1.歩くときは手に巻きつけて外れないようにする
犬の散歩をする際、リードを絶対に放さないように注意している人がほとんどだと思います。特に飼い始めたばかりで十分にしつけができていない犬や、引っ張り癖のある犬の場合は、リードが外れてしまわないように、手首に何重にも巻きつけている飼い主さんもいます。
しかし、犬のリードを手にぐるぐると巻きつけて散歩をするのは非常に危険です。
犬が強く引っ張ったときに、手首から外れないことで腕を脱臼してしまったり、飼い主さんが引っ張られて転んでしまうことがあります。さらに、転倒した場合、犬が足元や目の前にいることで上手に受け身が取れず、大怪我をしてしまうこともめずらしくありません。
リードは片手に巻きつけるのではなく、犬に近い方の手でリードの真ん中あたりを持ってコントロールし、反対の手でリードの持ち手部分を持つようにしましょう。
2.伸縮リードは犬にも飼い主にとっても快適
伸縮するタイプのリードは、長くすると犬が自由に歩き回れる上、引っ張られることがないため飼い主さんにとっても快適な散歩ができるアイテムです。
ただし、伸縮リードは扱い方に十分注意しなければ重大な事故が起こる可能性があるものだということを覚えておきましょう。
伸縮リードの多くは本体に巻き取って収納するため、リード部分が細いひも状になっています。また、リード部分には細くても切れることがないように、丈夫なワイヤーが使われていることも多く見られます。
そのため、リードが長く伸びている状態で犬と飼い主さんの間に距離があると、そこにリードがあることに気がつかないことも。そして、他人が通ってしまってリードに足を取られたり、自転車で転倒したりといった事故が実際に起きてしまっているのです。
また、リードが自由に伸び縮みして犬が自由に動き回れることで、飼い主さんのそばを歩くくせがつかないということも考えられます。普通のリードで歩いたときにも自由に動こうとして、引っ張って歩くようになってしまうことが多いとされています。
3.ぴったりついて歩かせるために短いリードを使う
犬と歩くときに、しっかりと横について歩かせるためにショートリードを選ぶ人もいます。それを使っていると、リードが短いことで常にピンと張った状態で歩くことになります。
犬はリードが張った状態で歩いていると、後ろに引き倒されないようにとさらに前に向けて体重をかけてしまいます。
人間も後ろから引っ張られると、転ばないように前に重心を移動させますが、それと同様の働きがリードが張った状態の際に起こります。つまり、リードが張っている状態が続くほど、引っ張って歩くことを覚えさせてしまうことになるのです。
犬に引っ張りぐせをつけないようにするためには、リードがたるんだ状態を保つことが大切です。
ショートリードを使って力で引き寄せて横を歩かせるのではなく、犬が自ら飼い主さんの横に来て歩くように誘導していくことが必要です。
まとめ
犬のリードには多くの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
どのリードがいいもので、どのリードが悪いものと一概に言えるわけでないので、使うシーンや犬の気質などによって適したものが異なると考えてください。
どんなに素晴らしいと評価されているリードでは、状況や犬のタイプに合っていなければ問題行動や重大な事故を引き起こしてしまうこともあるということです。
犬のリードに関することに限らず、インターネットには清濁混合の情報があふれています。そのため、犬にまつわる間違った情報を鵜呑みにしてしまっている人も少なくありません。
ひとつの情報源だけに頼らず、あらゆる角度から情報を確認するようにして、自分と愛犬にとって本当に必要な情報を正しく受け取れるようにしましょう。
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20代 男性 匿名