犬をひとりで飼うということ
1人で暮らしていると、ふとした瞬間に寂しいと感じることがありますよね。そんな時、誰かが側に居てくれたらな、なんて思う人も少なくないでしょう。
そこで「可愛いし、癒しにもなってくれる犬を飼おう」と考えている人も多く、最近ではペットブームという名前となって社会現象に発展しています。
たしかに犬は大昔から人間と共存してきた歴史を持っており、時には一緒に遊んだり、時には癒やしてくれる存在として現代まで高い人気を誇っているペットです。
もちろんひとり暮らしで飼っている人も最近では多くいますが、軽い気持ちで飼ってしまい、結局飼うのが大変になり保健所に持ち込まれる犬が毎年数多く存在するのも事実です。
犬を飼う人が多くなっている今だからこそ、犬を飼うことの重要性について飼う前にしっかりと考えるべきなのです。特にひとり暮らしの場合、様々な壁にぶち当たる可能性が高くなります。
子犬のお世話は想像以上に大変
ひとり暮らしの人の多くは社会人として仕事に行く日々を送っていると思います。
するとどうでしょう?家には人間が誰もいなくなり、犬を飼った場合、その愛犬が1匹で1日中過ごすこととなるのです。
犬を飼う人の多くは生後2ヶ月から3ヶ月ほどの子犬を飼うことになりますが、生後2ヶ月の子犬というのは言わずともまだまだ赤ちゃんです。少しのことで怪我をしてしまう可能性もありますし、病気にかかりやすい子も多いです。
また、新しい家というのは犬にとって不安を感じるものです。いきなり1人にされてしまうことで、怖がりな性格の子ならば人間と同様、それに恐怖を抱く子犬もいるでしょう。
それらの問題にしっかりと対応していかなければいけないということを覚悟しましょう。
自分が体調が悪くなっても関係ない
また私たちは人間ですので、どんなに気をつけていても風邪を引いてしまったり怪我をしてしまうということはあります。
しかし、そんな事態に陥ったとしても、犬からしてみれば頼りになるのは飼い主さん、ただ1人なのです。
つまり、熱を出しても身体を痛めてしまったとしても、しっかりと餌をあげなければいけませんし、運動不足にならないためにも散歩は欠かせないのです。小型犬に関しては1日1回の散歩でも運動不足を解消できますが、中型犬ならば1日2回散歩に行くのが当たり前だと考えておきましょう。
もしもひとり暮らしで犬を飼うならば
ここまで読んで「じゃあ飼っちゃいけないの?」と思われる方もいるかもしれません。
しかしそうではないのです。ひとり暮らしだから飼えないということはなく、家族で飼うよりも覚悟が必要だということをしっかりと理解することが大切なのです。
残念ながら、保健所から譲り受けるための条件には「ひとり暮らしでないこと」という記載がある所がほとんどです。なぜならば、一度心に傷を負っているわんちゃんが多いためしっかりとケアする必要があるからです。当たり前ですね。
しかし、今もペットショップやブリーダーさんの元で新しい飼い主さんを待っているわんちゃんもたくさんいます。
したがって、ひとり暮らしで飼うためには犬を飼うための心得が必要不可欠です。
ひとりで飼うための心得
病気や怪我の対応
まずは先ほどもお話しした通り、わんちゃんも病気になる可能性が人間と同じようにあります。そのため、もしも具合が悪そうだなと感じたらすぐに病院へ連れて行ったり、電話で尋ねる必要があります。
お留守番の工夫
最初は家でお留守番をすることに慣れていない子がほとんどです。飼い主である自分が外出している時も、なるべく寂しい思いをしないようテレビを点けたままにしたり、おもちゃを与えてあげるなど細かい部分での工夫が必要です。
自分の体調管理
犬が頼れる飼い主である自分が体調を崩したり、怪我をしてしまっては本末転倒です。したがって、犬はもちろん自分の健康管理や精神面の管理も重要となってきます。
お金がかかる
他にも犬はエサ代、病院代、トイレシーツやケージなどのグッズ代など、様々な面で費用がかかることをしっかり理解しましょう。
周囲の助けが必要な場合もある
しかし、ひとり暮らしならばどうしてもこの日は自分1人で面倒見ることが難しいという場面が出てくることでしょう。本来ならば、そこも自分で責任を持ってお世話をすることが当たり前なのですが、現実的に考えて難しいことがあるのは仕方がありません。
このような状態になった時のために、一緒には暮らしていない家族や友人に相談をしておくことは大切です。
自分の予定に合わせて犬の不調を放置してしまうというのは、絶対にあってはなりません。家族にお世話を頼まなければいけない事態になる可能性を考慮し、周りの人とも相談をしておくべきなのです。
まとめ
この記事を読んで、犬を飼うことは難しいと改めて感じた方もいるのではないでしょうか。1度犬を飼ったのなら、それは1つの命を預かっているという覚悟を持たなければいけません。
それでも飼いたいという意志が強いのであればぜひ新しい家族を迎え入れ、わんちゃんに楽しい一生を送ってもらえるよう責任を持ってお世話をしましょう。
ユーザーのコメント
女性 匿名
男性 57才 匿名
女性 匿名
将来1人にならない保証なんてあるのか?
現在、犬を一人で飼っていて、私の愛犬は不幸なのでしょうか?
里親を望んでもシングルは対象にもなれない。新しい家族に出会う門戸は開かれているとは思えません。
女性 匿名
男性 51才匿名
女性 匿名
一人暮らしで飼うには制限など色々書かれていて大袈裟な事だと感じるかもしれませんがそれ位の覚悟はして飼ってほしいです。ひとり暮らし限らず家族と一緒でもです。
シェルター等の里親の敷居が高いのは当たり前です。もう二度と同じ事が起こってほしくないからです。細かくてうるさいとしか感じないのであれば簡単に飼える方法で飼ってあげればいいだけです。保護施設等にいる子を迎えいれたいのならその優しさはきっと伝わるので堂々と迎えに行ってあげてください。
女性 匿名
女性 匿名
それまでは他人に尽くす(家事とかパートナーの相手とか…)時間のせいで、ワンコもかまってあげなくちゃ!とか○○してあげなくちゃ!とか、でも1日の時間が全然足りなくて愛犬も私も心がすれ違っていたような感じでした。
単身になってから時間もお金も愛犬にあげる余裕ができて愛犬にじっくり向き合う事ができるようになったので、一人暮らしになって良かったと思っています。
もちろん愛犬はどう思っているかなんてわかりっこ無いですが、問題行動もなくなり、目もキラキラしているし、超健康体なので、愛犬にとっても良かったんだと思っています。
女性 みち
確かに家族がいれば病気のお世話などしてくれるかもしれない。ですが、家族がいればみんな世話をしてくれるの?犬達は幸せなの?少なくともうちの子達は私1人でも沢山の笑顔をくれ、幸せだと感じていますよ。休みの度に犬達とお出かけし、食事も気を配り。お互いが家族です。
決してどちらも不幸でも可哀想でもありません!
20代 男性 匿名
50代以上 女性 匿名
うちの愛犬はシェルティで4月に16歳になります。半年前から左脇のリンパが大きく腫れて右を下にして寝るようになり、一部あしの関節が床ずれの始まりの様に赤く痛々しいです。
しかも前足も後ろ足もクロスに交差して前にすすめにくいので庭でのトイレは苦労します。
そして1日8回、3時間おきに庭に出てトイレ。おしめはしていません。
主人は亡くなり娘は嫁ぎ今は1人で世話しています。私の体調が悪くても犬の世話が優先です。犬を飼う覚悟はいりますね。
女性 匿名
50代以上 女性 匿名
30代 男性 匿名
50代以上 女性 なにわの紀州犬
犬を迎えた時、わたしは家族と暮らしていましたが、今では母は他界し父は認知症で要介護3の状態です。それでも犬と暮らしています。犬と過ごせて幸せです。
わたしの日常は慌ただしく、気持ちにゆとりがない時もあります。散歩が面倒だと思う時も確かにあります。けれど、わたしにとって犬は家族、わたしの人生の最も愛おしい一部です。
人間は何故犬を飼うのでしょうか。飼い主にとって犬が必要だから、飼い主が幸せであるためでしょう。人間はエゴイストですから、犬のために犠牲をはらっていたとしても、やはりそれも自分のためなのです。
愛情と信頼の絆でつながっている飼い主と愛犬なら、独りも家族も問題ではありません。
独り暮らしだからだめだとか、家族と暮らすほうが犬が幸せだとか、思い込みにすぎません。なぜなら、人間の暮らしは多様なのです。犬を愛しく思う人なら、犬の世話をしなかったり、犬を独りぼっちで長時間過ごさせたりはしないでしょう。そういう環境でしか犬を飼えない人は、飼う事を諦めるはずです。
愛犬を散歩させていると、時々高齢者の方から声をかけられます。そして皆さん、犬を優しい眼差しで見ながらこう言います。
「わたしも昔、犬を飼っていたのよ。でも年をとって、死んでしまった。今も犬は好きだけど。自分が年をとってしまってもう飼えない。犬より先に逝ったら、犬が可哀想でしょう」
40代 女性 匿名
家族が居ても構ってもらえない犬沢山いますよね。
一人暮らしだから、色々と大変ですが、
何があっても手放さない。責任をもって飼うは、家族がいても同じじゃないでしょうか。
病気になった時や入院した時等は、必ず誰かにお願い出来る環境作りはしております。
家族でも全く面倒をみない所もあるわけで。
一人暮らしだから反対とか、簡単に言われたくないです。
一人暮らしだけど、犬中心で生活しております。
ちゃんと彼もわかってくれて、家デートが多いです。
不慮の事故等の時には連絡先等を財布に入れてあります。
それでも、一人暮らしは飼ってはいけないと言われるのでしょうか。
30代 女性 匿名
留守番時間ができるだけ短くなるように自宅近くに転職しました。仕事の後研修などがたまにある職場なのですが、一旦帰宅してごはんを食べさせたりできる範囲で工夫はしています。元気な時はまあなんとかなるのですが、
私が交通事故に遭い半年以上肩が上がらず激痛があった時期や、愛犬ががんで手術を受ける際や朝に下痢した時等一人暮らしでなければ交代でついててあげられたのに…等一人だと休みを取るにも看病がいつまで必要かわからないので何日も休むとかあり得ないですし、私も愛犬もお互い歳をとるにつれ不安はあります。
自分や自分の愛犬は違う、うちは大丈夫と思いたいのでしょうけど犬の特性はをよく考えると家庭内に数人の社会を形成している環境の方が愛犬自身が安心して生きられるのではないかと思います。
40代 女性 Mie
40代 男性 匿名
たかだかペットを飼うのに、命を!とか、可哀想!とか、重々しく考えることを強要する風潮に疑問を感じます。
幸い私は家族がいて、愛犬の世話もシェア出来る環境にありますが、一人暮らしの方が一人暮らしを癒してくれる犬を求める事はそんなに仰々しいことなのでしょうか?
気軽に迎え入れて、癒されて、必要なしつけをしっかりしていれば、風邪をひいてダウンした時なんてエサさえあげてればちゃんと静養できますよ。
逆に癒されて治りも早いんじゃないですか?
どうも、犬より知能が上である動物を屠殺して食べて生きている人間の、犬を擬人化した極端な犬優先主義には少し辟易しています。
保健所への持ち込みを殊更に非難することも、そりゃいかにも無責任な飼い主は論外として、劣性な遺伝を持った犬(凶暴性や能力)を不幸にも引き当てた方、病気その他やむを得ない事情がある方など、本当にやむを得ないケースもあるのではないですか?
そのための行政ですし。
私がこういった疑問を感じ始めたのは、犬優先主義寄りの非常識な飼い主がとても多いからです。
愛犬は可愛いですね、おそらく死ぬまで私は犬をそばに置いて生きていくでしょう。
でも、所詮はたかだかペットです。
他人に迷惑を決してかけないしつけは必須ですが、人間の人生にまで影響するような大袈裟なものではないでしょう。
他所の犬を心配する前に、自分の犬を責任持ってしつけましょうね。
40代 女性 れんまま
留守番させる時間が多いのは一人暮らしでも大家族でも変わらないと思います
休日のたびに家族で出掛け犬は留守番だったり 夫婦共働きで昼間は一人ぼっちにされる場合も多いと思います
子供にお金がかかるからと犬には中国産やタイ産の安いご飯を食べさせてる家庭を知ってますが、単身者は子供がいない分、愛犬には栄養価の高いドッグフードを与えたり、何かあれば病院で診てもらっ たりする余裕はあるのではないでしょうか
女性 匿名
当然一人でも責任感が強く、真剣にペットを大切に飼っておられる方も当然いる事でしょう。しかしこれだけの悲惨なペット達を何とか減らしたいと思う、そんな記事だと思います。
なので一人で飼うの人を否定する事ではなく、あまりにも軽く考えている浅はかな一部の人達への忠告だと思います。
なので、お一人様で責任感強い方々、この記事を見て悲しくならないで下さいね。
毎日数多くのワンコやニャンコが保健所で殺されている事、しっかりと頭に入れて欲しいと思います。
30代 女性 匿名
私が入院したら、犬の面倒を見てもらう手配をしてあります。
一度あったのは即手術では無かったのです医師に一時帰宅の許可を貰って(1時間で帰ってくる、緊急時はどこそこへ連絡すると制約付き)犬達に挨拶、元々お願してた人に連絡、必要なものは使っていい、足りないものはこちらがam●zon等で購入のち自宅配送、日給も払う。万が一、死んだら引取先も決まってる。そういった事態に備えて文書もいろいろな形で残してる。
金銭負担は増えるけど一頭では寂しいから二頭の飼育、日々幸せな犬のために生きて犬に生かされるお一人様です。
確かに難しいけど、難しいで思考停止した記事ではなく1人でも飼育する準備などの記事の方が有益ですよ。
だからこういった記事は腹立たしいですね。
一人暮らし飼育はその人次第です。