犬が首をかしげる音とは?すぐ反応する音の種類と行動の理由を解説

犬が首をかしげる音とは?すぐ反応する音の種類と行動の理由を解説

『TikTok』や『YouTube』で話題になっている「犬が首をかしげる音」について、音の種類や犬が音を聞いて首をかしげる意外な理由をまとめました。音が鳴っていないのに首をかしげる時の注意点も解説しています。

犬が首をかしげる音とは

首をかしげる犬

最近『TikTok(ティックトック)』や『YouTube』といった動画再生アプリや、『Instagram(インスタグラム)』などのSNSで話題となっている「犬が首をかしげる音楽」をご存知でしょうか?

動画を見てみると、音が聞こえるたびに犬が不思議そうに首を傾ける何とも可愛らしい姿が見られ、「#犬が首かしげる音」では合計124万回以上もの視聴回数があるなど人気のコンテンツです。

音が鳴るとすぐに反応する犬がいる一方、音に反応しない犬もいて、非常に興味深い動画となっています。

『 #犬が首かしげる音|TikTok 』
『 #犬が首かしげる音|YouTube 』

今回は、犬が首をかしげる音源にはどのような種類があるのか、音を聞いて首をかしげる理由について解説します。

本記事を読んでから動画を見てみると、これまでとはまた違った楽しみ方ができますよ。

代表的な犬が首をかしげる音を紹介

5匹のかごに入った子犬

犬が首をかしげる音は1つだけではなくいくつか種類があります。

人にとっては聞きなじみのある音が多いですが、犬からしたら何の音か分からないものばかり。全ての音に反応するケースもありますが、反応の有無やどの音で首をかしげるかは個体差があるため、音量に注意しつつ愛犬に聞かせてみてくださいね。

今回は、SNSや動画アプリなどで多く上がっている10種類の犬が反応する音を紹介します。

  • 子犬の鳴き声
  • サイレン
  • モスキート音
  • 猫の鳴き声
  • 鳥の鳴き声
  • おもちゃの音
  • 呼び鈴(チャイム)の音
  • 足音
  • 雷が落ちた音
  • 赤ちゃんの泣き声

音のラインナップを見てみると、高い音域の音が多いですよね。これは、犬が聞き取れる高音域が人間よりも2倍近く広いのが関わっています。

人が16〜20,000Hzまで聞こえるのに対し、犬は20〜50,000Hzと人よりも高い周波数の音まで感知できます。そのため、私たちが聞くことのできないモスキート音にも反応するのです。

足音や呼び鈴など日常生活で聞きなじみのありそうな音も含まれますが、飼い主さんとは別の匂いがするなど、いつもと違う様子を感じとると「誰だろう?」と反応をします。

反応は犬の性格などで個体差があり、音を聞くと寝てしまう犬や逃げ出してしまう犬など様々です。

犬が音を聞いて首をかしげる理由

首をかしげるポメラニアン

なぜ犬が音を聞いて首をかしげるのかというと、聞き慣れない音に対して興味を持っているのと、危険が潜んでいないかと警戒する本能が働くからです。

寝ている時ですら音を感知すると言われるほど、犬はいついかなる時も様々な音と共に過ごしているので、自分の聞き慣れない音については音の出所や距離を測り「何の音なのか?」を知ろうとします。

聞き慣れない音だから

自分が普段聞き慣れない音が鳴ると「なんの音だろう?」と疑問を抱きますよね。犬も同様です。

犬は様々な音に反応して音の情報を集めようとします。普段聞き慣れていない音に対しては、本能によって危険かもしれないと判断して警戒心を抱くのです。

前項で紹介した犬が首をかしげてしまう音源は、犬にとって聞き慣れない音にあたります。「この音は一体何だろう?」と興味を持って一生懸命に考えている時に出るのが、首をかしげる仕草なのです。

必死に考えている姿ながら、非常に可愛らしいですよね。

音の位置を探しているから

私たち人間は聞こえにくい音があると手を耳の横に当てて聴こうとしますが、犬は17もの筋肉からなる三角形の耳介のおかげで前後左右に耳を動かせ、音を集める力に優れています。

遠くで鳴る音や小さな音も聞き取れ、音が出ている方向まである程度分かるのです。

人間は16方向のうちどこから音が出ているか判断できるのに対し、犬は倍の32方向から音の出所を判断できると言われています。

どこで音が鳴っているかを探る際は、首を左右交互に傾けて耳の位置や角度を変えます。

音や言葉の意味を考えているから

犬が人間の発する言葉を完全に理解しているわけではないのですが、飼い主が「おやつ」と言うと美味しいものが食べられる…のように、音と行動のイメージを関連付けて何となく把握しています。

いつも聞く言葉や音と同じものであれば、特に首をかしげることなく受け入れる可能性が高いです。

しかし、いつもと違う状況で飼い主から言葉や音が発せられると、「どういう意味なんだろう?いつものあれかな?」と言った感じで首をかしげて注意を払い、確認作業をするのです。

飼い主の言葉を理解しようとしている時は、左右交互ではなく左か右のどちらか傾けやすい方にのみ首をかしげます。人間で言う「利き手」のようなものです。

愛犬がどのような反応をするかによって何を考えているのか分かるのは、通じ合ったような気がしてうれしくなりますね!

飼い主が喜ぶから

犬はとても学習能力に長けている動物です。そのため、首をかしげる仕草を見た飼い主が「かわいい♡」と喜んでいる姿を覚えていて、音が出るたびに飼い主へのアピールとして行っているケースもあります。

しつけの過程でおやつやご飯を与えられて、「これをするとご褒美がもらえるんだ」とだんだん学習していくのですが、ご褒美は何もおやつやご飯だけとは限らないのです。

大好きな飼い主が喜んでくれる姿も、犬にとってはうれしいご褒美の一つ。単なる「音に対する反応」だけではなく、飼い主の笑顔を見ようと一生懸命に首をかしげているのかもしれませんね。

頻繁に首をかしげるようなら病気の可能性もある

音を聞いている時だけでなく、何もないのに首をかしげていたり耳を気にする様子が見られる場合は、病気が潜んでいる可能性も考えられるでしょう。

主な耳の病気には、細菌や真菌が原因で耳の穴から鼓膜あたりに炎症が起きてしまう「外耳炎」、細菌への感染もしくは外耳炎の治療が甘かった場合に起こり得る「中耳炎」があります。

これらの病気にかかると、耳の中を痒がったり頭を振ったりする行動が見られます。外耳炎や中耳炎が酷くなると、さらに奥にある内耳まで炎症が広がって真っ直ぐ立てなくなってしまうかもしれません。

大事に至らないために、もしも愛犬が頻繁に首をかしげているようなら一度動物病院を受診しましょう。

まとめ

首をかしげるトイプードル

今回は、『TikTok』や『YouTube』などのSNSで人気になっている「犬が首をかしげる音」について、どんな種類の音があるのか、なぜ犬は音を聞いて首をかしげてしまうのかについてを解説しました。

犬が首をかしげる音源で有名なのは、モスキート音やサイレン、子犬の鳴き声、鳥の鳴き声、雷鳴などの種類があります。

犬の聴覚は非常に優れていて小さな音までしっかりキャッチするので、警戒心が強い犬だと音を聞いて逃げてしまったり、おびえてしまったりする事もあるので音量に注意して聴かせてみてください。

犬が音を聞いて首をかしげるのには、聞き慣れない音に対する警戒心が働いている、音が出ている方向を探る、音や言葉を理解しようと考えていると言った理由があります。

もしも音を聞いていないのに頻繁に頭を振る場合は、外耳炎や中耳炎等の耳の病気が潜んでいるかもしれないため、疑いがある時は動物病院を受診しましょう。

首をかしげる音を上手く使って、ぜひ愛犬とのコミュニケーションを楽しんでみてくださいね。

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