犬のボケは人が原因?飼い犬ならではの生活が痴呆を誘発する!

37254view

犬のボケは人が原因?飼い犬ならではの生活が痴呆を誘発する!

長生きのわんちゃんが増えた事で、老犬の介護や痴呆などがよく話題にあがるようになりました。でもこの犬の痴呆の原因は、実は人間との生活にあるかもしれないというのをご存知でしたか?

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

飼い犬はボケるけど野良犬はボケない?

straydog

今ではもう常識となっていますが、人だけでなく犬にもボケがあります。
これまでは長寿化したことが主な要因だと言われていましたが、実は私たち人間との生活そのものに原因があるかもしれないということが、ある研究によって発表されました。
そして、その研究内容を裏付ける例として、野良犬でボケる犬は少ないが、飼い犬ではボケる犬が多いという結果もあるです。

野生の犬はなぜボケにくい?

straydog2

犬が野生で暮らしていた頃の生活は、毎日が命がけで、敵が近くにいないか鼻や目を利かせ、自分の食べ物は自分で確保しなければ生きていきませんでした。
そんな緊張感のある毎日を過ごすことで、常に脳が活発に働き、結果、野生の犬はボケることがほとんどなかったそうです。
またボケる事がすぐに死に直結してしまうという状況にあったのも、ボケない理由の一つだということです。

しかし、その後、人と共に過ごすようになり、敵から襲われる心配も食べ物に困ることもなくなりました。
つまり、緊張感のある生活からは、程遠いものとなったのです。

人と過ごすためにルールを守り、リードにつながれることでそれまでの自由もなくなりました。
決められたルールに従うことは頭を使っているように思われますが、実は決められたことをしているだけなので、そこまで頭をフルに使っているわけではありません。
自由に行動できなくなった分、日々の生活から受ける刺激も少なくなっていきました。
これらの生活の変化が、犬たちがボケるようになってしまった最大の要因と考えられています。

飼い犬がボケやすいと言われる理由

straydog4

野生の頃の犬と比べて、飼い犬は自分で狩りや縄張り争いなどをしなくても生きていけるようになり、それらが脳に与えていた刺激が激減しました。
また飼い主との生活では、決まったルールに従い自由を制限され、自ら考えていたころよりも脳の刺激が少なくなりました。

更にそれ以外にも、ボケやすくなってしまう原因があります。

  • 毎日同じことの繰り返し
  • 運動不足
  • 飼い主とのスキンシップ不足
  • ストレスを溜めこむ

これらの様々な条件が重なることでボケやすくなるそうです
よく考えなくても、これは人間も同じですね。

ボケの症状

straydog5

犬がボケると下記のような症状が起こります。

  • トイレを失敗するようになる
  • 夜泣きをするようになる
  • 徘徊する
  • 攻撃的になる
  • 寝てばかりになる
  • 食欲が極端になくなったり、増えたりする
  • 昼夜逆転

人の認知症の症状と同じです。
今までできていたのに、突然トイレが失敗しだし、自分の寝床やトイレとは関係のない場所でするようになってしまう。
昼夜逆転で昼ぐっすり寝て夜に寝れなくなり、無駄吠えや遠吠えをするようになる。
同じ場所をずっとぐるぐるするようになったり、歩いていると壁にぶつかったりするようになる。
食事を全く食べなくなることがあったり、ずっと欲しがったりするようになる。

どうしても老犬になると脳の動きが鈍くなってしまい、ボケてしまいやすくなります。
若いうちからボケにくい生活を送ることを心がけ、高齢になっても単調な生活にならないようにしてあげることが必要です。

ボケを予防するためには?

straydog6

刺激がないことがボケにつながるのであれば、脳へ刺激を与えることをすればいいのです。
たくさん運動させる、見慣れない道を歩かせるために散歩コースを変える、愛犬と一緒に旅行へ行く、知らない人や犬と出会わせる、愛犬とのスキンシップをたくさん取る、など脳を活性化させることをたくさんしてあげましょう。

その他にも、ボケに効果的なサプリメントを積極的に摂取することも効果的です。
魚類に多く含まれるEPAやDHAは、血液をサラサラにし、神経細胞を活性化させる働きがあり、認知症だけでなく、ガンや心臓病、糖尿病にも効果があります。
また、犬は体内でビタミンCを生成することができますが、年齢と共にその働きは弱まってしまいます。
ビタミンCとEは、体内の老化を防ぐ抗酸化作用があるので、野菜から摂取させるようにしましょう。

straydog7

まとめ

現代の日本には野生で生きる犬はほとんどいません。
そして、犬にとってどんどん住みやすく、過ごしやすい世の中になっています。
犬たちのために良かれと思って人がしてきたことが、実は犬のボケの原因だったと言われても困ってしまいますよね。
そしてそれが例え事実だとしても、だからといって野生の頃のような生活に犬を戻すわけにはいきません。

今の生活を変えることができないのであれば、愛犬がボケないように刺激ある毎日を送らせてあげるようにすることが、飼い主たちへ課せられた課題なのではないでしょうか。

犬を飼うと人はボケにくいと言われていますが、犬がボケてしまったら元も子もありません。
人と犬が刺激を受け、与えるような関係性を築き、お互いがいつまでも健康で暮らせる生活をもう一度考え直してみてはいかがでしょうか。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

あなたの体験談やハウツー・解決方法など、他の飼い主さんやその愛犬の為にもなる情報をみんなで書き込んで、犬と人の共同生活をより豊かにしていきましょう。

  • 40代 女性 ジェフキンス

    私の家は保護犬の預かりボランティアをしています
    特別広い家でも経済的に余裕があるわけでもありません
    ごく普通の4人家族です

    子どもの頃からペットショップに並ぶ仔犬たちを複雑な思いで見ていた私は
    犬を飼う時は絶対に商品ではない
    犬を家族に迎えようと決めていました

    そしてインターネットで保護犬を検索していて出会ったのが今の愛犬です
    それをきっかけに保護犬の事を毎日毎日チェックするようになり、
    こんなにもたくさんの保護犬がいて
    まだまだ保護しきれない現実にやりきれませんでした

    きっかけはある団体の譲渡会を見学に行った事です
    雑種の子はなかなか決まりにくい
    でもとてもいい子ばかりで
    シェルターの犬舎で過ごすよりは
    できれば人の愛情に触れられる家庭で暮らさせてあげたいというスタッフの方のお話でした

    家族でたくさん話し合って
    その時はまだそんなボランティアがある事も世間一般には知られていない時でした
    どうなる事やら不安もいっぱいでしたが
    いつ消えるとも知れない命がある事を思うと進む事しか頭に浮かびませんでした

    先だって迎えた愛犬がオスであること
    子どもがまだ小学生である事
    そういった背景も考慮していただき
    初めて預かる子はミルク色の10キロばかりの雑種の女の子でした
    お届けの時に当面のフードや予防薬も預かりドキドキの預かり生活でした

    なんとも明るくて天真爛漫なその子は
    私たち家族にとって忘れられない素敵な楽しい思い出を残して
    1年1ヶ月の滞在の後、里親さんに迎えられていきました
    娘たちも私も大号泣の別れでしたが
    何度も何度も「幸せになるんだから」と言い聞かせました
    本当に辛い別れだったけれど
    しばらくして娘たちに聞くと
    また預かりたいという返事がきました

    今ではわが家を卒業した子たちは10匹を超えて
    別れの時の娘たちもなんともあっさりしたものです(笑)

    譲渡から数年過ぎても幸せだよりを下さる優しい里親さんもいて
    とても元気を頂いています
    預かりボランティアは難しい事でもないし
    私たち家族はとても楽しい思い出をたくさんもらいました

  • 女性 Mineko

    記事を読んでいて、なんだか不安になりました・・・。「飼い犬はボケるけど野良犬はボケない」というのはどこかで読んだことがあります。人間でも同じようなことが言えるかもしれません。人間は年齢を重ねたとしても、自分ができることはできる限り自分で行い、また、外へたくさん出て刺激を受けた方が良いと聞きました。家に引きこもり、友達に会って話すことも遮断し、外の刺激を避けて毎日同じことを繰り返しているだけの生活だったら、それは身も心もなんだか弱っていってしまいそうですよね。これは犬も同じだと思います。野良犬の場合はやはり「刺激」と「緊張感」がボケを避けるのではないでしょうか?やはり犬が年をとってきても、なるべく外の刺激を与えたり、同じ生活の繰り返しにならないように何か工夫してあげたいですね。
  • 30代 女性 すず

    人間の場合、認知症になるDNAの塩基配列が解明されつつあるそうです。今では、認知症を発症するか否か、事前診断が可能になったとのこと。とすると、生活習慣はどの程度認知症に影響するのでしょうか?
    野生の犬がぼけないというのは、どうやって統計をとったのかわかりませんが、野犬の場合、そこまで長生きできる個体も少ないと思うのです。
    人間の場合は、アルミ鍋が良くないとかいろいろ言いますが、犬にもあるのかな。いずれにしても、愛犬が老いて行くのは私たちよりもずっと早いスピードなので、出来るだけ健康寿命を伸ばしてあげたいです。
    足腰が弱くなると、気持ちも沈んでしまいそうですし、強靭な肉体を作っていこうと考えています。
  • 20代 女性 シーナ

    この記事のまとめで書かれているように、「飼い犬だからボケやすいと言われてもどうしようもない」というのが正直な感想です。野生の犬と比較するのはナンセンスというか、あまりにも環境や種が違いすぎて比較対象として遠すぎる気がするんですよね。犬種ごとの比較とか、室内飼いと外飼いの比較とかならわかるんですが。。。でも書かれている通り、ボケやすいのであればどうしてあげることが必要なのかを考えることが大切ですよね。ストレスや運動不足など、生活の質がボケにかかわってくるのであれば若いうちから色々と気を付けてあげないといけませんよね。介護は長い戦いになると思いますし、お互いのためにできるだけ平穏な老後を過ごさせてあげたいものです。
  • 女性 ゴン吉

    飼い犬は生活の安全が保障されているので野生の犬と比べたら緊張感がないというのもボケやすくなるのかなと思います。
    記事にあるボケやすくなる原因は改善できることばかりですね。シニアになるほど定期的な新しい刺激は必要だと思います。
この記事をシェアする
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。