受け入れている人が多いように思います。
とても困る問題行動には対処していますが、それ以外はその子の生きてきた犬生を尊重しているようです。

『この子はクールであまり人に甘えないし、他の犬にもあまり興味がないみたいだけど、でも大型犬は好きみたい』
『なぜか物凄く囲われた処を怖がる』
『抱っこが嫌いみたい』
『男の人が好きみたい』
そんな色々を発見しながら、その子の生きてきた背景を考えたり感じたり、そうやってまた1から家族として関係を築いています。

トイレの事で相談された時に、「後付けでも効果がありますよ」と、トイレの時に盲導犬などのようにかけ声をかけ、排泄を促すやり方を伝えたところ、「出来るようになった!」と喜んでもらえました。

その子はすでにシニア期に入ろうとしていた年でしたが、それからでも教えられることが出来るのだと、また一つ確信が持てた経験でした。

トライアル期間

茶色い仔犬

譲渡会などで犬の里親になる場合、トライアル期間というものがあります。(トライアルが無いところもあります)

この子を飼いたいと思って連れて帰っても、思いものよらない問題が起こったり、家族にアレルギーがあると分かったり、先住犬との相性や環境が合わなかったりする場合があるので、その色々を確かめる期間を設けています。
その期間にボランティアがお家を訪ねて様子を見たりする場合もありますが、これは譲渡した子が再び不幸にならないための対策ですし、家で飼ってみないと分からない事がたくさんあるからです。

譲渡する側は、そのまま何事もなく帰ってこないことを望みますが、残念ながらトライアル失敗と戻ってくる子も多々あります。

里親になるということ

譲渡される子達は年齢が分からないことも多く、推定年齢だったりしますし、どんな生活をしてきたのか分らないことも多いです。

ですが、一緒に生活をしていくことで色んな事がわかるということも。
何が好きで何をしたら喜ぶのか、何を怖がり何が嫌なのかを手探りしながら見つけていくことは大変ですが、楽しいことでもあります。

成犬から飼うには、その子の生きてきた犬生を尊重することは、とても大切なことだと思います。
その子の楽しかったこと、怖かったこと、嬉しかったこと、辛かったこと。
生活をしていく中で垣間見えるそれらを受け止め、それ以上の幸せで楽しい記憶を上塗りしてあげる事がその子たちを幸せにしていきます。

成犬からの飼うのは難しそうと思われる方もいるかもしれませんが、大変さで言えば子犬から育てるのとなんら変わりは無いように思います。
むしろ私の保護した子のように、色々経験してきた成犬の方が飼いやすい事もあるのです。
子犬でも成犬でも、飼う側の意識と準備と環境がなにより大切だと思います。

最後に

上を見つめる白柴

私は、成犬の里親になる事は難しいことではないと思っています。
その子との相性や家族や環境が合えば、意外とすんり馴染むものです。
そして最後まで愛情をもって飼うという大前提があれば、どんな子との生活も必ず楽しいものにできるはずです。

一人でも多くの人が譲渡会や保健所などに足を運び、家族を待っている犬たちに幸せが訪れる事を願っています。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 ひなママ

    私も2頭の保護犬を引き取っています。
    いっぺんにではなく、一頭が馴染んで、その後その子と相性が良さそうな子を迎い入れました。
    どちらも中型犬で、いわゆる雑種犬です。

    保護犬の性格は色々ですが、お気楽やんちゃな子と臆病で警戒心の強い子、でも、先に来た方がカバーしたり守ったり、とそういう優しい面も垣間見れます。周りのお友達とトラブルを起こすこともなく、とてもオトナです。
    遠慮してるかなと思う時もありますけど、気を遣う事が出来るんです。

    仔犬からじゃなくても、大切にして、可愛がっていれば、懐きます。
    一概には言えないかもしれませんが。

    もっともっと保護犬に目を向ける人が増えれば、と願うばかりです。
  • 投稿者

    女性 さくらの母ちゃん

    うちの柴犬さくらも、保健所から引き取った子です。推定6歳です。
    身体が小柄で顔立ちも幼いので若く見られますが何度かお産をした形跡があり家庭犬だったとも思えない(トリックを全く知らない、オヤツもオモチャも知らない、部屋の中にある物全てが初めて見る様な反応でした)ので、ひょっとして繁殖犬だったのでは?と思っています。
    音に敏感で物に対してもかなりのビビり(ゴミステーション、三角コーン、停めてあるバイクや自転車、パチンコ屋ののぼりなどなど)です。
    でも性格はとても穏やかで大人しく他のワンちゃんとのコミュニケーションも上手なお利口さんです。
    過去はどうあれ、これからは愛される喜びを知って安心して楽しく生きて行って欲しいです。
    仔犬から飼うのも楽しいですし、懐くのは当然ですが、成犬が少しずつ環境に慣れ、自分にも心を開き甘えてくれるようになるプロセスはたまりません。
    さくらを迎えてまだ2カ月ですが、もう彼女には私しかいないんだと、私との生活が全てなんだと実感し可愛くて仕方ありません。
    もしまたワンちゃんをお迎えするとしたら、また成犬の里親になりたいと思っています。
    こちらの記事には共感するところが多々ありましたのでコメントさせていただきました。
    さくらの母ちゃんの投稿画像
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