ほんの少量のスパイスやハーブが、料理をグッと美味しくしてくれることをご存知の方も多いでしょう。
そして、スーパーマーケットに並んでいる身近なスパイスやハーブの多くは、体に良い薬効を持っています。
人間だけでなく、犬の健康にとっても頼もしいサポート役として役立つそれらの中でも、特に使いやすいものをいくつか紹介していきます。
犬にも良いハーブとスパイス
犬の体に良いハーブと言っても、見たことも聞いたこともない、どこで売ってるかもわからないというものでは試してみるにはハードルが高すぎますね。
そこで、多くの人が知っていて、人間の料理にも使う機会の多いハーブやスパイスをピックアップしてみました。
オレガノ
ピザやパスタなどイタリアンでおなじみのハーブ。病気予防や老化防止に有効な抗酸化物質を多く含み、消化促進や健胃の作用もあります。 脂肪分の多いチーズや肉料理に使われることが多いのも、胃もたれ防止の効果があるからですね。
バジル
これもオレガノ同様にイタリアンでおなじみのハーブですね。 やはり抗酸化物質を多く含み、ビタミンやミネラルが豊富です。 栄養豊富ですが、大量に食べると胃のムカつきや下痢をすることもあるので、目安の量を守ってください。
ローズマリー
多くのドッグフードに天然の酸化防止剤としてローズマリーエキスが使われるほど、抗酸化作用の強いハーブです。
別名「若返りのハーブ」の名を持ち、老化から来る体の不調を予防します。
おならやゲップなどガスが多いと言った消化器の不調にも効果を発揮します。
ドッグフードにローズマリーが使われている場合は、さらにプラスして使うことは止めてください。
食べるだけでなく、ローズマリーティーをシャンプーの後のコンディショナーとして使ったりスプレーすると、虫除けの効果もあります。ローズマリーティーは、小さじ一杯のドライローズマリーを500ccの熱湯で10分間蒸らして作ることが出来ます。 ティーを体全体にかけた後はゆすがずにタオルドライします。 妊娠中や、てんかんなど発作性の持病がある場合には与えないでください。
ターメリック
カレーの黄色い色の元になっているスパイスです。日本語ではウコンというとおなじみですね。 お酒を飲む前にウコンが良いと言われるように、肝臓をサポートする働きがありますので、私はワクチン接種の前後やフィラリア予防薬投与の前後に与えています。 それは肝臓の薬剤を分解する働きを助けるためです。
また、このターメリックも強力な抗酸化作用を持ち、免疫力アップのサポートをします。 ターメリックは生姜の仲間なので、体を温める効果もありますので、寒い季節にも良いですね。 ターメリックが直接被毛に付くと黄色い色がなかなか落ちないので、白っぽい被毛の犬は口元などにご注意ください(色が付いても害ではありません。)
上に挙げた4種類は食事に加える以外に、手作りクッキーやボーロを作る時にプラスすることもできます。
注意点さえ守れば、与え方は色々です。愛犬のために工夫するのも楽しいですね。
与える際の注意点
体に効くということは、いくつか気をつける点もあるということです。
どのハーブにも共通する注意点を挙げておきます。
新鮮なものを
ドライ加工されたものでも、封を開けた時から少しずつ薬効は失われていきます。
棚の奥で眠っていた古いものでは残念ながら効果は期待できません。
封を開けたら、きちんと密閉して直射日光を避けて保管し、できるだけ早く使い切ります。
初めて与える時は少量から
どんな食べ物でも、初めて食べる時には少量を与えて、よく様子を観察し異常が起きないか確認するのが鉄則です。 アレルギー反応が出ていないか、翌日の便の状態はどうだったか、などを観察して異常がなければ、少しずつ与えていきます。 アレルギーなどでなくても、慣れないものを一度にたくさん食べるとお腹を壊すこともあるからです。 お腹の不調時や、ワクチン接種前後などだけスポット的に使いたいという場合も、平常時に少しだけ与えてみて大丈夫かどうか確認しておくと、ハーブを与えた後に調子が悪くなってもハーブのせいかどうか分からずに困る、ということを避けられるでしょう。
5日与えたら2日はお休み
ハーブ療法では、どんなハーブでも5日続けて与えたら、少なくとも2日間は与えずにお休みします。
お休みを入れることで体の反応を観察しやすくなりますし、体が慣れてしまって効果が弱くなるのを防止するためでもあります。
こんな時は相談を
持病がある、近々手術を予定している、常用している薬との飲み合わせが心配、妊娠中、などの場合はまず獣医師に相談してからにしてください。
できればホリスティックケアの専門家に相談するのがベストです。
まとめ
この記事でピックアップしたハーブは、わざわざ専門店に足を運んだり通販で取り寄せをしなくても、愛犬の健康サポートのために試すことができるものです。
これをきっかけにハーブの世界に興味を持たれたら、本を読んだり専門店に行ってみるのも良いですね。
- オレガノ、バジル、ローズマリー、ターメリックはどれも、病気予防や老化防止に有効な抗酸化物質を多く含む。
- 目安の量を毎日の食事や、手作りトリーツなどに混ぜて与える。
- ローズマリーは妊娠中や、発作性の持病がある場合には与えないよう注意。
- 初めて与える時は少量にして、異常がないか観察を怠りなく。
- どんなハーブも5日与えたら少なくとも2日はお休み。
- 持病、手術、常用薬、妊娠中などの場合は獣医師に相談してから。
愛犬といっしょに美味しく楽しく、ハーブを生活に取り入れるのも良いかもしれませんね。
ユーザーのコメント
30代 女性 たくひめみよです。
家にある、ハーブでこんなに出来る事初めて、
知りました。
年明け17歳のダックスおじいちゃんと、
今月一歳になったばかりの
カニヘンさんで、ふーどは違いますが
ハーブでこんなに、出来るのですね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
ありがとうございました(((o(*゚▽゚*)o)))♡