ビクター犬「ニッパー」の真実。有名なロゴに秘められた心温まるストーリー

ビクター犬「ニッパー」の真実。有名なロゴに秘められた心温まるストーリー

ビクターのロゴに描かれている一匹の犬と蓄音機の絵。一見すると普通に可愛らしいだけに見えるこのロゴには、犬と飼い主の絆を感じるエピソードがありました。

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ビクターのロゴで有名な犬

ニッパー

古い蓄音機に耳を傾けている1匹の犬を描いたロゴを見たことはありますか?
テレビや音響機器などで有名な会社である「日本ビクター」のロゴなので、誰でも1回くらいは見かけた事があるマークなのでは無いでしょうか。
実はあのビクターのロゴは、ある1枚の絵画が元になっているのですが、その絵画が描かれた背景には「ニッパー」の心温まるお話が隠されていました。
今回はそのビクター犬「ニッパー」のエピソードをご紹介します。

ロゴの由来となる絵画が描かれたきっかけと、モデルのニッパーについて

由来は1枚の絵画

ロゴの元となった絵画

出典:https://ja.m.wikipedia.org

犬のマークは、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって描かれた絵が由来となっています。

額縁

絵のタイトルは「His Master's Voice 」です。

犬の名前はニッパー

ニッパーが生まれたのは1884年。イギリスのブリストルで産声をあげました。
やんちゃに育ったその犬は、お客さんの足を噛もうとするため、"ニッパー"(噛む、はさむ、という意味)と名づけられました

ニッパーの犬種は、フォックス・テリア系の雑種で、ブル・テリアの血が入っていたため、有名になった絵画His Master's Voiceとはずいぶん印象の違うわんちゃんだったそうです。ケンカをしようものなら、向かって来た犬を返り討ちにしていたそうです。

絵の雰囲気からすると賢くて大人しそうなワンちゃんに見えますが、実物は意外とヤンチャな子だったんですね!

絵画が描かれるキッカケとなったエピソード

ニッパーの最初の飼い主は、イギリスに住む画家「マーク・ヘンリー・バロウド」でした

「ニッパー」は非常に賢い犬で、犬種はフォックス・テリアでした。 もともとは、フランシス・バラウドの兄が飼っていた犬でしたが、ニッパーその兄が亡くなってしまったため、フランシスがニッパーを引き取ることにしました。

そんなあるひ、家にあった蓄音器でニッパーに兄の声を聞かせたところ、蓄音器の前で耳を傾け、まるで亡き主人の声に聞き入るような仕草をみせたそうです。

その姿に心を打たれ、さっそくフランシスは筆を取りました。そして一枚の絵を描き上げました。そしてその絵に、『His Master's Voice』とタイトルを付けたのです。

あの可愛いらしいロゴには、こんな切ないエピソードがあった訳ですね。
犬が飼い主の死後もご主人さまの事を想っているのも健気ですし、犬がご主人さまの声を判別出来るという事にも驚いてしまいます。
犬と人間の絆の強さを感じさせてくれるエピソードですよね。

ビクターのロゴになったきっかけ

蓄音機k

円盤式蓄音器の発明者の、「エミール・ベルリナー」は、ニッパーの姿に感動して、そのまま「米国ビクタートーキングマシーン」の商標として登録しました。その後、ビクターのロゴとして、正式に使われはじめたのです。 ちなみに、この「米国ビクタートーキングマシーン」は日本ビクター(現在は「JVCケンウッド」)の親会社でした。

ニッパー君のこの健気な姿が人々の心を動かした結果、こうして世界中の人に親しまれるロゴになったんですね。

ニッパー君についての豆知識

HMVにもニッパー?

大手レコードショップのHMVですが、実はこちらの会社の名前の由来もニッパー君なのです。

HMVはニッパーの絵、「His Master’s Voice」の頭文字をとって「HMV」と付けられました。 その後、ビクター・トーキングマシン社が絵の商標権を買い取ったため、アメリカ国内のみならず、全世界に広まるようになったのです。

ベストアイドルドッグに選出!

トロフィー

生誕130周年を迎えた2014年には、ホリプロアイドルドッグ.jpのベストアイドルドッグ委員会よりなんと、その年のベストアイドルドッグにも認定されています。

現在でも沢山のグッズやアイテムが販売されるなど、今なお世界中の多くの人に愛され続ける人気者のニッパー君なのでした。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 ゆり

    ビクターの商品を好んで買っていたとき、ロゴのかわいさだけにやられて買っていました。まさかそんな、飼い主思いな悲しい理由があったなんて…より一層ロゴ含めてビクターが好きになりました…
    そして、HMVもその由来だったことに驚きです!社名やロゴの由来を調べてみるとおもしろいですね!
  • 投稿者

    20代 女性 すず

    正直わたしはビクターの犬についてまったく知りませんでした。この記事を読んでみてとても感動しました。裏側にこんなにも心あたたまるお話があったなんて想像もしていませんでしたし驚きました。
    とても奥深いなと感心しました。色々と知れたのでこれからはそこにも興味を持って見れそうです。
  • 投稿者

    30代 女性 きなこ

    ビクターのイメージモデルの犬は、以前から見たことがあるので知っていました。しかし、そのわんこの名前や採用された背景まで知ったのは最近です。
    そしてHMVの頭文字の意味だったなんて初めて知りました!ニッパー、かわいくて愛らしい名前だなと思いましたが(nip=噛む、はさむ)という意味からだったなんて^^;外国の方のネーミングセンスは面白いですね〜。

    飼い主が名前を呼ぶと首を傾げるわんちゃんがたまに居ますが、これは耳の角度を変えて音源をよく聞こうとする仕草だと言われていますね。ニッパーも、蓄音機から亡き飼い主の懐かしい声が聞こえてきて不思議に感じながらも「この声はご主人様の声だ!」と聞き入っていたのでしょうね。人と犬の絆を感じる心温まるエピソードです^^
  • 投稿者

    女性 Mipper

    ビクター犬、知っている人もかなり多いと思います。私ももちろん、知ってはいました。ずっと可愛いキャラクターだな!なんて思っていただけでしたが、こんなストーリーがあるとは!これは犬友達にも広めていきたいと思いました。ただ単純に犬を使ったキャラクターというわけでは無かったのですね・・・。ニッパーという名前があったことも知りませんでした。人の足を噛もうとするからニッパー(Nipper)という名前の由来がとても可愛いですね(笑)。確かに、写真からは想像もつかないいたずらっ子だったようですね!やはりテリアはやんちゃで元気ということが分かりました。また、亡くなってしまった飼い主の声を一生懸命耳を傾けながら聴いている姿がけなげでなんともいえません。素敵な実話ですね!
  • 投稿者

    40代 女性 こたママ

    ビクター犬のロゴ、かわいいですよね。何とも言えない愛くるしさと哀愁に心惹かれて、この絵画自体もレプリカも欲しいな~なんと思ってた時があるんですが、子に記事でなによりびっくりしたのはHMVもこのロゴだったということ!!若い頃、あんなにHMV通ったのに!入り浸ってたくらいなのに!何なら1週間前も店の前通ったのに!本当にHMVのロゴなんですか?なんで気づかなかったんだろう(-_-;)でも、全部のお店にニッパー君のロゴがあるわけじゃないのかな?いくら思い出そうとしても思い出せないので、今度お店に確認にいってきます(笑)それにしても、ニッパー君のあの何とも言えない哀愁にはそんな深い理由があったんですね。切ない…。
  • 投稿者

    女性 コロ

    ニッパーの陶器がうちにも置いてあります。かなり前になりますが、祖父が購入した蓄音機に付いていたものだそうです。耳を傾ける姿が可愛くて、犬も音楽を聴くってことかなと思っていましたが、ご主人さまの声に耳を傾ける姿だったんですね。

    一番驚いたのはHMVの由来でした。確かに音楽に関わっているけど、ここで繋がりがああるとは意外でした。
  • 投稿者

    50代以上 女性 ゴロチまま

    15歳の頃小型のステレオを買ってもらったら貯金箱になった犬がついてきました、今も可愛くて大切にしています。
  • 投稿者

    女性 アップルパイ

    ビクター犬と呼ばれていた犬が実在した犬で名前がニッパーだったなんて、ちょっとしたことだけど豆知識になりました。蓄音機に耳を傾ける様は、その背景を知るとなんとも感慨深い話です。犬は当然かもしれませんが飼い主の声をちゃんと覚えてくれているんですね。確かにうちの犬も家族によっては呼んでも反応しないので声をちゃんと判別できているんだな、と。
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