補助犬についてあなたはどのくらい理解していますか?

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補助犬の種類、役割、法律、学会についてまとめました。多くの方に補助犬のことを幅広く知っていただき、理解していただけたらと思います。

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補助犬とは

補助犬とは、盲導犬、聴導犬、介助犬の総称です。
これら3種類の犬は、身体障害者の自立と社会参加のサポートをしています。

ほじょ犬の役割

盲導犬

目印は、白or黄色のハーネスです。

盲導犬はドイツから始まり、1967年から日本で訓練がスタートしました。
主な仕事は、目の不自由な方の歩行をサポートすることです。
例えば、

  • 階段などの段差を知らせる
  • 信号の判別
  • 使用者の指示した方へ誘導する

などがあげられます。
あくまでも、指示した場所へ連れていってくれるのではなく、サポートになりますので、使用者がしっかり頭の中に地図を描いておく必要があります。

聴導犬

目印は、聴導犬と書かれた胴着です。
外出時は必ず着用しています。

聴導犬はアメリカで1981年から訓練が始まりました。
主な仕事は、生活上必要な音を知らせて行動をサポートするこです。
例えば、

  • ブザー音
  • 電話の音
  • 後方からの車や自転車などの危険音

などがあげられます。
家の中での音は、8つまで教えることができるといわれています。

介助犬

目印は、介助犬と書かれている胴着です。
外出時には必ず着用しています。

介助犬はアメリカから始まり、日本では1995年に初めて誕生しました。
主な仕事は、日常生活の介助です。
例えば、

  • ドアの開閉
  • 使用者が落としてしまった物、指示した物を持ってくる
  • 車イス移動のサポート

などがあげられます。
介助犬の場合は、身体障害者に合わせたオーダーメイドになります。

補助犬になるまで

健康で、補助犬に向いている両親から、補助犬候補の子犬が誕生します。
生後2ヶ月までは母犬のもとで育てられ、約1歳になるまではボランティアの方の家庭で育てられます。
これは、補助犬育成の過程でたいへん重要な役割になります。
そして1歳になり、いよいよ訓練が始まります。

補助犬を見かけたら...

  • 触らない
  • 声をかけない
  • 食べ物を与えない

以上のことは、事故防止のため絶対に守らなければいけません。
また、困っている身体障害者を見かけたら、積極的に声をかけてあげましょう。

補助犬マーク

ほじょ犬イラスト

このマーク、見たことはありませんか?
これは、施設やお店の入口に貼ってあります。
不特定多数の方が利用する公共施設や公共交通機関で、同伴可能を表示することにより一般の方々の理解をいただき、補助犬使用者に安心して利用していただけるようにと、つくられました。

ステッカーにも書いている通り、補助犬同伴は法律で定められました。
このステッカーは、補助犬同伴の受け入れを幅広く知っていただくためのものなので、このマークがないから同伴できないというわけではありません。

補助犬法(身体障害者補助犬法)を知っていますか?

これは、補助犬使用者の自立と社会参加することが促進されるための法律で、平成14年に施行されました。

3つの柱

  • 補助犬を育成する団体には、良質な補助犬の育成と指導を義務づける
  • 補助犬使用者には、補助犬の適切な行動と健康の管理を義務づける
  • 公共施設、公共交通機関、スーパー、飲食店、ホテル、病院や職場などで、補助犬同伴の受け入れを義務づける

一般の方からみれば、補助犬もペットと変わりないように思えますが、補助犬は特別な訓練を受け、使用者によって清潔に保たれています。狂犬病などの予防接種も定期的に行っています。
ですので、多くの方が利用する公共施設や飲食店、病院で同伴しても問題ありません。

補助犬に対する世間の対応と現状

ほじょ犬のイメージ

補助犬法が成立するまでは、補助犬はペット扱いだったので、基本的にはお店へ一緒に入ったり、電車に乗ることができず、その際は補助犬使用者が個別に交渉していました。
補助犬法が成立し、ようやくどこでも利用できるようになりましたが、その一方で、補助犬法の認知度はまだまだ低く、同伴での入店を断られる使用者もいるのが現状です。

例えば、レストランでは”他のお客様の迷惑になる”、病院では”他の来院者の迷惑になる”という理由で 断られているのです。
外食や通院のたびに、補助犬と離れなければならないのなら、補助犬の意味がなくなってしまいます。また、補助犬の普及の妨げにもなってしまいます。
飲食店の場合は、喫煙席と禁煙席があるように、補助犬席があれば理解が広まるのではないでしょうか。

そして今問題になっているのが、偽の介助犬です。
飲食店に愛犬を連れていきたいがために、偽の胴着を着せて入店する人がいるようです。特別な訓練を受けていない犬が入店すると、騒いだり本物の介助犬や人に吠えかかったりする場合があります。
その結果、飲食店側が補助犬同伴を拒むようになってしまうのです。

補助犬学会の役割

補助犬学会は、補助犬の学術的研究によって、身体障害者の自立と社会参加を推進するとともに、補助犬の普及を目的として2005年に設立されました。
補助犬に関わる専門職、関係者である訓練従事者、医療従事者、補助犬使用者、福祉関係者、獣医医療従事者、行政関係者、教育関係者らが集まり、成果を共有する場です。

身体障害者補助犬法が施行されている今でも、その認知度は低く同伴拒否はなくなりません。
より多くの専門職、一般の方々に補助犬の素晴らしさ、身体障害者補助犬法を知っていただけるよう、努めています。

2020年に開催される東京オリンピックに向けて、一般市民への幅広い理解を深めるための調査研究をし、世界各国からの来訪者を快適に、かつ安全に受け入れられるような環境の整備に繋がることを目指しています。

まとめ

以上のことから、補助犬に関する課題はまだまだあることがわかります。
今現在、身体障害者でなくても、不慮の事故や病気から、今後補助犬に関わることがあるかもしれません。
決して、他人事ではないということです。犬が苦手な方にとったら、補助犬も一般の犬も同等に思うかもしれませんが、補助犬はペットではありません。
身体障害者の身体の一部となり、支えになっています。
身体障害者にとっては、なくてはならないパートナーなのです。1人でも多くの方に理解していただき、誰もが住み良い街になることを願っています。

自分たちにできること

募金

今、どの補助犬も不足しています。
その原因のひとつは、募金が足りないということだそうです。
ほとんどの育成協会は、募金によって成り立ち、犬を育てていっているのです。募金は、自分達にできる一番身近なことではないでしょうか。

ボランティア

上記でもお話しましたがら、補助犬を育てるための手助けをするボランティアがあります。
それは、”パピーファミリー”というもので、将来補助犬として訓練を受ける子犬を、生後2ヶ月~約1歳になるまで飼育するボランティアです。
温かい家庭の暮らしの中で、人に愛される喜びを覚え、人間社会のルールを身につけていきます。
その他、引退犬ファミリーという、補助犬を引退した犬を飼育するボランティア、コースチェンジ犬ファミリーという、補助犬になれなかった犬を飼育するボランティアがあります。

補助犬普及のために、自分たちにできることをみつけ、積極的に参加して頂ける方が増えるといいです。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    一点訂正させてください。盲導犬は、信号の色を判別することはできません。正しくは盲導犬と歩くユーザーの方が、車の走っている方向や人の流れなどの音・気配を感じ取り、ご自身で判断されているのです。そのため、盲導犬を連れていても、交差点で「今は赤です」「青になりました」など周りの人からの一声があると、とても助かるのだそうです。
  • 投稿者

    女性 シナモン

    よく利用する電車に盲導犬と一緒に通勤されている方がいます。
    ラッシュ時を避けてか、ちょっとずれた時間にいつも利用されています。ホームでは盲導犬がお座りして、きちんと乗車待ちの列に並んでいらっしゃいます。車中でも、恐らく邪魔にならないようにでしょうか、椅子に座られることなく、ドアから離れたところに立たれています。盲導犬はやはり人混みですので緊張した面持ちです。
    盲導犬を連れた方がいらっしゃると、お声かけをした方がいいのか、邪魔にならないようにした方がいいのか、ちょっと悩んでしまいます。そういった方、犬にとってどういったサポートが適切なのか、そういえばわかっていなかったな、とこの記事を読んで思いました。
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