健康的な良いウンチとは?
愛犬の健康的なウンチの状態を把握しておきましょう。
毎日の排便を処理していればおのずと把握できると思いますが、時には意識して見てみましょう。
一般的な良いウンチとは
- 硬すぎず柔らかすぎない(地面に付きにくいので容易に処理できる)
- 適度な水分量でコロンとしている
- 茶色~こげ茶色
- 臭いはあまり強くない
などです。
食事の内容や散歩の回数によっても変わってきますが、普段から愛犬のウンチの状態を把握して異常を見過ごさないことが重要です。
下痢になったらどれくらい様子を見る?
下痢以外の症状にも注意して判断しましょう。
食欲はいつもと変わりないか?
普段と同じように食欲があれば、少し様子を見てもいいかもしれません。
ですが、下痢になった原因が食事の内容であれば同じようなものを食べさせるのは厳禁です。何か普段と違う食事内容だったかどうか、おやつの種類なども確認してみましょう。
元気はあるか?
お腹を壊しているだけで食欲もあって元気もあるなら、2~3日は便の状態を確認してみてください。硬さが戻ってくれば安心です。
嘔吐や発熱などはないか?
嘔吐や発熱・脱水症状などがないか確認してください。一般的にこのような症状がないようであれば一過性の下痢であることが多いようです。
下痢に効く食べ物
元気があれば、基本的には絶食して様子を見る
下痢の時は胃腸を休めるためにも1日は絶食させて様子を見るのが良いでしょう。何か口に入れてしまうと腸が動いて愛犬が痛い思いをしていまいます。心を鬼にして1日の絶食、できれば半日の絶水もします。
脱水が気になるようでしたら氷をなめさせます。氷はお腹が冷えますので、大量に上げるのは控えてください。
絶食のあとは消化の良いものを少しずつ様子を見ながらあげてください。
乳酸菌と食物繊維は下痢にも有効
乳製品にアレルギーのない子なら整腸作用のある乳酸菌が豊富なヨーグルトがお腹に有効です。食べたことがなければ普段から少しずつ慣らしまょう。乳酸菌といえば「ビオフェルミン」も人間用でありながらワンちゃんの腸内環境を整える作用があるそうです。
食物繊維も食べ過ぎなければ下痢に効きます。サツマイモ・キャベツ・かぼちゃ・ブロッコリーなど、体調の良いときに少しずつあげてみましょう。
食物繊維は食べ過ぎると逆に便秘を引き起こす可能性もあるので与えすぎには注意です。
1日絶食の後にはサツマイモなどを消化しやすい状態で食べさせます。
また葛湯を冷ましてあげるのもお勧めです。くず粉は胃腸の粘膜を保護する役割があるそうです。少し甘みを付けてあげればエネルギー補給にもなります。
改善されなかったら迷わず病院へ!
ストレスでも下痢になりますが、その場合はストレスの原因を無くして運動やスキンシップを十分に与えることが重要です。
しかし、絶食や食事の改善などしても下痢が長引いたり回数がだんだんと増えてひどくなるようでしたら、迷わず病院で受診してください。次の日になっても改善しなければ受診したほうがよいでしょう。
中毒性の高いものを食べた場合や感染症・伝染病などは命にかかわることもあります。ひどい嘔吐が伴ったり、急激に水様便になるならば早めに受診してください。
「犬が元気なく辛そうにしている時はすでに病気が進行している」というのを耳にしたことはありませんか?犬は本能的に体調の悪さを隠して、特に飼い主さんには元気に明るく振舞う動物なのです。
下痢はそんな体調の変化が分かりやすい形で表れたものです。愛犬からのメッセージと受け止めて、できる限り痛みや不快な症状を軽減してあげたいものです。
普段から愛犬の状態を観察することで、ちょっとした変化も見逃さず適切に対処できる準備をしておきましょう。